囲碁の手筋【創作実戦問題2】
今日も実戦問題を作ってみました。
初心者の方は、終盤ではこんなこと考えているんだ~程度に観て頂ければ幸いです(今日は難易度が高めです)
問題
コミ(白のアドバンテージ)無し、アゲハマ(相手を問った石)は無しとして黒番で勝利を目指します。
今日の問題は一部境界線が決めっていないため考える事が増えます。
失敗1
九の列の境界が決まっていないので、黒から決めていきます。
白4までで終局ですが、黒は14目、白は20目なので白の6目勝ちになり失敗となります。
白4を見て左上の白の陣地を減らせば良いのか!?と気付かれた方は正解です。
失敗2
左上の白の陣地はは黒から「セキ」の形にすることが可能です。
例えば黒1と置けばセキになりますが、白6から九の列の境界線を決める権利は白が得ることになりました。
白8までで終局ですが、白は14目(左上はセキのため数えません)、黒は13目です…。アレ…?左上をセキにしたのに黒はまだ逆転していないため失敗です。
黒の勝利条件
この問題は左上の白の陣地をセキにして、且つ、九の列の境界を決める権利を黒が得る必要があります。
正解
正解は黒1です。
続正解
左上はセキになりますが、失敗2と決定的に異なるのは九の列の境界を決める権利が黒にある点です。
陣地は黒が14目、白が13目なので今度こそ黒が逆転に成功しました!
別正解
続正解で左上の白は対応を変えてもセキになります。
白6でAに置けばコウになりますが、白の負担があまりにも大きいです(一応白からのコウ材は1つも無く、黒は右下の白の陣地にコウ材があります)。
囲碁はヨセも楽しい
このように互いに境界線を決める終盤を「ヨセ」と言います。
序盤・中盤に比べると地味ですが、強くなるためには必要な勉強です。
個人的にはヨセが好きで、劣勢を我慢して最後に半目、1目半残せたら最高に楽しいですよ!
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