囲碁の手筋【創作実戦問題1】
久々に問題作成
11月上旬の囲碁イベントに参加して燃え尽き気味です。仕事も忙しいので暫くは碁石を触らなくて良いかな…と思っていますが詰碁は解いています。
囲碁の女流本因坊戦は藤沢女流が防衛に成功しました。
挑戦者の上野梨紗二段は終始劣勢でしたが、強烈なカウンターが決まりそうで惜しかったです。最後まで何が起きるか分からないのも囲碁の魅力です。
問題
久々に創作問題を投稿します。終局した図ですが、まずこの時点で黒白どちらが何目勝っているでしょうか?
コミ(白のアドバンテージ)は無し、アゲハマ(相手を取った石)は互いに無いものとします。
黒が5目勝っている…?
黒の陣地を〇、白の陣地を×で掲載します。
黒〇は左に13、右に7で合計20。
白×は合計15なので、黒の5目勝ちとなります。
それはどうかな
しかし白から逆転できるチャンスがあります。
白番でどこに置けばよいか考えてみましょう!
逆転の一打
正解は白1です。囲碁には左右同型中央に手ありという格言があるのですが、こんな所に手があるから不思議ですね。
続正解
黒は2と白1をアタリにするしかないですが、白3と逃げられると黒はどうすることもできない「セキ」の状態になります(黒2で九8に置くと白3で八9に置いて結果は変わりません)。
結果が変わる
セキになるとその場所の陣地は数えません。
よってもう一度どちらが勝っているか計算してみます。
黒は右下の陣地が無くなってしまったので黒〇=13、白×=15なので、
白の2目勝ちになりました。
手筋の力
右下の手筋に気付くことができれば白が逆転できる!という内容でした。
右下の形は有段者の人でも見落とすことがあるので、是非覚えておきましょう!
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