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モデルは某有名人? 名物キャラはこうして生まれる

お待ちかねの「オーイ! とんぼ」26巻が先日発売。すでに多くの方々から反響の声を頂いているのはありがたい限り。

26巻では、日本女子アマの手に汗握るシーンからガラッと雰囲気が変わり、久々に高校生とんぼの日常が描かれている。

そして何より、新キャラ・一馬の登場。

勝手に父親目線で2人のやり取りに目くじらを立てていた向きも多いのではなかろうか。


さて今作では、表紙の絵でも分かるとおり、とんぼが伸びていた髪をバサッとカット。

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でも実は、当初の髪型は少し違っていた。それがこちら。

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これはこれで素敵なのだが、かわさき先生のイメージはもう少しスポーティな感じだったようで、古沢先生と協議を重ねた結果、現在のスタイルに。


「とんぼ」には、ストーリーを紡ぎ出す原作者と、それを絵として具現化する作画者がいるので、キャラクターのイメージをお互いが共有することは非常に大事になる。

描かれたキャラクターがイメージと違う場合、何度も描き直してもらう必要が出てくるので、原作でいかにしっかりとイメージを伝えるかが原作者の腕の見せどころだ。

かわさき先生の場合、新たなキャラクターが登場するたびに、作画の古沢先生のイメージが湧きやすいよう、原作でその容姿について非常に具体的な記述をする。

こんな髪型で、こんな体型で、こんな性格で……そしてときに、具体的な有名人の名前を挙げることもある。

たとえば、こちらの人物。

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完全なるチョイ役かと思いきや、第7巻では主役級の男気を見せ、読者の涙さえ誘った名脇役・ブンペイ。

初登場は第2話だったが、そのときの原作には、顔のイメージとしてある人物の名前が挙げられていた。

個人名を出すのは控えるが、某情報番組のお天気コーナーでお馴染みのあの人、とだけ添えておこう。


もうひとつ例を挙げると、第179話で登場した野呂公子。

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日本女子アマ3日目に、コガモとラウンドした際に同組だった選手だが、恐ろしくプレーの早いコガモと対照的な、プレーの遅い選手として描かれた。

このときの原作には、「おっとりとした〇〇〇〇〇〇(某お笑いコンビ)のAといった雰囲気」と書かれていた。

しかし、上がってきたネームの絵を見て……あれ?

描かれていたのは「A」ではなく、その相方の「B」に似た人物。

実はそのコンビの名前が似てることもあり、古沢先生は間違えてBをモデルに描いてしまったのだ。

本来であれば描き直してもらうところだが、これはこれでアリかも、という話になり、そのままGO。

当初のイメージとは違ったが、結果として、個性的かつ魅力的なキャラへと進化していくことに。

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このシーン直後のさわやかな笑顔がものすごく印象的だった。


このほかにも、有名人やプロゴルファーをイメージして描かれたキャラクターはまだまだいるので、誰がモデルになったのかを想像しながら読み返してみるのも楽しいだろう。(つづく)

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