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今週のとんぼ:第308話「グッ」

毎週水曜更新とうそぶいておりましたが、ついに1日遅れてしまいました。
ズルズルといかないようにがんばります。

では、今週のとんぼを振り返って参りましょう。

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チーム戦でタイに引き離されないためには、なんとしても決めたい6mのバーディパット。
カップに入ったペットボトルにブチ当てるイメージで、ラインを消して打った小梅のボールは、カップの向こう縁に当たって見事カップイン。

小梅の気持ちの強さに畏怖を覚えたマニーは、2mのイーグルパットを打ち切れず、バーディ止まり。

日本とタイの合計スコアは1打差のまま変わらず。日本が必死に食い下がります。

場面は変わって、3話ぶりにとんぼが登場。
15番、池越えのパー3、グリーン手前の急な斜面にとんぼのボールが止まっています。

左足上がりがキツイと、ヘッドが地面に対して鋭角に入りやすいため、ザックリしたり、ヘッドが突っかかって引っかけたりするミスが出やすいもの。

するととんぼは、左ひじを大きく曲げた変わったアドレスを取ります。

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一般的には、左わきを開ける打ち方は、「左ひじ引け」「チキンウイング」などと言われ、良くない打ち方とされます。見た目にもカッコいいとは言えません。

しかしとんぼには、見た目は関係ありません。

自分が打ちたい球筋を実現できる打ち方こそが、とんぼにとっての正義。

左ひじを斜面に沿って動かすようにすることで、ヘッドが斜面なりに動き、突っかかる心配がなくなります。また、フェースが返りにくくなるので、方向性も出しやすい。

古くは杉原輝男プロ、最近ではジョーダン・スピースや今平周吾プロ、金谷拓実プロなど、ショットメーカーに見られる腕使いと似ています。

我々の「左ひじ引け」は手だけを動かそうとするために生じるケースが多いですが、プロのそれはしっかりと体が回ったうえでの動きなので、球もつかまり、飛距離もしっかり出るのでしょう。

ショットで真似するのは難しいですが、左足上がりのアプローチでなら、すぐに実践できそうです。


さて、とんぼのアプローチは、高々と舞い上がり、ピンの根元にズドッ。そして、カシャッ。

パーセーブどころか、起死回生のチップインバーディ!

拳をグッと握りしめ「やたーー!」

いつもの「やたーー!」は無邪気な表情ですが、今回の「やたーー!」には、絶対に勝つんだという強い意志が宿っているようで、とんぼの成長を感じずにはいられません。

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これで再びタイに追いついた日本。

プリンはバーディパットを沈め、再びリードを奪うのか。

最後まで目が離せません!

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