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あの富士を眺めれば

情緒

あの静岡県と山梨県にかけてある、日本人なら誰もが知っている山。富士山。
はるか昔から日本の象徴であり、(一時期は日本一ではなかったが)日本一の山と称され、多くの画家や文章書きが趣を求めてこれを題材にした。

所以

私の名前、「富士見 カサゴ」にも富士は登場する。 
詳しい名前の由来は「海中から富士を眺めるカサゴ」というそのまんまの意味からであり、カサゴに思い入れが少しある。


※補足事項(私とカサゴについて)

・落語に笠碁という話があり、人情噺である。私はこの話が好きである。
・「磯のかさごは口ばかり」という諺があり、意味は「口先ばかりで実行力がないこと」である。正しく私だ。
・カサゴには毒を持つ種が多い。一方私は、よく毒を吐く。カサゴからすると迷惑ながら、勝手にシンパシーである。
・カサゴと少し名前が似ている。これも私がカサゴを好きな理由の一つである。


不死

嗚呼、なぜ富士山はあんなに綺麗なのだろうか。

富士の名前の由来は諸説あるが、竹取物語の最後のシーンである。幻想的な雰囲気の中、帝はかぐや姫から貰った不老不死の薬を捨てに大勢の家来(士)と富士山に登る。
現存する最古の物語のラスト、重要なシーンに富士は登場しているのだ。なんて素晴らしい…。

そうもあって、私は富士を見ると不老不死を思い出す。あの地には不老不死の薬が染み込んでいるのだろうか。

暁光

そうもこうもしているうちに朝日が昇る。
まだ昨日にお別れを告げていないが、無慈悲に時は過ぎていく。
富士は竹取物語の時代よりも更に前からあの地で色々見てきたのだろうか。いつか終わりはあるのだろうけど、不老不死のようである。

眺望

カサゴは海中から富士を眺める。
決して登ることの出来ない幻想の空間を思い描きながら。
逆に富士は海中からの景色を見ることはない。互いに羨ましがっているかもしれない。

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