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海底地震活動と気温の関係(CFACTの記事)

写真出展:TumisuによるPixabayからの画像https://pixabay.com/ja/users/tumisu-148124/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=3167693

 2023年1月21日にCFACTは、海底の地震活動と気温の関係に関する記事を発表した。内容は、今後発表される予定の地震活動と気温上昇の関係についての論文を紹介するものである。二酸化炭素濃度と地球温暖化の非科学的な関係性については何度も論じてきたが、海底地震活動と気温の関係は科学的な議論がなされており、信ぴょう性が高いことがわかる。今回はまっとうな科学的議論の参考として、本記事の概要を紹介させていただく。

↓リンク先(A seismic climate connection?)
https://www.cfact.org/2023/01/21/a-seismic-climate-connection/

1.本記事の内容について
・近日中に発表される「中央海嶺地震活動の活発化:事実かそれとも虚偽か」という論文について紹介する。執筆者のヴィテリート博士は、地震活動の活発化による地熱の伝播により、地球が温暖化しているという可能性を指摘している。二酸化炭素濃度は上昇し続けているものの、気温上昇との相関は非常に低いが、地震活動は高い相関を見せている。(図1)

・過去40年ほどの地震活動を見て見ると、2回のスーパーエルニーニョ(赤丸の箇所1997年、2015年)以外の時期において大きな相関を見せている。これは地震活動の活発化により海水温が上昇し、結果として水蒸気が発生し、大気中に供給されたと考えるのが妥当である。次に対比として、二酸化炭素濃度と気温の関係を見てみよう。(図2)

・アル・ゴアは、最近になって海水温の上昇について喧伝しているが、二酸化炭素濃度が原因であると主張している。グレタはドイツで石炭火力発電所に反対運動を展開しているが、暖房を確保できない人々を見ようとしていない。このような非科学的な人間を無視し、時間と労力をかけて海水温の研究に注力すれば、二酸化炭素濃度などと言うおとぎ話をする必要がなくなるだろう。

2.本記事読後の感想
  トンガの海底噴火と気温上昇の関係について論じたことがあるが、地震活動についても気温を上昇させる可能性があることが示されたことから、今回記事として取り上げた。まだ科学的な議論が尽くされたわけではないが、地震活動が海水温上昇に寄与するのであれば、大気中に大量の水蒸気が供給されることから、気温上昇の要因としては大きなものとなるだろう。二酸化炭素濃度に着目した議論はこういった要素を無視しており、全くもって非科学的である。科学コミュニティーは、不自然な地球温暖化研究ではなく、こういったまっとうな研究を推進して欲しいものだが、実際には金に目がくらんでいるのか、価値のない恥知らずな研究ばかりが蔓延している。国民が科学リテラシーを身に付けて、こういった下らない研究に見向きもしないようにならなければ、こういった悪質な研究は駆逐されることはない。今回の記事のような情報を入手し、多様な視点で科学的な議論を評価できるようにしなければならない。
 ただ地震活動と気温に密接な関係があると言っても、このことを軽々に論じるべきではない。こういった議論が先行して、トンデモな言説が出てくることがあり、地震活動と火山活動を根拠なく結びつけた愚かな説がその典型である。両者には統計的に有意な関係性はなく、地震雲と同様にそれらしく聞こえるだけである。科学的な議論は地味で長い時間をかけてなされるものであり、学ぶ方にも忍耐が必要である。良いものを手に入れるためには、努力が欠かせないのである。

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