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CO2は生物の多様性を破壊しない(CFACTの記事)

 写真出展:Pete LinforthによるPixabayからの画像https://pixabay.com/ja/users/thedigitalartist-202249/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=1076816

 2021年11月7日にCFACTは、二酸化炭素濃度が生物の多様性に与える影響についての記事を発表した。内容は、二酸化炭素濃度の上昇や温暖化は生物の多様性を破壊するのではなく、むしろ促進するものであり、過去に発生した絶滅が温暖化によるものでないことを示している。生物の多様性は地球温暖化と関連付けて論じられているが、その荒唐無稽さが分かる内容になっていることから、参考として本記事の概要について紹介させていただく。

↓リンク先(Biodiversity does NOT shrink with climate change or CO2)
https://www.cfact.org/2021/11/07/biodiversity-does-not-shrink-with-climate-change-or-co2/

1.本記事の内容について
 ・「Climate Change Revisited II: Fossil Fuels」という論文において、二酸化炭素濃度の増加により、生物の多様性に利益があることが示された。地球の歴史上、現在の気候変動論者が警告している温度よりもはるかに温暖化が進んでいた時代であっても、マイナスの影響の記録はほとんど見られない。
 ・5600万年前の暁新世/始新世において、2万年以内に5℃以上気温が急上昇した。過去の研究ではこの急激な変化により熱帯雨林が深刻な影響を受けたとされているが、今回の研究ではそうではないことが証明された。分析に際して、コロンビアとベネズエラの花粉及び胞子の数及び炭素同位体を調査し、古代の気候を推定した。
 ・気候変動論者は、根拠もなく現在の温暖化が地球史上最大級のものであると喧伝しているが、事実は異なっている。2008年のステフェンセンの研究によると、グリーンランドの気温は、前回の氷河期の末期に4度まで上昇していたが、生物の大量死や絶滅は確認されていない。ホフほかの研究者は、生物が気候変動に効果的に順応(生息地の移動、遺伝子淘汰など)した結果であると考えてり、事実、生活習慣の変更の影響の方が気候変動の影響よりも大きいのである。
 ・2012年のポリーほかの研究では、二酸化炭素濃度が280ppmから480ppmへ増加した場合、植物の資産性が飛躍的に向上することを証明した。2018年のスタインバウアーほかの研究では、植物の多様性は2007年から2016年にかけて5倍になっており、これは1957年から1966年にかけての増加率と同水準になっているとしており、これは二酸化炭素濃度の上昇によるものである。
 ・生物の絶滅は、人為的要因よりも自然的要因の方が大きい。1986年のラウプの研究では、4億4000年前、3億6500年前、2憶5000年前、6500万年前の大規模な絶滅は全て隕石によるものであるとしている。またラウプは、25万種の化石データしかないことから、絶滅に関する研究が不十分である可能性があると述べている。現在の推定では40億種の生物が地球上に生息していたとされており、現在は数百万種しか生息していないということは事実であるが、このことは絶滅と新しい種の誕生が頻繁に発生していることを示している。
 ・種の絶滅は悪いことばかりではない。恐竜が絶滅した後に哺乳類が増加したように、絶滅は他の種に生息範囲を拡大する機会を与えるのである。また生物の適応性は絶滅を回避する重要な要素であり、環境の変化に対応する生物が生き残るというのは自然の摂理である。

2.本記事読後の感想
  生物の多様性については、これまで何でも地球温暖化とからめて論じられてきたが、これは真っ赤なウソである。よく取りざたされるホッキョクグマは、過去最高レベルの頭数になっており、一部のクジラも同様である。魚や昆虫などについても煽るような情報が多いが、実際に絶滅が多くなっていると言うわけではない。
  気候変動論者はプロパガンダばかりであり、科学的な言説に基づこうとしていない。国際政治を動かす論法として使っているというのが現状だろうが、科学が政治に取り込まれてまともな発言ができるはずがない。
  今回の記事のように、まっとうな意見が出てくることを望むものである。

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