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シノビガミ忍法相談室③「血醒」

1.はじめに

この記事は「この忍法を使ってみたいけど使い方が分からない!」と言う人に贈る提案記事です。フォロワー様方の依頼を基に作成しております。
最近のオンラインセッション状況を鑑みて中忍頭での作成、功績点も15点を超えないならばできる範囲で使っての作成となることをご容赦ください。
また、著作権上の配慮により、詳しいデータは載せませんのでご自分のルールブックにて確認をお願いします。


2.構成経過


1.特徴

【血醒】、隠忍の血統流派ブックで登場した「血社」の流派忍法。かなり独特な効果をしており<血>の漢字がつく忍法との併用が前提とされている。幸い、隠忍の血統には血の付く忍法が多いため、使い方がどうにもならないというわけではないが、いくつかの問題を抱えている。
①相互互換となる忍法が多い
②「兵糧丸」の個数には限りがある
③忍法構成の枠が圧迫される
実は、【血醒】に関しては「【血醒】を使う」ことを目的にするならば簡単に完結する。同流派に血の付く忍法は複数あるため、好きなものを選択すれば形になるのだ。だが、魔王流の忍法【鬼才】が強力なこともあり、独自性を出すには難儀するかもしれない。今回は【血醒】である理由をつけられるような構成を考えていこう。

2.治療

まず、【血醒】にしかできないことを考える。それは「間合いを2延長する」ことだ。間合い2を伸ばすだけならば【拡視器】も該当するのだが、【血醒】は判定への修正があるという点、【拡視器】を強く用いるためには背景【外国妖怪】が必要であるという点から差別化はできる。

間合いを2伸ばすことが一番効果的な忍法とはなんだろうか。【開祖】を活用することで、どんな忍法でも【血醒】の効果対象にはできるのだが、そんなことをせずとも最も相性の良いと言えるような忍法が同流派に存在している。それが第一の特効薬【血霞】である。

条件と間合いこそ厳しいが決まれば絶大な効果を与える忍法【血霞】は、その性質上間合いを長くしたうえで、できるだけ低いプロットで使いたい。【血醒】を使うことにより、間合い3での運用が可能になる。これはボス相手でも忍者相手でも相当な圧がかけられるだろう。

流派:「血社」
忍法:「血醒」/「血霞」
背景:?

【血醒】【血霞】ともに「血社」の忍法であるため、所属流派は「血社」でいいだろう。ここから考えるべきなのは【血霞】の弱点を補う方法だ。【血霞】は強力だが、一番の難点として、そのまま運用すると攻撃対象にならずに放置されて置物になることが挙げられる。もっとも有名な回避肩代わり忍法【囮方】は「ハグレモノ」上位限定のため、別の手段を考える必要がある。そこで採用したい第二の特効薬が【助太刀】+奥義【契約神】のギミックコンボだ。

【契約神】は比良坂機関流派ブックで登場した「惟神」と呼ばれる奥義のうちの1つで、通常は「比良坂機関」所属のキャラクターのみ使用することができるが、背景【加持祈祷】を用いることにより、「隠忍の血統」でも使用可能だ。【助太刀】は条件が緩く似た効果の【護衛】に席を譲りがちだが、今回はコストがなく、間合いに関係ないという利点を買い、こちらを採用したい。【契約神】によって【助太刀】の発動条件を満たす形である。

流派:「血社」
忍法:「血醒」/「血霞」/「助太刀」
背景:「加持祈祷」(4)

これで【血霞】のカバーは完了だ。後は空いている攻撃権の使い道を考えたい。今回は奥義が既に埋まっているため、【範囲攻撃】などを採用することができない。また、基本的にサポート型としての運用となることが想定され、さらにこのままでは【血醒】の問題点の1つである「兵糧丸が枯渇する」という点が解決できていない。そこで採用したい最後の特効薬が【夜駕籠】である。

【夜駕籠】を使用するためには攻撃権を消費する必要はあるが、様々な妖魔武器から1つを選べるという破格の機能性と柔軟性を備えており、様々なシーンで応用できる忍法である。妖魔武器の1つである「幽命丹」は生命力を回復できるだけではなく、「兵糧丸」使用時に発動できる忍法を使用することもできる。そう、【血醒】の発動条件を満たすことができるのだ。コストは重いが、初手で「神面瘡」を確保すれば工面することができるだろう。

流派:「血社」
忍法:「血醒」/「血霞」/「助太刀」/「夜駕籠」
背景:「加持祈祷」(4)/「末裔」(2)

残りは最後の自由1枠だが、ここは【夜駕籠】と代用判定となる【血醒】の判定を安定させるべく【逆鱗】+背景【魔人】を採用しておくのが最も安全だろう。多少安定性を犠牲にして構わないのならば、このままでは自分で攻撃が一切できないため、【契約神】の効果を活用し、【鬼道】を採用することで【接近戦攻撃】の打点を3点にして油断している相手を殴るという戦術もとれる。自分のスタイルに合わせて使い分けよう。

流派:「血社」
忍法:「血醒」/「血霞」/「助太刀」/「夜駕籠」/「逆鱗」
背景:「加持祈祷」(4)/「末裔」(2)/「魔人」(0)

【夜駕籠】の判定と回避判定を【血醒】と【逆鱗】で安定させ、【血醒】で上昇した間合いの【血霞】を決めていくのがコンセプトだ。間合い上昇と修正のどちらもいかせる構成となったはずである。

最後の隠れた問題点として、【血醒】が「生命力が減っていなければ使えない」という事実があるが、これは2種類の要素でカバーできる。まず汎用弱点である【無縁】である。これにより、セッション開始時に生命力が1点減っている状態となり、即座に【血醒】を用いることができる。2つ目は奥義改造の「隠忍の血統」専用弱み【停止反動】である。奥義破りされると生命力を減らすことができるので、これにより攻撃されなくとも能動的に生命力を減らすことができる。もしそのまま奥義が通っても、感情のプラス修正はこの構築にとって相性がよく、さらに味方への振り直し権の付与でアシストも可能であるので無駄にはならない。さらに、【契約神】は「いつでも使用できる」奥義のため、【血霞】を使用する直前に奥義を宣言して「自分で奥義破りを成功させる」ことで自傷することができるのだ。これにより実質いつでも【血醒】を発動させることができるだろう。

流派:「血社」
忍法:「血醒」/「血霞」/「助太刀」/「夜駕籠」/「逆鱗」
背景:「加持祈祷」(4)/「末裔」(2)/「魔人」(0)
奥義:「惟神ー契約神」強:くらまし 弱:停止反動

これで構成が完成した。副次効果として、夜駕籠や契約神はメインフェイズでも使うことができ、有用なためメインから味方へのアシストができることも見逃せない点だろう。
このままだと3プロット以上でしか【血醒】と【血霞】の併用ができないが、特殊忍具「呪紋」を用いることで2プロットからでも使用可能となる。また【夜駕籠】で妖魔武器「赫灰」を用いれば1プロットからでも使用できる。是非活用してほしい。
本日の相談は以上だ。


3.終わりに

この構成のサンプルキャラクターシートは以下の通り。

自分なりにアレンジして是非使ってみてほしい。
今後も忍法相談室を開室予定だ。気になった忍法があったら、Xの該当ポストにリプライを頂けるとありがたい。
では、またの機会に。

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