DJ karyang エッセイ『セックスと昼寝』Chapter 54「まぁ酷い話」

昨日は親から「行ったら死ぬぞ」と脅されながらも浅草ゴールデンタイガーさんでのイベント『ワンサカ』で回してきました。

この件に関しては何か正しくて間違っているのかという問題ではないんで。トロッコの問題と一緒。
緊張状態である事ぐらいは理解しています。でもこのままだとお店も潰れてしまいますからね。いつも以上にビールを呑んできました。
佐久さん、ワンサカ3周年おめでとうございます!!

…で、これは「酷い話」の方ではありません(笑)。本題はここから。

実は本日もイベントがあったのですが、参加を辞退致しました。
理由は今 世で叫ばれている外出自粛要請…ではありません。まぁそれを建前にギリギリで辞退を申し入れたのですが。

名前は伏せておきますが、ある方から昨年の11月の時点でイベント出演のオファーを頂きました。とあるイベントで回した際に僕のプレイを初めて見聞きしてくださり気に入って頂けたようで。それで来年の3月に ここでやるイベントに出て色々と手伝ってほしいと。で、その時点では だいぶ先の話だったので忘れぬようメモっておきました。
そして3月に入ってから そのイベントに関する詳細等の報告や告知が一切無かったので、こちらから連絡をしたのです。あの3月の件はどうなりましたかと。
そしたら11月に聞いていた内容と全然違う企画になっていたんですね。オファーしておいて先方から連絡がなく こちらからアポを取る時点でもう既におかしな事になっているのですが、ましてや内容が変更になった事すら伝えないって…。
でも僕はそれでもいいですよとお受けしました。
しかしそれ以降、その誘ってくれた主催者さん、そして会場となるお店の方からSNS上でのイベント告知が一切なされませんでした。
こうなってくると「えっ? やる気あんの? お客さんを呼ぶ気はないの?」ともう不信感しかありません。外出自粛要請で告知を控えているならまだ話はわかりますが、これは何せコロナ問題が浮上する前からの話ですので(他のイベントはちゃんと告知がされており、中止にはなっておらず)。
実は変更された今日のイベントは一応自由参加型の挙手制イベントになっておりまして、まぁそれなら別に俺は必要とされていないんだなと思い、辞退に至った次第…という顛末です。

まず、公式な告知がなされていないと こちらの方からも告知ができないわけです。
僕はいろんな人に自分の渾身のミックスを聴いて一緒に楽しんで頂ければと思って真剣にやっています。
僕は別に「身内だけが集まって回す お遊戯会みたいなDJイベント」に参加するつもりはありません。そんなのをやるんだったら自分の家でホームパーティーでもやっていればいいし、人を呼ばなければ お店の売り上げにも関わる死活問題じゃないですか(その肝心なお店の方も告知を怠ったというのもどうかと)。

でも僕は前日まで そのイベント用にデジタルとアナログで2セット分組んで準備だけは ちゃんとしていました。もしかしたら当日ギリギリに告知がなされるかもしれないと思って。でも結局それもありませんでした。

僕にとってDJは仕事ではありません。
でも遊びであって遊びではないんです。まぁ今後 彼から誘われても断るでしょうね。

音楽を楽しむという行為は、みんなと共有できないと意味がないと僕は思っています。
ひとりよがりなプレイや、レア盤自慢大会みたいな身内だけが盛り上がるDJイベントには興味がないんで。

僕はそういう思いを持って いつもDJイベントに臨んでいるので、他のDJさんは一体何を思って回しているのかというのには いつも興味があります。
考え方は人それぞれ、所詮は趣味なんだから自由に自分が好きなようにやればいいじゃん…と言ってしまえば それまで、身も蓋もありませんが、僕はいつも音楽に、そして会場にわざわざ足を運んで聴きに来てくれた人たちに対して真摯でいたいと思ってやっています。
そういう意味では昨夜のワンサカでのプレイはみんなに喜んでもらえたんじゃないかなって思っています。みんな一緒に歌ってくれましたし。Wi-Fiの接続トラブルなんかもあって完璧にこなせたわけではなかったのですが、まぁ自分が任された仕事は果たせたのかなと。

で、せっかくこの日のために組んだ新ミックスなのですが、これはこれで またいつかどこか別の機会にご披露できる日が来ると思っておりますので、無駄にはならないのかなと。コロナ対策もDJも「備えあれば憂いなし」という事で。

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