DJ karyang エッセイ『セックスと昼寝』Chapter 25「HOME」

藤沢の名店・寅そばこと 中華そば寅 藤沢店が その幕を閉じた。先だって付随店のレトロ新橋系 餃子家さんが5月にクローズしたが、そこで5年間イベント等をやらせてもらっていた。自分のDJのキャリアの中でも想い出の地だし、たくさんの仲間たちと出会え、DJ karyangを育ててもらった場所だ。感謝してもしきれない。

先月 東京に引っ越して僕のホームは東京に戻った。藤沢に居た時に知り合った人が大半なので、かーやんといえば藤沢と認知されているが、自分は東京生まれ東京育ち。昭島で30年過ごした。

これからも藤沢の地でDJをやっていきたいと思っているが、今のホームである東京でも活動の場を広げていこうと思っている。
藤沢からスタートしたDJとしてのキャリアがあるが、ここからがまた新たなスタートラインだ。後ろは振り返らない。過去にも未来にも栄光なんてものは無いのだ。輝くべきは今。ただそれだけの事。

藤沢ではいい思い出の方が圧倒的に多かった。それは友に恵まれていたからだと思う。いつ如何なる状況にあっても応援してくれている人たちがいたからこそ ここまでやって来られたし、これからも前に進めそうだ。

そしてそんな人との繋がりが自分を推し進めてくれた。
憧れだった元ピチカート・ファイヴの小西康陽さんが出られるイベントに僕もDJとして参加させてもらう事になった。
9年前、江ノ島のギャラリーで たった一人でDJを始めた作務衣姿の自分に教えてあげたいです。「お前、ようやくここまで辿り着いたよ!!」って(笑)。

最後に 藤沢の食文化を支え、DJをやらせてもらった餃子家さん、寅そばさんに今一度お礼を言わせてください。本当にどうもありがとうございました。そしてお疲れ様です。

ひな壇よ、永遠なれ!!(笑)


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