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📖こころにしみる日々(上)〜愛と喪失と再生の獄中272日間

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2022.8.22私は逮捕された。 留置所での耐えられない日々が始まる。電話番号も住所も覚えていないため、誰とも連絡が取れない。もちろんiPhone内にデータはあるが取り上げら…
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2023年8月の記事一覧

名古屋の入国管理施設で職員に殺害された(と言っても決して過言ではない)スリランカ…

この頃から私は約8年ぶり(その前は約12年ぶり)の喘息の発作に悩まされることになる。2、…

仏教書を読み、📖『アムリタ』と📖『うたかたの』に救われ、本格的にダイエットを開始…

仏教書を読む仏教の本も何冊か借りて勉強を始めるが、こちらは難解なものが多く、なぜもっとわ…

拘置所へ移送に 📖『こころにしみる日々(上) 〜 愛と喪失と再生の獄中272日間』

拘置所の部屋は南向きの単独室だった。後に職員に訊いてみたところ、 「単独しかない」とのこ…

体重が人生初の70kgの大台を超えてしまう!

留置場では3食共に弁当が提供されたのだが、当初私はこれを残さずに食べることにしていた。あ…

留置場では主に事件物、犯罪物の読書にはまる

一方で、その頃の私は、留置場で老眼鏡を借りられることを知り、官本(官公庁の本ということだ…

執行猶予がもらえるかどうか

その頃の私は裁判でどういう判決が下されるか、つまり執行猶予がもらえるかどうかで頭がいっ…

留置場での耐えられない日々

前回の勾留時もそうだったのだが、留置場ではこれといってやることがなく、3食の弁当を食べる以外は、横になるか、ノートに何かメモをするくらいで、イベントと言えば、運動と称する野外での10分間の髭剃り、20分間の風呂が週3回、それに約1、2時間くらいの刑事の取り調べが週3回くらい、弁護士の面会が30分弱で1から2週間に1回といったところで、特に当初は新聞や本を読むこともなかったため、時間の流れが気が遠くなるくらい緩やかで長く遅く感じられた。後に同室になった長髪のおっさん曰く、

起訴は免れないだろう

留置場では連日のように刑事による取り調べが行われ、警察官からはしょっ中どやされる。部屋の…