見出し画像

2020年6月に読んだ本

街が普通に動き始めた頃、わたしはあまり動けなくなった。本があまり読めなかった1ヶ月だった。それでもちょっとずつ読書をしたのでメモ。

猫を棄てる

春先に本屋が軒並み閉まった頃に発売された記憶がある。非日常みたいな日々を過ごすときに、村上春樹の作品世界に逃避することは一つの処世術だと気づいた日々だった。私自身、大学までずっと阪神圏に住んでいたので、村上春樹が若い頃について述べる世界の空気感にはなんだか馴染みがある。私は親からなにか思いつめたような、なにかを受け継ぐような話をされた記憶は今のところないけれど、自分もまたたまたま運命の流れの中でこの世に生まれたのだなとは思う。

密やかな結晶

本屋をウロウロしていて買った本。心がすうっとする日々が続き、小説でも読んで心を豊かにできれば、なんて思ったけど、更になにかを失った感覚になる不思議な本だった。

ラオスにいったい何があるというんですか?

なにか軽い村上春樹の作品を読みたくなり、普段いかない本屋でなんとか見つけた本。海外に行けないのであまり読んでて気持ちが上がらず、つまみ読みしている。

アフターダーク

昨今の日々のような、パラレルワールドを感じるときに読みたくなる本だ、とTwitterで見かけて読んだ。いわゆる村上春樹ワールドの気配がした。舞台が渋谷なのがいかにもという感じ。そして小説なのに「ちょっと昔だな」という感じがしてしまうあたり、渋谷は変わり続ける街なのかもしれない。

みみずくは黄昏に飛び立つ

村上春樹の本を本屋の書棚でブラブラ眺めていたら、見慣れない本があったので買った。これはめちゃくちゃおもしろい気配がする。謎掛けのような作品についての説明があるような気がして、でもまだ「騎士団長殺し」を読んでいないので一旦手を止めている。早くこの本を読むために最近の作品を読まないといけない。

私をくいとめて

せっかく本屋に行けるようになったので、日頃買わないような本を買ってみようと思い購入。ちょうどアラサー独身女子なので分かる分かると思いつつ、最後の結末あたりになんだか救われた。現実が変わったわけではないけど、こういうことを言い聞かせてくれる他人がいてほしいと思った。

さいはての彼女

先月梨木香歩の本を読んでから、女性作家の本を読み返したくなりちょっとずつ読んでいる。原田マハは海外の美術館を舞台にした小説たちがすごく面白かったので、短編集も読んでみている。まだ表題作しか読めていないけど、バイクに乗って風を感じたくなった。

伝わるシンプル文章術

仕事で「文章がわかりにくい」と言われて買って読んだ本。ちょっとずつ実践してみて、改善されていくといいなと思っている…


元気がなくてサラッとした本しか読めなかったけど、6月はそんな感じでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?