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旅行に行くときに読んだ本

最後の海外旅行からはや半年が経ち、そろそろうずうずしてきた…今までの旅行を振り返りたいけど、膨大な量になってしまうので、まずは旅行に行く時に読んだ本をリストにしてみます。

旅行全般

「旅をする木/星野道夫」遠くまで一人で行くときに読みたい本。飛行機の中でじっと旅先に思いを馳せているときの気持ちを思い出す。

「辺境・近境/村上春樹」なぜ旅行に出かけてしまうのか、あのふわふわした感覚を村上春樹がいろんな言葉で表現してくれていて旅行に行きたさをそそられる本。

国内旅行

北海道・女満別「さいはての彼女/原田マハ」短編集の中に、北海道でツーリングをしたくなる文章がある。この雰囲気はきっと北海道ならでは。

北海道・函館「キップをなくして/池澤夏樹」話のほとんどは東京駅や近辺が舞台なものの、クライマックスのシーンが北海道で、特に函館の描写が個人的に好きな小説。わたしの死生観のルーツになっている本でもあります。

北海道・帯広「銀の匙/荒川弘」農業高校の漫画。行ったことないけど北海道の大きな空に憧れる。

青森・津軽半島「津軽/太宰治」青森に行くので買ってみたものの、まだ現在進行形で読んでいる小説です。

青森・青森市「青森ドロップキッカーズ」カーリングを主題とした小説。青森駅前のいろいろなスポットが出てきて、実際にいくと「おお〜ここか〜」という楽しさがある。

岩手・盛岡「うたうおばけ」盛岡出身の短歌作家によるエッセイ。言葉の感覚が短歌作家らしく、普段使わない心を揺らしてくる感じがする。きっと東京よりもカラッと涼しい盛岡の空気を感じる。

静岡・伊豆「東京するめクラブ 地球のはぐれ方」ちょっと古いけど、伊豆のバブリーな感じの後味が気になり行きたくなる。まだ行ったことはない。

香川・高松「辺境・近境/村上春樹」旅行自体に行きたくなる文章ではあるけど、特にうどん巡りがしたくなる文章がある。

沖縄・本島「沖縄文化論/岡本太郎」商業的な沖縄ではない、より文化や歴史を感じられる随筆。

沖縄・本島「本屋になりたい/宇田智子」公設市場の近くの本屋さんによる新書。沖縄には沖縄本というジャンルがあることをこの本で初めて知った。


海外旅行

中国「紙の動物園/ケン・リュウ」中国出身でアメリカに住む作家のSF。うまく表現できないけどすごく中国な感じがする。

中国「ワイルド・スワン/ユン・チアン」中国の毛沢東政権や文革について全然知らなくて、この小説を読んで急に中国の近代史の理解度が上がった。漠然と歴史を知るより、個人の生活を知る方が歴史の激変っぷりが分かる。

中国・西安「キングダム」中国行く前に読めと言われて読まなかったけど、帰ってきて読んだらすごく高まる。特に西安の空港が「西安・咸陽空港」なので当時を想像しながら読むべしです。

台湾・台南「わたしの台南/一青妙」ルーツを台南に持つ筆者(一青窈のお姉さん)が台南を紹介する本。旅行に行く前からなんだか街に愛着が湧いてしまう文章だった。

台湾・台東「あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入/椎名誠」台湾というキーワードで見つけた本。椎名誠をはじめとした良い年のおっちゃんたちが海外でドタバタ合宿生活をする本。わたしにはできないタイプの旅行なので一周回って尊敬する…

ミャンマー「秘密のミャンマー/椎名誠」椎名誠繋がりで。これもちょっと古いけど十分にミャンマーの事前知識が得られる本。地球の歩き方の後ろの方を読んでも全然頭に入ってこないけど、こういうエッセイ形式だと文化とかスラスラ理解できて面白い。

ミャンマー「世界中で迷子になって/角田光代」ミャンマー繋がりで。角田光代も一人旅エッセイが多く、読んでいるとゲストハウス旅がしたくてうずうずする。いろんなところに行ったエッセイだけど自分自身がこの本を読んだのがミャンマーで、たまたまミャンマーのエッセイが入っていたのでこの分類にしました。

ハワイ「ハワイイ紀行/池澤夏樹」いわゆる商業的なハワイというよりは、ハワイ島など周りの島々に重きをおいた随筆文。個人的にはオアフ島よりハワイ島の方が楽しかったので、このエッセイの中の世界も好き。

ハワイ「南の島のティオ」本当はハワイではなくもう少し小さめのポリネシアの国々が舞台なのかもしれないけど、個人的にはすごくハワイを思い出す小説。私もゲストハウスを経営する家族の子供に生まれたかったなとちょっと思ってしまった。

インドネシア・バリ「マリカのソファー/バリ夢日記 / 吉本ばなな」実はバリに行ったことがなく素通りしたことしかないけれど、あのムワッとした島の空気にぴったりな本。

ロシア「旅行者の朝食/米原万里」ウラジオストクに行く前に読んだエッセイ。世界のご当地食べ物について綴られていて、ロシアの缶詰にちょっと恐怖心を覚えた(実際行ってみたらそこまで怖くはなかった 笑)

ロシア「犬が星見た/武田百合子」富士日記で有名な筆者が書いた、これまた日記。長いロシア旅行が綴られている。ウラジオストクから始まり、最後はモスクワまで行ってから帰国する旅が、なんとも豪華で羨ましい。

イタリア・フィレンツェ「アルテ」イタリアはフィレンツェ(一部はベネチア)が舞台の漫画。ルネサンス期の絵画とか全然分からなかったけど、この漫画で絵画や時代背景がなんとなく分かるようになった。あとアルテのガッツになんだか心励まされるので、普段でも読み返したくなる漫画。

スペイン・バルセロナ「風の影」サスペンス小説というのか、スリルを感じながらつい読み切ってしまった小説。ちょっと後味が悪いので注意。バルセロナのゴシック地区を中心とした話で、少しスペイン内戦も絡んでくる話。本の最初に地図が載っているので旅行中チラチラ見てみたら、自分が泊まっていた宿がまさに主人公の家とほぼ同じ位置でかなり驚いた記憶がある。せっかくなので宿にそのまま本を置いてきました。

スペイン・マドリッド/アメリカ・ニューヨーク「暗幕のゲルニカ/原田マハ」タイトルどおりゲルニカを主題とした小説。どこまでが史実でどこからがフィクションかわからないけれど、こちらもスペイン内戦について思いを馳せてしまう小説。実際にソフィア王妃美術館でゲルニカを見たときは、この小説で読んだピカソの苦悩の日々を思って心に来るものがありました。

アメリカ・ニューヨーク「楽園のカンヴァス/原田マハ」MoMAに飾られているルソーの「夢」をテーマにした小説。こちらも、絵画にあまり詳しくない私にとっては小説を読むだけで一気に絵の背景が広がって面白かった。ゴッホの糸杉の絵もすぐ近くに展示されているので、原田マハのゴッホ小説も近々読みたい。

一旦ここまで、随時追記します。

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