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「この世にたやすい仕事はない」を読んだ

最近引っ越しをして、まだ新しい生活に馴染めず気持ちがソワソワしている。長い小説を読む気持ちにならないので、夏の文庫フェアで見つけた短編を読んだ。

引っ越しをすると、普段あまり関わらない人たちとたくさん関わる。電話はあまり得意でないけどたくさん手続きの電話をかけないといけないし、普段行かない役所にもいかないといけないし、見慣れない町で最初に行く店は今後関わりのない家具屋とかホームセンターである。はじめは勝手が分からなくて、なぜか、今後全然使わないスーパーとかにいってしまったりするんだろう。変化の直後は感覚が研ぎ澄まされて毎日を丁寧に過ごすようになるところ、引っ越した転職は似ている気がする。

長らく関わった仕事をやめて、いろんな業種×職種を転々とする。仕事をやっていたり人間関係を作っていく中で自分の価値観に気づかされたりする。この小説の中の仕事が現実にあるのかは分からないけど、生きづらさを感じたら居場所を変えてもいいんだよ、ということを言われているような気持ちになりました。まだ転職したことなくて、ずっと同じ仕事をしているわけだけど肩の荷がおりるような気がする不思議なお話。

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