000: インターネット・ラジオ放送の始め方   ーーー あなたも放送局長 ーーー

<ブログへの掲載に当たって>
 自分のバックグラウンドは、インターネットとコミュニティFM放送です。
平成22年、総務省は放送法を改定しました、そしてそれまで在った「電気通信役務利用放送法」を廃止しました。そして「インターネット放送は放送法でいう「放送」には当たらない」という見解に立ちました。
インターネット放送についてこれを読み解けば、従来放送は免許事業事業であり免許や、登録などの手続きと併せて技術基準に適合させる事などが必要で在りましたが、今は放送法でいう放送ではないので、自由に実施することができる、という意味になります。
 順次詳細にご説明してゆきますが、現在入手可能なサーバーサービス、ソフトウエア、ハードウエアなどを集め、少し知識を深めると例えば今全国に330ほどのコミュニティFMがありますが、その設立費用の1/100程の費用で、放送を開始できるのです。免許も必要ないのです。1つだけ問題があります。それは楽曲の利用についてです。
 ここに書いてゆくことは、Kindleで書籍として公開するつもりですが、執筆完了を待たずブログという形で少しづつ発表して、読者にご意見、フィードバックをいただきながら直しては追記してゆく方法をとれば、わかりやすい導入書が書けると考え、書いたものを少しづつ公開しながら、目的を達成することにしました。

 昔のアマチュア無線のように、中学生がお小遣いを貯めて実現できる放送局や、サラリーマンが副業として放送局を始めてみようかという放送局をイメージしながら話を進めてゆきます。貴方も、「放送局長」という肩書きの名刺を造ってみませんか。

 このシリーズのブログ本を書く自分の目標は2つあります。
<1:子供教育>
中学生以上の子供たちがインターネット放送をはじめ、世界に自分の番組を流す中で、海外で放送を聴く方々と出会うこともあるでしょう。教科書からの記憶された知識ではなく、体験として世界を知ることになる、そんな可能性が、子供達の探究心を大いに高めてくれるはずです。

<2:多様な文化の振興>
サラリーマンが、週末に一週間分の番組を仕立てて、趣味や副業で放送局長をやる。現在、コミュニティFMでは20秒のCMを3〜5千円でその枠を販売しているかもしれません。コストが1/100ですからもっと安く、100円以下で売れるかもしれません。インターネット経由ですから、サーバーのログをソフトで解析すれば、何人のリスナーが放送を聴いているかもわかります。スポンサーにリスクの少ないリスナー数に応じた広告枠料金も可能です。
自分の大好きな分野の番組を作ることで、リスナーを固めてゆきます。こういったインターネット放送が普及することで、インターネット放送に最適な売り方、全体としてのビジネスモデルも見えてくるでしょう。コスト条件が従来の放送とは全く異なりますので今までの放送とはビジネスの成り立ちが全く異なってくるはずです。

<技術の進歩とビジネスモデル>
電波による商業放送は中波のAMラジオに始まり、TV、FMラジオ、デジタルTVへと、その時代の技術に寄ってビジネスモデルが変わってきます。当初はAMラジオは送信アンテナも巨大なものが必要でたくさんの初期投資が必要でした。そして電波という一方向の媒体を経由することで、事業としてはNHKのような特別立法での集金か、広告モデルという事業しかあり得なかったわけです。コストが下がり、一方でweb3のようなインターネットの環境が整えば、リスナーからの少額の投げ銭というようなビジネスモデルもあるかもしれません。
 放送コンテンツも、ビジネスモデルもこれから「俺もやる!」と思った方々の決心と努力の結果として生まれてきます。読者の皆さんが、新しいビジネスモデルに挑戦することで、組織の中に営業担当者を置かなくても済めば、製作者への利益配分は自然と増えてゆきます。そしてWeb2.0までの様にAGAFMなどのプラットフォーマーに搾取される事なく制作を楽しめます。それが、インターネットの新しい時代の恩恵です。

 わかりやくす、順番にご説明してゆきますので、是非一緒に挑戦してゆきましょう。最後に、改めてみなさまにお願いしますが、音楽の隣接権利用について関係団体と包括契約が結べる関係を確立し、合法的なインターネット放送文化を育てていきましょう。
著作権を尊重しない無法な放送が出現すれば、取り締まるのが行政の役目です。やっと、人々の手に渡ったインターネット放送という文化振興の手段が消えてしまわないように、くれぐれも違法な放送はしないと誓ってください。そして、いつの日か、隣接権についても合理的な対価で利用できるような変革を求めた活動も一緒に進めていきたいと考えています。

ご質問等は、radiooya.jp(を半角に直してください)へ
メールタイトルは「2023/08/07-000」のように日付とトップの記事番号を記入をお願いします。お名前はニックネームでOKです。
手作業になりますので、時間がかかると思いますが、なるはやでご返事します。