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四緑木星の特長

四緑木星の宿命

 自然界では、さわやかに吹く「風」を象徴している。季節は晩春から初夏、時刻は午前七時~十一時、方位は東南だから三碧木星同様、運気も成長も早く巡ってくる。

 「信頼」「調和」「縁談」という象意が強く、そのため古い時代には、大変おめでたい結婚星、信用星として尊敬されていたものである。

 この星は、風のように飛んでいくことから、子供の頃から故郷を離れて暮らす宿命がある。そして、新しい土地で商売や事業を始めて成功するタイプなのだ。

 二十代後半から三十代で名を成すケースが多いが、持続性に乏しい宿命のため、浮沈の激しい人生を送る傾向が強い。四十代半ばで運気は下 降に向かってしまう星だけに、経済面でも精神面でも、若い時代に蓄えをしっかりしておかないと、老後の生活は厳しいものになってしまうだろう。

 人生半ばから大きなチャンスをつかもうとしても困難な宿命にあることを肝に命じておいてほしい。

四緑木星の性格

 人柄は柔和で、仁慈にも富んでいる。女性の場合は愛嬌たっぷりで、他人から好かれるのは、この星がトップだといっていい。温厚で人当たりも柔らかいため交際範囲も広く、人からの頼みごとも二つ返事で引き受ける人のよさもある。

 しかし、優柔不断で決断力に乏しいため、結果としては子供の使いで終わることが多い。周囲の引き立てやバックアップがあるわりに、決断力の鈍さから大き なチャンスをのがしてしまうことがある。持って生まれた性格だから直すことはむずかしいかもしれないが、腹を決めないと損をするばかりだ。

 したがって、四緑木星の苦手とする外交や交渉事には積極的にならないほうが得といえるだろう。いつまでたってもラチのあかない交渉事の末に、信用まで失 いかねないからである。また、信用星ということから、相手を信用しすぎて詐欺や横領、盗難などにあいやすい面もある。

 特に、甘言に乗せられての大失敗には要注意。「自分が信用しているのだから、相手も・・・」という思い込みは大きな間違いだと知っておくことだ。物質的な欲望よりも心の歓びを重視するタイプだけに、信仰心が篤く、宗教や易、占いなどに凝る人が多い。

 このように神経が繊細なため、精神病などの神経系統の病気にかかりやすい傾向があるので、注意してほしい。

四緑木星の恋愛とセックス

 四緑木星は、恋愛に対しても非常に夢多きロマンチストである。しかも、自分の描いた夢を一生懸命追い求めるタイプだから、ときとして周囲から「いい加減にしろ」といった忠告を受けることもある。

 若くして親元を離れて生活することが宿命づけられていることから、異性については親愛を求める傾向が強い。そのため、あれこれと手を出すことにもなる。 また、三碧木星と同様、かなり早熟な星であり、誰に教えられるともなく早くから男女のしがらみを知り、性(セックス)が生活の中に入り
込んでいる。

 人を疑うことを知らない「信頼星」という象意を持ち、しかも柔和で、相手に対しても柔軟に従う性格から、男性なら年上の人妻や水商売のママたちから可愛 がられ、女性は上司や年長者に目をかけられることが多い。女性なら、若くして玉の輿に乗るタイプといえよう。しかし見方を変えれば、異性の甘言に乗りやすいとも言えるのだ。

 四緑木星の男性は、女性のちょっとした優しい言葉やしぐさにコロッとまいってしまうから、経験豊富な女性からみれば扱いやすい-つまり、だましやすいタ イプである。優しい言葉をかけられたり、ニコッと微笑まれただけで、「彼女は、きっと思いやりのある人にちがいない」とか、「思慮分
別のある賢い女性だ」 と、付き合う前からあれこれと想像してしまう。

 このように、付き合う前から理想の女性であるかのようなイメージをふくらませてしまうため、いざ付き合ってみると自分の描いたイメージとは大きくかけ離れている場合が多く、「なんだ、こんなもんか」とがっかりすることもしばしばである。

 よく、結婚してから「こんな人だとは思わなかった」「こんなはずじゃなかった」と後悔する人がいるが、その典型が四緑木星といっていい。そのため、持続 性に乏しい宿命も影響して、一度の結婚ではすまない人が多い。性格的には非常に神経質で、ささいなことを気にして悩んだり迷ったりする。

 たとえば、恋人が自分以外の異性の手を握ったというだけで「けがらわしい」と感じてしまうこともある。それが『神経の恋」のゆえんであり、相手の何気な い言葉で傷ついたり、相手に少しでも気に入らないところを見つけただけで、すべてがイヤになってしまうことも少なくない。一度でも「もうこれ以上付き合え ない」と思うと、後は別れるしかないと考えてしまう。

 そして、一度別れた相手とは、二度とヨリを戻そうとはしない。たとえ、再び付き合うことになったとしても、いったん心のなかに生じてしまったミゾや傷が埋められることはないと言っていい。

 対人関係とくに恋愛問題では、少々のもめごとでもすぐに考えこんだりクヨクヨしたりするため、悪くすると精神病になることもあるから注意してほしい。

 善良で誠実、そして穏やか雰囲気が四緑木星の魅力なのだが、それは自分の本心を見せたくないということから出てくる場合が多い。そのため、「何を考えて いるのかわかない人」「私に心を開いてくれない」と思われることが多く、相手のほうから離れていってしまうこともある。

 月星によって個人差はあるが、一般的にいって四緑木星のベッドマナーはまさに淡い風が吹くごとく敏感で繊細、自分だけが満足すればいいという一方的な態 度はとらない。愛情面は豊かなのだから、性格的に大人で自分を上手にリードしてくれる相手に恵まれれば、幸せな結婚生活を営めるだろう。

 四緑木星は、若い年代に三大盛運期を迎えるため、二十代で華やかな恋愛を楽しむことができるが、四十代を過ぎても壮年期に入る頃から衰運に向かうので、浮気や不倫などをすると泥沼に入り込んで、にっちもさっちもいかない状況に陥ることもある。

 若い時と同じような感覚で恋愛を楽しんでいると、手痛いシッペ返しを食うこともある。オフィスラブが発覚して会社をクビになったり、愛人が家に乗り込んできて家庭が崩壊するといったことにもなりかねないので要注意だ。

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