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八白土星の特長

八白土星の宿命

 自然象意は、「山」で、位置は東北、季節は晩冬から初春、時刻は午前一時~五時で眠る時間を指す。山は不動産をあらわしているところから、八白土星は 「相続星」とか「不動産星」と呼ばれ、宿命的に相続する傾向がとくに強い。極端な晩年運というのも末広がりの山の形を見れば理解していただけるだろう。

 長男でもないのに、遺産を一人で相続するといったことが多く、また、養子に出されることが多いのも持って生まれた宿命なのである。しかし、相続にはどうしても肉親の醜い争いがつきもので、そうしたゴタゴタに巻き込まれる可能性が人一倍あることも覚悟しておくことだ。

 動かない山の頑固一徹さ、そして高くそびえる姿から自尊心の強さが体質として根づいているのは素晴らしいが、その反動として「動きたい」という願望が常に心の奥底にある。したがって、頑固な保守派でありながら、新しいものに常に心を動かされている。

 八白土星にがさつなタイプが多いのは、こういった二面性があるからで、信念が強そうに見えながら変身しやすいといった性格にもなる。だから、八白土星との約束事は何度も念を押すことを忘れてはいけない。

 晩年運で、蓄財を始めるのは四十代になってからでいい。九星の中ではもっとも長寿星だから、老後をしっかり考えた人生を送るべきだろう。

八白土星の性格

 頑固で保守的な反面、新しいものを求めるといった二面性は、当然性格にもあらわれる。

 かたくなな面と、新しいものを求める柔軟性の、どちらが強く出るかで同じ星でも正反対の印象を与えることもある。

 また、非常に熱しやすいわりに冷めるのも早く、そうした矛盾した性格から、波乱に満ちた人生を送る人が多い。寝食を忘れて熱中していたかと思うと、突然 何もかも放り出しダラダラとした生活を送るという勝者、敗者を交互に繰り返す人生を送りがちで、そのため仕事も次々と変えることになる。

 我が強いくせに、人間関係では柔軟性を発揮するという体質は、時として信じられないくらい周囲に影響されることにもなる。頑固だからといって信念が強い わけではない。そのため、だまされて損をすることが多い。相手に与える印象は悪くなく、どちらかといえば人に好かれるほうだ。

 しかし、つきあいに利害がからんでくると、対応の仕方がガラッと変わる傾向があり、みずから信頼や信用を壊してしまうことにもなりかねない。

 また、プライドが高いため、周囲のアドバイスを素直に聞き入れることができず、友人や協力者などの反感を買ってしまうこともある。反対に、お世辞をいって近づいてくる者は誰でも受け入れてしまうため、結果として大きな損失をこうむることになる。

 女性の場合は、持ち前の気位の高さから、せっかくの良縁を壊しかねないので気をつけることだ。

八白土星の恋愛とセックス

 八白土星は、積極的な気持ちを外に出さない人が多いが、内心には激しい情熱を秘めている。こうした性格は、恋愛面にも顕著にあらわれ、相手をなんとか口 説けそうだと思うと、消極的な姿勢をかなぐり捨てて積極人間に変身し、自分がこうと思ったら他人から何を言われようと突き進む面がある。

 土星だけに執着心や独占欲が強く、これはと思った相手に出会うと、どんな方法をとっても自分のものにしようとする。相手から「しつこい人」と思われよう が押しまくる。肉体関係を持つ前から、「お前はオレのものだ」という意識で接するから、相手がへきえきしてしまうことも多い。しかし、頑固な反面、つねに 新しいものに目を奪われる性格から、ときとして信じられないくらい周囲に影響されることもある。

 気分的にもたぶんにムラがあり、どちらかといえば永続性のある恋にはならないだろう。心に決めた相手以外は脇目もふらずに一直線に突き進む頑固さがある と思うと、次の日はコロッと方向転換してみたりする。つまり、熱しやすく冷めやすいという極端な性格から、全体的には色情は強いのだが、こまめに二人のあ いだの愛情を育てるといったことは苦手なのである。

 また、土星特有の欲望の強さから、恋愛でも自分にプラスにならないと判断すると、すぐに別れたり離れたりする傾向がある。一見恋人同士に見えるカップルでも、一方が八白土星だと強い愛情で結ばれているのは意外と少ないものだ。

 デートのときなど、相手がまったく興味を示さなくても、同じ話題を延々と続けるときがある。八白土星としては理路整然と話しているつもりだが、相手から みれば、考えても屁理屈としか思えないため、せっかくのムードを壊してしまうので気をつけたほうががいい。このように、何にでも屁理屈を
つけたがるという 性格から、生涯を通じて不器用で数少ない恋しかできず、恋愛の深い味も知らないで人生を終わる人もいる。

 男性の場合は、好きな女性と結婚できると、それまでと態度が一変してしまうことがある。結婚するまでは、デートするときもリッチに高級 ホテルのレストランでのディナーに招待したり、高価なアクセサリーをプレゼントしたり、また会えないときは豪華な花束を贈るなど、いたれり尽くせりで奉仕
する。

 しかし、結婚した途端、結婚記念日も妻の誕生日も忘れてゴルフに出かけてしまうといった冷たい態度をとりがちなのだ。釣り上げてしまった魚に餌をやらないタイプなのである。

 全体的にみれば、八白土星の恋愛は波乱の恋、不倫の愛が特徴で、そのため生活が安定せず、浮き沈みの激しい人生を送ることになる。しかも、自分が落ち込んでしまうと、幸せそうな他人の持ち物-たとえば人妻とか友人の恋人などに手を出してしまいがちなのが心配だ。

 恋愛問題にかぎらず、仕事についても生き方についても、それなりに一本の筋は通っているものの、どんなものにも影響されない確固たる信念を持ちたい。

 頑固で強情なくせに、他人の言に左右されやすいのが八白土星のウィークポイントで、それが不幸を招く元凶と心得て何事にも対処してほしい。

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