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三碧木星の特長

三碧木星の宿命

 自然界では「雷」を意味し、季節は春、時刻は午前六時、方位は東となる。したがって、一番先に陽光を浴びることから非常に成長が早く、九星の中では四緑木星と並んで、もっとも『早熟』な星で、二十代後半から三十代前半で大きな成功を勝ち取る運気にある。

 反面、父親との縁が薄く、生別死別を含めて、早ければ四~七歳くらいで別れてしまう人が多い。遅くても、十二歳くらいで父親の庇護がなくなり、社会の荒波に飛び出していかなければならなくなる。

 こうした宿命的な環境が、前へ前へと進む体質をより強くするため、若くして成功することにつながるわけで、ネオン街の二十代のママや青年実業家などは、この三碧木星が圧倒的に多いのである。

 三碧木星のもう一つの特徴は、他の星に比べて発想が非常にユニークなことと、時としてとてつもない発明や発見に結びつくことがある。歴史上の偉大な発明や発見をした人も、この星の持ち主が多い。

 しかし、人とは変わった発想力で、いろいろなアイデアが浮かぶのはいいのだが、それらがすべて実現できるものと信じて行動しがちなため、周囲はかなり振 り回されることになる。極端な場合、ただ単に夢を追うだけの夢想家タイプになってしまい、そうなると詐欺師とかホラ吹きなどと受け取
られてしまうので気を つけてほしい。

 財運、出世運とも強いものがあり、とくに「名を広める」ことのできる絶好の宿命を背負っているのだから、順序としては『実』よりも先に『名』を取ることだ。名を取ったあとに、その名声を利用しての一攫千金が期待できる星なのである。

 コツコツと真面目に努力し、徐々に積み上げて財を築く体質ではないから、決して小さく固まってはいけない。周囲から何か言われようとも、自分の理想を 堂々と語って進んでいくことだ。「雷」という象意からもわかるとおり、遠くでピカッと光って雷鳴を響かせるさまは、三碧木星のもっとも大
きな特性である。

 社会にも人の心にも、遠くから広く影響を与えるという素晴らしい宿命を備えている。こうした特性を発揮できる職業につくと、若くして信じられないような 大成功を納めることもできる。たとえば、芸能界やファッション界、マスコミ、政界などだが、芸能界で十代後半から大スターになった人のほとんどが三碧木星 である。

三碧木星の性格

象意にもあるように、性格的には短気で激昂型が多い。一箇所にじっとしていることに耐えられない活動的なタイプで、二黒土星とは正反対の性格といっていい。ということは、移り気であきっぽいということで、男女ともこうした性格が愛情面で出ると困りものだ。

 決断力や行動力は群を抜いているが、軽率さも十分持ち合わせている。そのため、時として他人の仕事や家庭のトラブルなどに首をつっこむこともあり、結果 としてその移り気な性格から最後まで処理することができず、敬遠されてしまうことにもなりかねない。いかに自制するかが、対人関係では何よりも大事であ る。

 もう一つ注意したい点は、三碧木星の飛躍する発想はウソにつながるということだ。しかも困るのは、自分ではウソを言っているとは思っていないことである。その結果、他人をだましてしまうことにもなる。

 また、浪費家でありながら、へんなところでケチ根性が顔を出し、相手に不快な思いをさせて逆恨みを買うケースが多い。

 三碧木星は典型的な「自分本位の星」だが、それを通せる相手と、そうでない相手とを見極めることが、無用な反発を受けずにすむ方法だと知っておくことだ。

三碧木星の恋愛とセックス

 三碧木星は、男女ともあとくされのない恋愛を楽しむといった傾向が強い。恋愛やセックスも遊びとして楽しむものと割り切るタイプだから、浮気やオフィス ラブにも抵抗がない。夢多きタイプで次々と目標をつくって楽しもうとするため、どちらかというと一人の相手とは長続きしないと言ってい
いだろう。

 そして、相手との関係が面倒なことになりそうだと思ったら、何の未練も残さず別れることができるのも三碧木星の特徴である。要するに、熱しやすく冷めや すいわけで、自分の手に負えないとなったら、あっさりあきらめる潔さも持ち合わせているのだが、あくまでも自分本位の行動なため、相手を傷つけることもし ばしばだ。また、思いつきやイマジネーション、ひらめきを大切にする性格から、相手を第一印象の良しあしで決めることが多い。

 とくに男性は、キャリアウーマンのような自立した女性に魅力を感じる。一方、「あなたの子供がほしい」とか「いい妻になるわ」といった家庭的で男性に尽 くすタイプの女性には、わずらわしさを感じて敬遠してしまう。これは女性も同様で、「結婚するからいいだろう」などという迫り方をしても、まったく効果は ない。それどころか「何が結婚よ。ダサい人」とあっさりフラれることは間違いない。

 常に新しいものを追い求めている三碧木星は、流行には人一倍敏感である。そのため、デートの場所にしても、カフェバーやウォーターフロントなど話題に なっているところを真っ先に選ぶ。そして、ムード作りにも気を配り、「宝石を買ってあげる」とか、「今後、海外旅行に行こう」などと女性
が喜びそうなこと を簡単に約束するが、実現する可能性は少ない。だからといって、三碧木星は初めからウソを承知で約束したわけではない。約束したときは、あくまでも本気 だったのである。しかし、結果としてそうならなかっただけだと本人が思っているから始末に悪い。そんなことを何回も繰り返していると、口説くためのウソだ と相手に思われるので注意することだ。

 ともかく、三碧木星の思いつきやフィーリングの恋は、若い時のアバンチュールを楽しむだけの恋愛に終わってしまいがちである。また、飽きっぽいうえに移 り気な性格から妻や特定の恋人がいても、ほかの女性に目移りし後先考えないで次々と恋の遍歴をしかねない。ひとことで言ってしまえば、腰の落ち着かない浮気者なのである。そのため、遊びの恋だけに終わってしまう傾向が強い。

 三碧木星は「早熟な星」といって、男女とも性的な目覚めが早く、十代に初体験をすませる人が多いのも特徴だ。これは肉体のみでなく、精神的にも早熟なわけで、初恋の肉体的結びつきに発展するからである。

 男性は色情の因縁が強く、好みの女性を見つけたら口八丁手八丁で口説き落とそうとするが、性的なスタミナについては本人が思っているほど強くない。

 それに比べて、女性の方は精力的でセックスも好きである。しかし、気分が乗らないときは、まったく別人のような淡白さで、どんなに誘われようと首をたて に振らないといった面もある。このように、三碧木星の女性は概して気まぐれだ。頑強に突っぱねるかと思えば、信じられないくらいすんなり
受け入れたりす る。つかまえようとすれば逃げる、追わなければ誘いをかけてくる。そんな女性に振り回されて苦い経験をした人もいるだろう。

 また、飽きっぽさは男女とも共通しており、一人の相手としばらくつきあうと燃えなくなってしまう。そして、爆発的、衝動的に新鮮な相手を求めて、プレイボーイ、プレイガール的要素を発揮することになる。

 九星の中では、離婚率が高く、結婚してもすんなりとおさまる事は極端に少ない。したがって、三碧木星が結婚しようと思ったら相手を慎重に選ぶことだ。

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