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七赤金星の特長

七赤金星の宿命

 自然界の象意は、流れる水が溜まってできる「沢」や「池」、「水溜まり」。位置するところは陽の沈む西であり、時刻は夕方の五時~七時で、夕食と団らんという、一日でもっとも楽しい時間帯を示す。季節も実りと収穫の秋である。

 以上のことから、「飲食」「談話」「遊興」、そして「金融」などの象意が、七赤金星の人の体質として大いに強調されることになる。「沢」や「池」は『潤 い』を意味しており、潤えばそれを散財したくなるのは人間の常である。同じ金星でも、六白金星の金は土中から掘り出したばかりの原石とすれば、七赤金星の 金は精製し磨き上げられた貴金属という違いがある。それだけに、七赤金星の生活は派手でぜいたくになる傾向が強い。

 子供の頃に父親と離別することが多く、他人の家で成長することもあり、愛情に関しては縁の薄い星である。しかも、男性の場合は自分が親 になると、やはり子供と別れてしまうという宿命を持っている。派手好きで虚栄心が強く、なおかつ傲慢な短所が二十代や三十代に出がちなので、そのために身 を誤るケースがじつに多い。

 晩年運だが、若い頃のツケで帳消しになることもあり、七赤金星はいかに身持ちのいい青年時代を過ごすかに、すべてがかかっているといっても過言ではない。

 食べることに通じる「口」が発達しているのも七赤金星の典型的な特徴で、弁舌はさわやかでシロをクロと納得させてしまうほどだ。駆け引きもうまく、まさに生まれながらのセールスマンタイプが多い。

 当然、食べ物にもうるさく、おいしいものには金に糸目はつけない。食べ物のほかにも、服装やアクセサリーも一流品でないと気がおさまらないといったぜい たく人間だが、それだけ七赤金星はお金を稼ぐことにたけているし、商売上手な人が多いのも事実である。遊ぶために稼ぐという姿勢に徹しているのが七赤金星 の特徴だろう。

 「金融星」だけに、生涯を通じて自分が浪費するぶんについては、あまり困ることもないが、お金を貯めたり財産を築くといったことは期待できない。つまり、使わないとお金が入ってこないという宿命にあるわけだ。

七赤金星の性格

 社交性は抜群で、誘われたら「いや」といえないタイプ。男女ともに、飲む、打つ、買うの三拍子そろった遊び人だけに、一生、誘惑との闘いとなるだろう。 頭の回転もシャープで話上手なことから、多くの人を惹きつけるが、そうした表面的な部分だけで過剰な評価を受けたりすることもある。

 新しいものにはすぐに飛びつくが、もともとあきっぽい性格から、その本当の価値や面白さを知る前に、もう次のものに飛び移ってしまうことになる。派手で虚栄心が強いうえに、浪費癖も相当なものがある。

 そして、この自分の体質を相手にも強要するのが七赤金星の共通した性格となっている。しかも、相手が同調しないと機嫌を損ねて感情的になってしまうので、人間関係のトラブルは絶えないし、家庭不和の原因ともなる。

 趣味的な人生観の持ち主だから、真面目にコツコツ努力することが苦手で、何をやっても三日坊主になりがちだが、ときたま一つのことに徹底してのめり込むことがある。この長所が発揮されると、一芸に秀でた専門家になることもある。

 あきらめが早いということは、よくいえば見切りが早いということでもあり、そのため大きな失敗はしないですむ。反面、小さなミスは気にならず、反省するといったこともないので、同じミスを何度も繰り返してしまうというのも特徴だ。

七赤金星の恋愛とセックス

 肉親からの愛情に恵まれないぶん、異性愛には大変恵まれた星が七赤金星である。

 先天的に男女ともセックスアピールが備わっており、そのうえ社交的センスにあふれ、話題も豊富で弁舌もさわやかだ。そして、遊ぶことが何よりも好きだから、愛情面では発展することになる。

 しかし、たぶんに派手な恋愛で享楽的な面も多い。したがって、台所で恋を語るようなことは決してしない。ぜいたくな料理、ロマンチックな飲み物、静かで美しい部屋、こうした雰囲気が恋を語るのにもっともふさわしい-と考えるのが、七赤金星の特徴といっていい。

 七赤金星のいいところは、誰にでも愛想がよく悪い印象を与えないことだ。しかも、話題が豊富で多芸多才ときているから、職場でも仲間どうしのあいだで も、つねに中心的存在になる。遊びに行っても、どこにいても、その場を楽しくすることに徹するので、周囲のウケは非常にいい。デートのときも、彼女を飽きさせることはない。自分が楽しむよりも、まず彼女が楽しんでいるかどうかを第一に考えるから、彼女が元気がなければ、たとえ自分が落ち込んでいるときでも、徹してその場を楽しく盛り上げようと努力するのだ。こうした気配りは、他の追随を許さないものがある。

 ひとことで言えば八方美人タイプで、嫌いな相手から誘われても「いやだ」とは言わないし、それどころか好きなような素振りをするので、相手に「あの人、 私に気があるのかしら・・・」と思わせてしまうこともある。このように、自分のタイプではなくても愛想よく接するため、思わぬところから遊びや恋の関係が 芽生えるのだ。

 そのため、次から次へと相手を変えているように見られ、「浮気っぽい人」とか「遊び人」と思われてしまい、本当の自分の好きな相手がそのプレイボーイ、 プレイガールぶりが不安で離れていくこともある。しかし、七赤金星は三碧木星と同様、恋愛も遊びの一つと考えているため、失恋したとし
てもそれほど傷つく わけではなく、また新しい恋に移れるのである。

 ただし、七赤金星は恋愛を遊びとして楽しむものの、それに溺れる傾向があるから、享楽的な恋愛観にもかかわらず男女ともに早婚が多い。男性なら従順で、 いつも黙々と家庭を守ってくれる妻を、女性は経済力があって、しかも自分のわがままを聞いてくれる優しい夫をと願いながら、たいていの場合、そうした望み とは反対のタイプと結婚してしまいがちである。

 男性はいわゆる「尻軽女」と言われるような軽薄な女性や、自分と似た遊び好きで気の強い女性と一緒になってしまうことが多い。そうなる と、お互いに外に出て遊びたいほうだから、家庭生活はうまくいくはずがない。その結果、夫婦ゲンカが絶えず、家庭がやすらぎの場所にはなり得ないと思って いい。七赤金星の場合は、育った環境もそうだが、結婚後も穏やかで温かい家庭に恵まれないという宿命を持っているのだ。

 ただし、家庭に落ち着けないぶん、外にエネルギーが向くから、会社では同期より早く昇進するチャンスをものにしたり、オフィスラブを楽しむことができるだろう。

 女性は本来の勘のよさが、こと男性にかぎってははずれることが多い。というのも、恋に溺れて男性の本質を見誤るからで、そうした失敗を何度も繰り返すと、快楽だけを求めてホステスやソープ嬢になったり、浮草の愛人生活を送ったりすることにもなる。

 七赤金星にとっては、恋愛といえども幅広い『遊興』の一部分であり、飲食、弁舌、身を飾るといった目的の付け足しのようなものなので、かならずしも、本 当の愛情から生まれた恋愛は少ない。

だから、異性問題の失敗は自分の理性で、なんとか回避してもらいたいものだ。どうも、この異性問題が七赤金星の将来を決定づける場合が多いので、十分心していただきたい。

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