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六白金星の特長

六白金星の宿命

自然界では「天」を司り、すべてを覆う尊厳の星である。西北に位置し、季節は晩秋、時刻は午後七時~十一時と、くつろぎを意味している。

 他のものを包み込むという象意から、「施し」「援助」「後援者」などが体質としてつくことになる。

 「天」の星である六白金星には人の上に立つという宿命があるが、人の上に立つといっても、命令したり何かをやらせたりというよりも、他人に援助したり奉仕するという関わり方が中心となるだろう。

 「人や社会のために」という気持ちが非常に強く、サラリーマンであれば典型的な会社人間となる。また、六白金星の本質は「父親」であり、家族のためには身心ともに奉仕する反面、「自分のために」ということは不得手である。

 六白金星は、両親(家)の運がもっとも盛んな時に生まれ育つため、貧困とか苦難ということには縁のない生活を過ごすことができる。しかも、圧倒的に次男以下か末っ子が多く、両親や兄弟の愛を一身に受けて成長する人が多い。

 しかし、成長の過程で受けた愛に対する報いをしなければならない宿命から、大いに財産は集めるが、親戚や身内、友人などのために次々と散財をさせられることになる。

 それも、生まれながらに財運には恵まれているので生活に困ることはない。あまり、あくせくぜず悠然と構えて人生を送ることだ。

六白金星の性格

秀才が多く、運動神経も抜群。子供のころから、スポーツと勉強を両立させる能力の持ち主である。また、負けず嫌いでプライドが高いため、どんな苦境に追い込まれても人に頭を下げることができない。同情はするが、されるのは潔しとしない。

 他人が根をあげてしまうような状況になればなるほど、粘りも闘志も人一倍のものを発揮するが、そうでないときは全力投球しない傾向がある。切羽詰まらないと全力を出さないため、みすみすチャンスを逃がすこともある。

 建前よりも本音を出す性格から、本人に悪気はなくても、知らないうちに相手を傷つけてしまうことになり、誤解されたり敬遠されたりしがちである。そのた め、人間関係がスムーズにいかないことがある。さらに、対人関係でもつねに冷静に対応するタイプだけに、相手の『裏』を見抜く才能にたけている。

 しかし、見えすぎるために、相手とより深い関係を結ぶことができなくなるのが難といえる。自分から壁をつくることはしないことだ。

 完全主義者で、その場かぎりのアバウトさに欠けている。趣味の一つとっても、徹底的に追求しプロ級の腕前にならないと気がすまない性分だが、わりと見極めは早く、無理とわかれば意外とあっさり諦める淡白さも持ち合わせている。

 父の座という象意から、威厳を保つためには決して言い訳もせず、自分一人で責任をとろうとする。そのため、失敗や醜態が人目にさらされ、威厳を保つことが不可能な状況に追い込まれると、最悪の場合、自殺もしかねない星なのである。六白金星が『自殺星』と称されるのも、こうした理由からだ。

六白金星の恋愛とセックス

六白金星は規律を重んじる性格である。しかし、その規律は何を基準にしているかといえば、それは自分自身の考え方や感情なのである。

 一般的には、社会常識や道徳を認める人が多いのだが、そうでない場合は、自分勝手な強引さばかりを表面に出す人もいる。たとえば、六白金星の夫が自分の 親友を家に連れてきたとする。そこで、妻と親友が楽しく話しているのはなんともないのだが、たまたま自分の留守にその親友が訪ねてきて家にあがりこみ妻と 話しているのを見るとムカッとするタイプなのである。

 恋愛に対する表現は、男性と女性とでは差がある。

 女性の方は、一見クールな態度を示して無関心を装うが、実際は恋に積極的なタイプが多い。女性だからと受け身の立場にならないところが、六白金星の女性 の進歩的な点だろう。しかし、恋人にもならないうちに、つきあっている相手が恋人のような態度で接してくると反発することがある。何事も手順が大切で、そ れを無視した行為に出ると嫌われると心得ておくことだ。

 この人ならと思い込むと、積極果敢にアタックし独占しようと試みる。そのため、実に涙ぐましい努力もする。そして、狙った男性と首尾よく結婚して家庭を 築くと、夫に対して堂々と何でも言い、ときには肝っ玉女房にもなる。気の弱いダメ亭主にはもってこいのタイプといえる。

 セックス面はやや淡白だ が、相手の気持ちを思いやり、よき妻になろうと努力することから、男性には満足すべき相手となるだろう。ただし、六白金星の女性は我慢すべきところと我慢 しなくていいところのバランスがとれないといった欠点がある。夫がワイシャツに口紅をつけて帰ってきても、見て見ないふりをして我慢する。こんなことが続くと、ほんのささいな口ゲンカなどのときに、それまで抑えていた感情を一気に爆発してしまうのである。そうなると、元の鞘に納まらなくなる可能性が高い。 振り上げた拳の下ろしようがなくなって、離婚してしまうことが多いのだ。

 また、六白金星は九紫火星とともにプライドが高い星だから、他人の前で、「うちの女房は愚妻で・・・」などと言おうものなら、家へ帰ってから夫婦ゲンカになるのは目に見えている。

 男性は、強烈な自尊心や尊大な性格から女性に愛を告白することは苦手である。本質的に人にこびへつらうことができないため、「自分から 愛の言葉をささやくなんてバカバカしい」と思っている。「好きだ」「愛している」などというセリフは、面と向かっては口が避けても言えないタイプだから、 相手に対してどうしても近寄りがたいイメージを与えてしまう。「マジメ」「カタブツ」と思われて、女性のほうから声をかけられたり、話かけられたりすることが少ない。やっと愛の言葉をささやくようになるのは、人間的
に丸みを帯び、遊び慣れてきた中年期になってからだろう。

 一般的に自信型がそろっているから、自分から媚びるような言葉や態度はあらわさない。恋の駆け引きにしても、女性のほうから転がり込んでくるように仕向けることが多い。

 セックスへの欲望は人並みだが、愛情問題でトラブルに巻き込まれることはまずないといえる。それは「男の本分は仕事で、恋は二の次、三の次」と心得ている人が多いため、女性問題でこまめに努力しないからである。

 ただし、気をつけなければならないのは、頼りにされると弱いという点だ。どちらかといえば、「来るもの拒まず、去る者は追わず」というところがあり、しかも、父親星だけに親分肌のところがあり、相談事を持ち込まれると断ることができない。

 そんなことから、妙な関係に発展してしまうこともある。たとえば、離婚の相談にきた親友の妻の悩みを聞いているうちに情が移ってしまったり、または、職 場で部下の女性と残業する機会が多くなって、仕事をみてやっているうちに深い仲になってしまったということがある。

 ふだんは、たとえ親友といえども、不倫やオフィスラブをしていたら許せない六白金星だが、自分が当事者になると、どうしていいのかわからなくなる人もい る。不倫や浮気がバレて父親星としての威厳が保てなくなると、自殺星と言われるように、心中という最悪の結果になることもあるので、火遊びはほどほどにし ておいたほうがいい。

 しかし、浮気はしても家庭は捨てないのが六白金星の特徴だから、一般的に男女とも実に家族思いで、夫や妻子のために生きる姿は、独身時代を知っている人 が見れば信じられないにちがいない。男性は、それなりに亭主関白ぶりを発揮するが、神経のこまやかさや優しさから、女性に対してはけっして横暴に映らない という良さも秘めている。

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