ポケモンカードにおけるデッキの作り方~ドラパルトを添えて~【めざせデッキビルダー】

こんにちは。ふーと申します。

今までデッキ紹介とか日記みたいなものはいくつか投稿しましたが、根本的なデッキの作り方について語っていなかったためやってみることにしました。

ある程度初心者向けの記事になりますのでご了承ください。

*以下、略称です。
非ルール持ち ⇒ GXやVではない、特に個別ルールを持たないポケモン


1. 軸となるカードを決める

最初に「これが使いたい!」と思うカードを1つ決めてください。
*デッキの組みやすさという観点ならポケモンが望ましいですが、極論なんでもいいです。

今回はドラパルトVMAXを例として考えてみましょう。

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2. カードの特徴をひたすら書き出す

1. で選んだカードについて、可能な限り特徴を書き出してみましょう。
情報の区別はせずにひたすら書き出します。

このとき、書き出した情報から追加で導き出せる情報があればそれも書いておくと後々楽です。

・VMAXポケモン
  ⇒たねポケモンじゃないから展開がもたつくかも
・HP320
・超タイプ
・1エネ60ダメージ+効果無視
 2エネ130ダメージ+ベンチ50ばらまき
  ⇒火力は抑え目
   手張りだけで起動できそう

・悪弱点、闘抵抗
  ⇒ウーラオスに強いのは高評価
・逃げエネ1
  ⇒ふうせんを付けなくても逃げられる


一通り書き終わったら、メリット・デメリットに分けてみましょう。

メリット

・VMAXだからHPが高め
・超タイプだから流行りのウーラオス、ミュウツー&ミュウに弱点をつける

・少ないエネルギー枚数で攻撃できる
  ⇒エネルギー加速手段を採用しなくてもよい
・優秀なワザ持ち
  ⇒ダメカンをばら撒けるから非ルール持ちに強い
デメリット

・進化ポケモンだから展開がもたつく可能性あり

  ⇒ボールやサポートを気持ち多めに入れたい
・与ダメージ量が少なめ
  ⇒ワザを使える回数を増やすアプローチか、ダメージ補助が必要
(・エネルギー加速手段を採用しない場合、エネルギー破壊にとても弱くなる)


3. デッキのコンセプトを考える

2. で整理した特徴を元に、デッキのコンセプトを決めます。
コンセプトの決め方としては、メリットの中で最も強そうな部分を伸ばし、それに関するデメリットを補うようにすると良いです。

ドラパルトVMAXはワザ「ダイファントム」が優秀なため、それを活かす方向で考えてみます。

ダイファントム
ベンチポケモンにもダメカンを5個乗せられる優秀なワザ。
バトル場へのダメージが130と低く、ダメージ量の多いVMAX相手だと殴り負ける可能性がある。
 ⇒ワザを使える回数を増やすアプローチか、ダメージ補助が必要

3.1. ワザを使える回数を増やす

ダイファントムをたくさん使えればその分有利になります。
使える回数を増やすためには、”回復カードを使ってなるべく生き残らせる”、”そもそも相手にワザを使わせない” といった手段があります。

・回復カードを採用する
相手からワザを受けたタイミングでマオ&スイレンモミすごいきずぐすりなどで回復することで、ドラパルトが気絶するまでの時間をなるべく引き延ばす方法です。

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ほぼ全ての相手に有効な戦術ですが、相手のダメージがあまりにも大きいと回復が間に合わないことがあります。

以下、具体的に説明します。

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「アルセウス&ディアルガ&パルキアGX」がオルタージェネシスGX後にアルティメットレイを打った状況です。
150+30=180ダメージ乗りました。

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この状況でマオ&スイレンを使うとこうなります。
180-120=60ダメージ残りました。

ここで注目してほしいのは、相手のベンチにいるザシアンVです。
オルタージェネシス下だとブレイブキャリバーが230+30=260ダメージ出るため、マオ&スイレンを使ったにもかかわらず倒されてしまいます。
このようなパターンが、回復が間に合わない状況です。

・相手にワザを使わせない
そもそもワザを使わせなければダメージは受けません。
方法としては、エール団のしたっぱクラッシュハンマーでエネルギーをトラッシュさせます。
ただ、エネルギー加速手段のあるデッキには効かないことが多いです。
代表的なものは溶接工の入る炎タイプですね。


3.2. ダメージ補助カードを採用する

与えるダメージをアップさせたり、追加でダメカンを乗せるカードを使って決着までの時間を早めます。
げんきのハチマキジャイアントボムがこれに該当します。

こちらも、ほぼ全ての相手に有効な戦術になります。
単純に乗せるダメカンの量を増やすため、比較的扱いやすいことが特徴です。

それぞれ一長一短ありますが、今回はダメージ補助をメインにして、”ダイファントムでガンガン殴る” デッキを作ってみます。


4. デッキ構築

いよいよデッキ構築に取り掛かります。

デッキ構築する上で大切なのは、固定観念を無くすことです。
「このカード弱そうだからやめとこ…」と悲観的に考える前に、試してみたいカードは積極的に入れてみるべきです。
そのカードが本当に弱かったとしても、「なぜ弱いのか」具体的な理由がわかります。
経験と知識の積み重ねが大事だと自分は考えています。

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少し話が逸れましたが、試しに作ってみたリストがこちらになります。

ジャイアントボムを3枚、ホラー超エネルギーを4枚入れてダメージ不足を補う構築です。
事故が起こらないように、デデンネGXクロバットVを1枚ずつ、ヤレユータンを2枚採用しています。

加えて、1エネルギーでワザが打てるポケモンをサブアタッカーとして採用しました。
これまでの経験からゲンガー&ミミッキュGXが強力なのはわかっていたため、1枚入れました。
また、ミミッキュVの使用感を確かめたかったため、1枚入れてみました。

残りのポケモンは回収ネットと相性の良いポケモンたちを採用してみました。
サポートを回収したりダメカンを乗せたり、少ないリソースで強力な動きができるポケモンを中心に採用しました。

他のカードは出回っているリストやこれまでの経験から、それっぽいものを採用しました。

*サポート配分で困っている人は、以下の配分でとりあえず作ってみることをオススメします。
  ・博士の研究 4
  ・マリィ 3
  ・ボスの指令 3

これでデッキの仮組みが完了しました。


5. 実際に回してみる

デッキを組んでみたところで、実際に回してみましょう。

一人回し、対人戦それぞれにメリットがあるため、なるべく両方やることをオススメします。
他人の意見は貴重です。
しかし、他人に振り回されてばかりも良いとは言えません。
組んだデッキはあくまでも自分のものなため、どこまで意見を取り入れるかは自分で考えましょう。

デッキを回すうえで確認すべきポイントは以下の4つです。

1. デッキはちゃんと回るのか(事故は起こりづらいか)
2. コンセプト通りの動きはできているのか
3. 各カードは採用理由に適した働きができているのか
4. 余分・不足なカードはないか

今回のデッキリストでも確認してみましょう。

1. デッキはちゃんと回るのか(事故は起こりづらいか)
事故は起こりづらかったです。
ただ、稀に事故る(1ターン目にドラパルト+手張りができない、など)ことがあったため、展開札は要検討。
同じ理由で、ドラパルトは上下4枚ずつ入れるべきだと感じました。

2. コンセプト通りの動きはできているのか
3枚入れただけあって、ジャイアントボムはちゃんと貼ることができました。
4枚目が欲しいですが、枠の都合によりけり。
ホラー超エネルギーも4枚でいいと思います。

3. 各カードは採用理由に適した働きができているのか
ゲンガー&ミミッキュは強かったです。
後1で打ってマウントを取るのもよし、ポルターガイストで殴るもよし。
このデッキ唯一のポケモンGXのアタッカーなため、最近流行っているビクティニVMAXに有利に立ち回れるのも大きいです。

ミミッキュVは可もなく不可もなく、といったところです。
序盤でドラパルトVが倒された場合、終盤でリセットスタンプと組み合わせて使うと強いです。
しかし、そのような状況になることが少なく、そのために1枠裂いていいのかは迷います。

回収ネットあたりも感触は良かったです。
しかし、回収ネットが4枚も必要かは疑問に思いました。

4. 余分・不足なカードはないか
前述したように、回収ネットは1枚減らしてもいいかもしれません。

サイド落ちケアでヤレユータンを2枚にしましたが、「ベンチに置けたら置く」程度の認識だったため1枚でいいと思います。

また、ポケモンのサーチ用にマナフィを、回復カード対策にミミッキュ(いやしジャマー)を入れていましたが、別にいなくても何も変わらなかったため抜いていいです。

追加で採用したいカードは学習装置無人発電所です。

ドラパルトは毎ターンの手張りがとても重要になります。
稀に手張りできないターンがあり、次のターンにアタッカーが倒されてしまいダイファントムが打てない場面がありました。
そのため、手張りができなくてもアタッカーにエネルギー供給ができる学習装置はかなり良い働きをするのではと考えました。

もう一方の無人発電所ですが、このデッキにスタジアムが入っていない点、特性持ちのポケモンGXがデデンネ1枚だけな点、最後にスタンプ+ミミッキュで相手を詰ませる動きをさらに強化できる点から、スタジアムを入れるとすれば無人発電所が最適だと考えました。


6. デッキの改造

上記のメモを元に、デッキを改造します。
使用感がよくわからなかったカードはひとまず残したままで、明確にいらないカードから抜いていきます。

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改造後はこのようになりました。
再びデッキを回して動きを確認してみましょう。

1. デッキはちゃんと回るのか(事故は起こりづらいか)
展開札はほぼ弄っていないので事故は起こりづらいです。
加えて、ミュウツーを抜いてコロトックVを入れてみました。
毎ターン(条件付きですが)手札を補充できるため、カードをガンガン使ってもリカバリーが効きます。
ただ、”マインドリポートでトラッシュからボスの指令を回収して勝ち” 、といった展開ができなくなったのは痛いです。
ミュウツーを再び採用するかは今後の課題。

2. コンセプト通りの動きはできているのか
こちらも弄っていないのでそのままです。
いい感じ。

3. 各カードは採用理由に適した働きができているのか
回収ネットを3枚にしてみましたが、今のところ不自由は感じていないのでこのままで良さそうです。
ミュウツーをまた入れる場合は4枚にするかも。

ミミッキュVは相変わらずよくわかりませんでした。
ルカメタ相手にダメカン15個乗せて勝った試合があったぐらいです。
このカードがあったから勝てた、という場面がないため抜いていいかもしれません。

追加で採用した学習装置無人発電所ですが、どちらも好感触でした。
特に学習装置が強力で、ダイファントムやポルターガイストがかなり言いやすくなったため動きがさらに強くなりました。
無人発電所は”引けたらとりあえず貼る” でいいと思います。しかし、特性を止められるのは強力なため2枚目の採用も検討したいです。

また、グズマ&ハラも入れてみました。
無人発電所やジャイアントボムに触りたいタイミングでサーチできるのは良かったですが、ドローに繋がらないため使用感はそこそこです。

最後に、ツールスクラッパーの2枚目を入れました。
これは、三神ザシアンに対する勝率が微妙だったため入れたカードです。
相手のお守りを割り、ジャイアントボムを貼りながらダイファントムを打つことで優位に立つことが狙いです。
自分の学習装置やふうせんを割ってボムをつけることもできるため、なかなか強いです。

4. 余分・不足なカードはないか
前述した通り、ミミッキュVは抜いていいです。
また、グズマ&ハラも確実に欲しいというわけではないため、抜いても支障はないと思います。

追加で欲しいカードは、無人発電所の2枚目、ミュウツーマオ&スイレンです。
回復はコンセプトではなく、手札が一度に3枚減ってしまうためマオ&スイレンは入れてませんでしたが、コロトックVのおかげで手札の補充が可能になったため採用候補に入りました。
ドラパルトミラーのときに強いため、今後試してみようと思います。

こんな感じで、デッキの調整を繰り返していきます。


7. その他、デッキ作りに必要なこと

自分がやっている、デッキ作りに必要なことを教えようと思います。

7.1. カードリストをよく見る
7.2. デッキをとにかく考える
7.3. デッキレシピを調べてみる

7.1. カードリストをよく見る
とにかくカードリストを見ます。
新弾、すこし前の弾を問わずとにかく見ます。

全てのカードを覚えろ、というわけではなくて、”なんとなくこういうカードがある” と理解する程度で十分です。

デッキを組むときに「〇〇の要素が欲しい」と思ったことがあると思います。
リストを把握しておくことで、適切なカードを選択・採用することができます。

7.2. デッキをとにかく考える
とにかく考えます。
完成度の高さはひとまず置いといてください。

大切なのは、”このカードの組み合わせが存在する・強そう” だと把握することです。
デッキ作りはトライ&エラーの繰り返しですが、あらかじめ強い組み合わせを知っていれば時間を大幅に短縮できます。
その場のデッキ作りに活かせなくても、後々役立つ可能性が高いです。

ついでに、未知のデッキと対戦するとき、「○○が入っていそうだな」と予測し、それに対応することが可能になります。
事前の試行時間も節約できるため、時間をかけるべきタイミングで時間を使うことができます。

7.3. デッキレシピを調べてみる
ネットでデッキレシピを調べてみましょう。

こちらも7.2. と同じで、”このカードの組み合わせが存在する・強そう” だと把握することが大事です。

調べるだけだったらすぐにできるという方も多いと思います。
そのため、こちらは日常的に時間がない方にオススメです。

以上3点、普段からやっていることでした。


8. まとめ

今回はドラパルトを例に、デッキ作りをしてみました。

自己流なため、人によって向き・不向きがあると思います。
この記事を元に、自分なりの構築方法にたどり着くことができたら幸いです。

質問・意見などございましたら、Twitterアカウントまでご連絡ください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。


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