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WD#15 may 18

今日も今日とて、いろんな辞書のWord of the dayの落ち葉拾い#15

artifice. 策略、狡猾さ。stratagemやployは戦略や策略と同じ意味かとも取れるが、artificeはトリックに近く、stratagemやployは戦争などと近い。art or artificeなどと使われることもあるようだ。artifice + -alの、artificialはAIの最初の語だが、意味がだいぶ異なる。KDEEによると、artificeでは、17か18世紀ごろに「技法」の意味が薄れ、artificialでは逆に18世紀に「人を欺く」という意味が消えたようだ。

melliferous, meaning producing honey. もともとは印欧祖語の*melit- "honey"から来ているとのこと。この*melit-のdescendantとして、marmaladeやmousseなどがある(給食で出たムースはとても美味だった)。

The clover fields were abuzz with bees collecting nectar from the melliferous flowers. クローバー畑は、蜜溢れる花々から蜜を集めるハチで賑わっていた。

なおmarmalaidのmalの部分はmelonから来ているが、古代ギリシャ語では「熟れたメロン」のメロンはappleを指すため、marmalaidはすごくゴチャゴチャしている(甘いメロンか、甘いリンゴか)。同じような事例としては、potatoもキューバのあたりで使われていたさつまいものことを指すbatata由来なので、sweet potatoは実際にはsweet "sweet potato"となっている。

diagnosis.  ギリシャ系の学術用語につくdia-とgignōskein<印欧祖語*gno- "to know"から。 

pauciloquent. OEDからだが、辞書では見つからず、macでも綴り間違いの赤線が引かれる語。paucityは不足、不十分さという意味だが、印欧祖語*pau-まで遡れる。*pau-はfewなどにつながっているが、他にもpoorやpupilなどにもつながっている(足りなかったり、小さかったり)。-pediaもこの*pau-から古代ギリシャ語paideíā(子供の教育)につながったようだ。

【今日の一言】day 1からのWDをspreadsheetでまとめた。振り返るとこの単語、書けないなと思う語もあったので、Geminiに例文を作ってもらって、Quizletに流し込んで練習できるようにした。

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