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My Favorite Albums 2021

年内にアップしようとしていたんですけど、気がつけば2022年が明けてしまいました。早いですねぇ毎年。
この間行った法事でお坊さんが仰ってましたけど、体感時間って実際の時間の"年齢分の一"なんですって。だから30歳の人は15歳のときの倍の速さで時が流れていくと。…ということはずっと加速していくわけですよね。怖い怖い、すぐ寿命だ。せめて楽しく生きましょう。

さて、

例年twitterで完結させていましたが、連ツイは迷惑かなと心苦しくもあったし…でもでも選ぶ以上はあれこれと一言添えておきたい気もするんで、ここんとこ見かけることが多くなったnoteにUPしようかなと思いまして、初投稿。

今年は、twitterのいろんなハッシュタグ企画に一票投じたり、某アーティストを掘ったり、夏には山間の某フェスに行くために普段あまり聞かないアーティストを耳に入れたり、いやいやいやそもそもプライベートがキリキリであまり音楽聞く時間がなかったりもしたんですけど、
でも、それでも何故か例年と同じぐらいは聞いたような気がするのは、
AOTYに記録してってるからかな。リンク貼りますが見たらそこそこ今回のネタバレよ。

それでは書いていきます。





1位から。








ところでなぜ1位からかと言うと、個人的にこういうランキングものを見る場合、その人の上位で合うか合わないかなんとなく見当つくからで。
これで1位が月ノ美兎(VTuber)だったりしたらそっとタグを閉じる方もいるでしょうし。。いや月ノ美兎さんのアルバムは長谷川白紙や堀込泰行が参加していて表面的な印象よりずっと奥があるわけですが。

では1位から。









1-10位


01) Billie Eilish - Happier Than Ever

今年は良作が多かったわりに決定的な一枚を耳にしなかったなと思ってるんですけど、個人的にそれに一番近かったのがこれかなと。よく聞きました。御存知、新世代ポップアイコン、ビリー・アイリッシュ。前作よりセンセーショナルな感じは減ったものの完成度はアップ。特に溜めて溜めての終盤の連打&爆発力は白眉。世代の代弁者としては次のアイコンたるオリヴィア・ロドリゴに持ってかれた印象がありますが、アルバムとしては起承転結の"承"として申し分ない一枚だったと思ってます。


02) Silk Sonic - An Evening with Silk Sonic

2位はブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるスーパーグループ、シルクソニック。先行のシングルが出てる頃には、ああこういう感じねハイハイと思ってましたが、いざアルバムが出るとこの完成度。クォリティ高い曲がこれでもかと並んで…ちょっと見くびっていました。いやこりゃ次々とシングルカットされてくわけだわ。スウィートな曲もグルーヴィな曲も凄く良くて、全編隙がない名盤。
このユニット続くのかな。できればいろんなスタイルの作品を量産してほしい。


03) black midi - Cavalcade

3位は英ポストロックバンド、Black Midi。
いやもうなんたって「John L」のMVですよ。

度肝抜かれました。(爆笑しました)
アルバムはハイテンションから渋い曲まで振り幅が大きいですけど、ともかくパワーと外連味が凄い(良い意味で)んで押し切られます。
英は最近若いポストパンク/ロックバンドに良いのがポコポコ出てきて、違いも含めて楽しいなと。


04) Deafheaven - Infinite Granite

4位は米ポストメタルバンド、Deafheaven。今までは、ずっと叫びっ放しであまり好きではない…というか失礼ながら聞いてて疲れる感じだったんですけど、この新譜はなんと歌ってるじゃないですか。曲の良さが際立ち、しかもさらに良かったのは、1位のビリーさんと同じく溜めて溜めてのたまに来る小爆発(叫び)・・そして、最後の曲の途中からの大爆発(叫びっ放し)。本来あまり好きではないにも関わらず痺れてしまいました。アルバム全体として、最高。


05) Hiatus Kaiyote - Mood Valiant

5位、豪フューチャーソウルユニット、ハイエイタス・カイヨーテ。前作までよりもジャジーに自由に跳ね回りながら、特に最初のシームレスに繋がる1-3曲目とさらに加速する5曲目でグッとつかまれた。以前より凄くキャッチーにもなった気がします。楽しい。
あ、そうそう、Brainfeederからのリリースなのよね。移籍が良い方向に作用してる印象。


06) 折坂悠太 - 心理

「どうぞ」って言われましても。
6位は前作でブレイクした折坂悠太。この人のエバーグリーンさは自分の視界に入ってくるアーティストたちの中でも異質で、時にそれがもさくも感じてしまうし尊くも感じてしまうし。今回は後者。圧倒的後者。沁みる。


07) SAULT - Nine

7位、英の謎の覆面ユニット、ソー。(とはいえだいぶ謎でなくなってきたか)
前作も良かったけど今作はさらに突き刺さりました。特に1-2曲目の流れ、最高。予告があった通りサブスクからは消えてしまいましたが、某大手動画サイト…ゲフンゲフン


08) Iceage - Seek Shelter

デンマークのロックバンド、Iceage。若い印象ありますけどもう10年選手なのね。今作はだいぶUKロックに寄せていてPrimal ScreamやOasisが感じられます。そこら辺が好きで今は若いバンドから遠ざかってる人に聞いてほしいなと。カッコイイよ。


09) Nick Cave & Warren Ellis - CARNAGE

ベテランが気を吐いてます。ニックケイブはここんとこ毎回スゴいな。”大虐殺”とのタイトルがなにを指しているのか英語を解さない自分にはよくわかりませんが、時に静謐に時に荘厳に時に性急さを伴って響くこれらの曲たちが、今回もまた心に爪跡を残していきました。個人的に前2作より断然聞きやすくて好み。


10) The Weather Station - Ignorance

カナダの女優/シンガーソングライターさん。良い曲にシンプルなアレンジ&全体を印象付けるストリングス。展開はなかなかドラマチック。春頃のリリースでしたっけ、でも秋に合う一枚で、通年でちょいちょい聞いてました。飽きの来ない一枚。


11-20位


11) Bullet For My Valentine - Bullet For My Valentine

BFMVさん、ちゃんと聞くのほとんど初めて。でも2000年以降のHMバンドの中では最も良かったもののひとつかなと。なにせ曲が粒揃いで、セルフタイトルなのも頷けます。
ファンの方のtweetを見ても好評&好評。


12) Shame - Drunk Tank Pink

3位のとこでもちょっと触れた若い英ポストパンク/ロックバンドの新譜群で一聴してカッコイイとなったのが今年は3位のBlack midiとこのShame。ハイエナジーな曲がぶち上がるけど、間に挟まる「Human,for a Minute」もいい


13) Arauchi Yu - Śisei

ceroはあんまり聞いていませんでしたが、こちらは好みに嵌りました。ceroのキーボードの人のソロ作品。スティーブライヒ的な音使いが全編に渡って漂っていて心地がとても良い。たまに印象的に響いてくるジャジーなピアノも◎


14) Spellling - The Turning Wheel

少しR&Bに振ったKate Bushみたいな。マジカルでキュートな雰囲気のあるアルバム。コクは一歩譲るけどキレはなかなか。


15) CHVRCHES - Screen Violence

バンドの印象通り、相変わらずの全編ポップでキャッチーなアルバム。ど真ん中に置かれたロバート・スミスのフィーチャー曲がアクセントになり、また、アルバムのロック&クールさを引き締める効果もあって最後までさらっと聞き通せる。ロックしてる。(←最大限の褒め言葉)


16) Jeff Mills & Rafael Leafar - The Override Switch

ジャケットはなんですかねこれ。音の印象からも宇宙的なものに見えて、そうなるともう月面都市だかスペースコロニーにしか見えなくなりました。宇宙大好き。(←褒め言葉)


17) L'Rain - Fatigue

一曲目の切り貼りでいきなり意表を突かれるんですが、その後ネオソウルとアヴァンギャルドのバランスが良く、最後まで楽しく聞ける。


18) Squid - Bright Green Field

UKの新世代ポストロック/パンクのひとつ。クラウトロックの肌感と奥にジャジーなセンスと、あと「Boy Racers」の最後のドローンに痺れたり。


19) Turnstile - GLOW ON

ペリーファレルみたいな声とエフェクトで、Jane's Addictionかポルノフォーパイロスみたいだなと。ハードコアバンドに分類されるみたいですけど、そこに留まらずいろいろ工夫して&いろいろトライしてて飽きさせない。Blood Orange参加曲もまた振り幅を大きくしてて効果的。


20) Lana Del Rey - Chemtrails Over the Country Club

2作発表しましたラナ姐さんですけど、個人的にはこっちのほうが好き。でも眠くなる。でも好き。


21-30位

一応順位はついてますけど、あんまり関係ないかな。こんなのもよく聞きましたっていう。


21) Pond - 9

過去作をあんまりちゃんと覚えてないんだけど、こんなにダンサブルだったっけか。ポップ&キャッチーを維持しつつ踊れる方向に力を入れた感じかな。!!!みたいな曲も入っていて…となればそれは自分の好物。


22) LUMP - Animal

Laura Marling参加ユニット。彼女に今まで嵌らず来てましたけど、これいい。


23) D.A.N - NO MOON

D.A.Nは昔から好感は持ってたんですよ。そういえばThe xxのオープニングアクトで一回見たことあったっけな。今となってはもう一回見たい。凛とした踊れるアルバム。


24) Common - A Beautiful Revolution (Pt.2)

決して新しくはないけどOld Fashionなことを丁寧にdopeに紡いでる感。


25) Black Country, New Road - For the First Time

今年話題になった、shameやsquidと同じ南ロンドンシーンの新星。サックスのせいもあってキングクリムゾンみたいな印象が。来年早々に2枚目のアルバムが出るそうで…先行曲を聞いたりするに実はそちらの方が楽しみ。



26) Clap Your Hands Say Yeah - New Fragility 

やっぱね、声がいいな。今作はなかなか良くてたまに思い出したように聞いていたんですけど、声がね…あと歌い方が、今作はとても繊細に歌を紡ぎ出していて心地良い。


27) Psychedelic Porn Crumpets - SHYGA! The Sunlight Mound

爆走か疾走かはともかくとして最初から最後までずーっと走ってる。疲れるか、一緒に走れるか。


28) Celeste - Not Your Muse

振り返ると、BBC Sound of 2020のロング・リストに、このCelesteの他、上記のSquid、今年のAOTYによく見かけるArlo Parks、ご存知BeabadoobeeやEasy Life、ボノの息子でお馴染みのInhalerなんかがいたのね。


29) Wardruna - Kvitravn

初聴き。北欧のダーク…ニューエイジみたいな。Dead Can DanceやSun O)))と感触は近いかな。もっとオーガニックな。こういうのにたまに遭遇すると逆に癒される。


30) Royal Blood - Typhoons

よりダンサブルになって好みの分かれるところか。特に序盤は今年良く聞きました。


その他

あとこんなのも印象に残ってる。それからベスト盤とか。


ドレスコーズ - バイエル

『“まなびと成長“というコンセプトを掲げた「バイエル」は、一定期間が経つと新たな楽器が加わる「成長する」アルバムとなっている。ドレスコーズは4月にピアノによるインスト曲のみで構成された11曲入りアルバム「バイエル(I.)」を配信し、その後ボーカルが入った「バイエル(II.)」、ギターやドラムのサウンドが追加された「バイエル(III.)」を順次配信。』
ナタリーより)

ワタシが聞いた時はもうⅡでしたが、ほどなくしてⅢになりました。で、ライブがあってそれのDVDと寄稿された作品集が(変奏)と(改造)。これらがつい先日発売されたんで、ドレスコーズは2021はプロジェクトバイエルに費やされた年のようで。
こういう大型プロジェクトって好きなんですよ。ワタシが体験したのは音源だけですけど、横目で楽しくチラ見してました。


筋肉少女帯 - 君だけが憶えている映画

筋肉少女帯、ずっと追いかけて聞いています。一度活動休止があって再始動後は最初こそ粒揃いなアルバムでしたが、最近ではすっかり良い曲数曲+その他という出来になっていたと思ってまして。
しかし今作はステイホームが逆に刺激になったのか、それともかける時間を取ることができたのか、はたまたWEBで見た記事のように内田雄一郎楽曲の存在感のせいか、アルバム全体でクォリティが高く、飛ばすことなく最後まで楽しめたかなと。(賛否あるようですが)
言うてもまだ50代半ば。良い作品をまだまだ期待しています。


MONDO GROSSO - MONDO GROSSO OFFICIAL BEST

オールタイムベスト。昔からがっつり聞いていたわけじゃないですけど、音楽を聞いていれば自然に耳に入ってきてた人なんで、あらためて…ああこの曲もそうか、これもだっけと聞いてて楽しかった。
また、レコード会社毎に並んでてそれぞれのコントラストもおもしろくて、・・特に個人的に好きなのは(直近の)avax trucksなんですけど、サブスクのverは曲順も良くてひとつの良playlistとして最高。来年早々には新譜も出るようでそちらも楽しみ。


乃木坂46 - Time flies

乃木坂46さんは10周年にしてシングル発売順の2枚組ベストアルバム。こうやって聞くと、いろいろ振り幅はあるものの爽やかさや切なさを強調したJ-POPの流れに沿った筋の通った音楽性で、作曲は毎回違う人間&セールスのプレッシャーもある中でたまに工夫してなされる音楽的冒険は好感。ただ、充分かというと正直物足りないし、それで是とされているのは守るべきものが大きくなった立場と彼女たちが成果物で評価されるアーティストではなく人で魅了するアイドルだから、か。
 このサブスクの時代にシングルのみのパッケージも単純過ぎですが、初心者向けには良いのかな という、。しかし売上枚数を増やしたいがためにファン向けのおまけDVDやバージョン違いが付いてるチグハグさ。以前は曲が良いなら普通に売ればと思ってたけど、いろいろ複雑に絡み合って難しいんですねえ。
 乃木坂さんは今まで発表した曲が200曲オーバーでそれぞれ各作曲家の肝煎り→質の保証。ジャニーズや他の秋元アイドルもそうなんでしょうが、ある程度知った身としては自身の気に入った曲をピックアップしてplaylist作った方がいいかしらと。

 歌の上手いアイドルとしてよく名前が挙がる生田絵梨花が大晦日紅白で卒業&少し遡れば伊藤純奈、桜井初代capらといった歌の上手いメンバーも不在になり、代わりに久保、賀喜、柴田、林といったとこが下支えするこれからの乃木坂さんの歌は確かにひとつターニングポイントに差し掛かったとこなんでしょう。それでなくても齋藤飛鳥ら極少数のメンバーしか残っていない1-2期から3-4期へ主力が移る過渡期。そういう時期に…ここ1年半程ですが活動を見ている分には結構楽しかった。
なんやかんやいろいろ見(物し)尽くした感が。


ABBA - Voyage

ファンとの関わりという点ではひとつ考えさせられるアルバム-プロジェクト。ただの再結成ではなく、これで最後の作品・・幕引きをするためのアルバム。あのころのアバのそのまんまのサウンドがもう一度蘇りFarewell。ファンにはたまらない作品だったろうな。


Prince - Welcome 2 America

そもそも死後に新作が出ることの是非とか、なんらかの理由でお蔵入りになった作品の発掘の意義とか、クオリティの判断基準とか、あらためて作品外でいろいろ考えてしまった。殿下が生きていたら…!


Olivia Rodrigo - Sour

Måneskin - Teatro d'ira - Vol. I

英語圏で10代女子にウケてるオリヴィアロドリゴと非英語圏で爆発した伊ロックバンドのマネスキン。さらにUKで新世代のロックバンドの活動が顕在化、アジアでも韓国シューゲのParannoulがウケたり、賛否あったけどNo Romeがついに1stアルバムを出したりと、新しい潮流が楽しい一年でした。ロック好きとしては騒がしい音楽がどんどん増えると良いなと笑


サンボマスター - 1st日本武道館 ~そのたてものに用がある~

画像はBlu-ray盤

夏に山間のロックフェスに行きまして、その余韻で秋口は…まあサンボだけじゃないんですが、見たアーティストのできればライブ盤を幾つか反芻してました。普段あまり聞かない方々だったんで新鮮に。
サンボマスターのライブ盤は配信&サブスク限定…なのかな。円盤は出てないみたい。4年前の武道館でのライブ、あの熱量でやりきってます。
2022はフェスはどうなるかな。できれば普段聞くアーティストたちもそろそろ山間or海浜で聞きたい。


WandaVision - Original Soundtruck Series

EP8

マーベル映画テレビシリーズ、ワンダヴィジョン。ドラマ自体は結末に納得いきませんでしたが、、、サントラが各話毎に存在していて(合計100曲ほど)、好きな曲をピックアップして&そこに含まれないDaydream BelieverやVoodoo Chileを混ぜて聞いてましたよと。
♪ハッハー


以上、30位まで+extra10枚ピックアップ。

世の中がアレな昨今、個人的にも自分の時間が少なくなってる中、通勤行き帰りの音楽は毎日の糧になってます。
2022年も良い音楽にたくさん会えますように。

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