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『初めての仕事は』#ココセン

ども、かーるです。
実は今回、MA3さんからとあるバトンを渡されまして。note内でのバトン企画で私に白羽の矢が立ったのって初めてで、ちょっと緊張しています。よろしくお願いいたします(おじぎ)

あ、えっと、どんなバトンかと言いますと、モッコーBグル部さん主催の『 #ココセン 』という企画でして。

『ココセンとは、
 この本のココにセンを引いた
 (そして励まされた、救われたなどの)エピソードです』

この #ココセン をテーマに何か書く、ということなのですが、実は私『本に線を引く』という行為はしたことがなくて(;´∀`)
でもルールを確認したら『映画でもOK』のようでしたので、じゃあ、ということで、自分のココセンを振り返ってみようと思います。


『最初の仕事は一生つきまとう』原田眞人監督、木村一八主演『TUFF(タフ)』(1990年)より

このセリフ(厳密に言うと作中のテロップなのですが)を初めて観たのは私が18歳のころ。アニメ、ファンタジーオタクだった私を一気に実写映画(特にVシネマ界隈)に引っ張り込んだ原田監督の名作『TUFF(タフ)』という作品の一場面でして。
主人公のジロー(木村一八)が生まれて初めて殺し屋として仕事をするというシーンの直前に、無音の黒背景に白文字でたった一行だけ表示された言葉だったんですけど、これがまた強烈なインパクトがあってね。
まだ学生生活を押下していた私にとっては現実味のないセリフではあったんですが、それでも『一生忘れない』じゃなく『一生つきまとう』という、いやがおうでも一生ついてまわる、呪いのようなイメージを植え付けるそのセリフに、その後に展開された生々しい『仕事』のシーン(殺し屋の仕事のシーンです。グロは無いです、ねんのため)もあって、私の中に深く刻まれたんです。

そしてそれから4年が経って。
大学を卒業して最初の会社(清水建設系の道路工事の会社でした)に入り、研修を経て最初の赴任地である札幌に来て(まさか当時はまた札幌に戻ってくるとは思ってな……いやそれは良いか)、さあいよいよ明日は初めての現場だ、となったその夜のことでした。
正直それまではどこかお客さんというか他人事みたいな感覚があった私の横っ面を、容赦なくこのセリフが引っ叩いていったんです。

事実、あれから22年が経った今でも、あの日初めてバイトじゃなく一人の大人としてした『仕事』のことは――そう、大きな川沿いのマンションの駐車場で専用のボンドを使ってコンクリートの車止めを付けるだけの本当に簡単で単純な作業でしたけど、曲がったりズレたりしてそれすらもまともにできなかった自分のふがいなさとか、作業員の皆さんとうまくコミュニケーションが取れなかった情けなさとか本当にいろいろなことが、私の脳裏に、まるで呪詛のように貼りついて離れてくれません。

でもそれは決して悪いことではなく、むしろ今の私の仕事に対するスタンツ――汝驕ることなかれ――があるのだろう、とさえ思えるのです。

そう言う意味では、この言葉は、社会人としての私にとってのココセンだったんだろうなぁ、としみじみ思います。


『最初の仕事は一生つきまとう』

――あなたの最初の仕事のこと、あなたは憶えてますか?


ちなみにこの作品、若いころの豊川悦司や寺島進も出演していて、それぞれ見事な演技を魅せてくれてます。壮絶カッコいい矢島健一も必見です。未視聴の方はぜひ!


というわけで、たぶん初めてのnote内バトン企画参加でしたけど......これでよろしかったのかしら(;´∀`)
どうも、失礼いたしました(;^ω^)ノ


#notebaton #私のブレイクスルー

動画もしゃべりも未熟な私ですが、何か琴線に触れるものがありましたら、ぜひサポートお願いします。