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刈谷メソッド_24「食う浴びる寝る」

 改めて前回のテキストを読み返すと……内容が薄い気がしますが、大丈夫でしょうか。まあ、こういうとき、お金を取ってないと気楽でいいですね(笑)。

 とにかく「仕事は楽しく」やろうと。楽しめない仕事なら辞めちまえと、そういう話でした。

 ただ、当然ながら仕事は楽しいだけではありません。いや、むしろツラいことの方が多いでしょう。だからこそ、無理やりにでも楽しさを追求しないと心折れちゃうぜという話なわけですが、すべてのストレス解消を仕事に求めるのもまた無理というもの。
 では日々のストレスをどうやって解消すればいいのか。
 それが今回のテーマとなります。

 今回のテキストの結論は下記の通りです。

・自分に合ったストレス解消法を見つけよう
・そのストレス解消法を信じよう

 というわけで、やはり自分の事しか書けませんので、自分のストレス解消法を書いていきます。
 これはタイトル通りで、「食う浴びる寝る」ですね。
「美味い物食って風呂入って寝る」。
 個人的には、これでストレスが解消できなかったらもう諦めるしかない。

 昔は狂ったように『信長の野望』を遊ぶとかでも、めちゃくちゃストレス解消になりました。睡眠時間は削れますけどね(笑)。でも日常生活はイキイキ。
 最近は昔ほど狂ったようにビデオゲームを遊び続けることができなくなった気がします。これが齢を取るということか。でも『ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド』とか狂ったように遊んだな……。

 ビデオゲームはかなり個人的な素養に左右されると思いますが、「食う浴びる寝る」は人間の根源的な欲求として語られるところでもあるので、そこそこ普遍的なのではないかと思います。

 そもそも美味い物食いながら、ずーっと腹を立て続けるのは難しいものです。なにせ美味い物を食ってると、どうしたって幸せになります。
 ストレスがたまりすぎて味が分からないとかになれば、それはもう潔くお医者さんに行くのがよいかと思います。
 食べ物の味が分かっている間は、美味い物はやっぱり美味いはず。

 美味い物を食って、「幸せだなあ。僕は君といるときが一番幸せなんだ」など言葉をもらせば、なんか幸せな気がしてきます。
 重要なのは、「自分を幸せだと思い込ませる」ことです。

 美味い物を食っても、「確かに飯は美味いが、それとオレが不快な気持ちでいるのは別の話だ」などと思っていると、何の効果もありません。
 消化されて出て行くだけです。

 幸せにならなくては!

 せっかく美味い物を食うのですから。
 幸せになるために美味い物を食うのです。
 それであれば、思い切り「幸せだ!」と感じないと、損というもの。

 言うまでもなく、このへんは自己暗示ですが、自己暗示には言葉に出すことも効果的です。「美味い」「旨い」「うまい」「美味い」「旨い」「うまい」と繰り返していれば、だいたい何でも美味く思えるものです。
「美味い」「幸せだ」「美味い」「幸せだ」「美味い」「幸せだ」と繰り返していれば、食事の後はなんかもう幸せなわけです。

 そしたらもう、何にストレスを感じていたのか忘れてしまいます。

「浴びる」「寝る」も原則は変わらないです。
 風呂に入って「幸せだなあ」、布団に入って「幸せだなあ」と言ってれば大体幸せになると、そういう話です。

 重要なのは、無理やりにでもそういうストレス解消法を自分の中で作り上げ、「それをすると自分は幸せなのだ」という自己暗示を刷り込むということです。
「仕事を楽しいと思う」のと似たようなものです。
 ストレスをコントロールする技術ですね。

 日々降り積もる細かいストレスは、このへんで定期的に処分することで、結構上手く渡って行けるのではないかと思います。


 ただまあ、世の中細かく降り積もるストレスだけではありません。
 ガツンとヘビーなストレスもありますし、職場の誰かと険悪な関係になり、どんなにストレス解消したところで、出社すればまた新たなストレスが際限なく降り積もる。そんなこともあるでしょう。

 そういう手ごわいストレスとどう付き合うか。

 個人的には……まあホントにヤバいと思ったら逃げることをお勧めします(笑)。
 いやまあ、こういうことを言うと「刈谷、お前は会社を辞めても食っていけるのかもしれんが、大半の人間はそんな簡単に仕事を辞められんのだ」と言われる気がしますが……。まあでも、自分を守れるのは自分だけですからね。

 そういう意味では逆に、「この仕事を辞めてもなんとか食っていける」という状況を構築しておくのは重要かもしれませんね。
 そういう状況が作れていれば、きついストレスがかかってきた際も、「だったら辞めますわ」と言える。そういう覚悟を持てる段階で、けっこうストレスも軽くなる気がします。

 いや、なんかすごい失敗して、ケツ拭かずに会社辞めるのはナシですよ(笑)。それはただの無責任です。ストレスだろうが何だろうが、責任は取りましょう。
 責任を取るのは滅茶苦茶に重要です。
 それでひとつの項目にすべきですね。
 次回は「責任を取る」について語りましょう。

 話がずれてしまいました。

「だったら辞めますわ」の話ですが、若いうちはスキルもコネクションもないので難しそうに思えますが、「若い」ということがすでに相当な財産です。
 会社はその若さに投資しているわけですから、若い人をホイホイ切り捨てる会社があるはずありません(切るくらいなら最初から取らないはず)。
 なのでまあ若い人だとしても、ホントにヤバいと思ったら我慢せず会社や上司に主張すべきだと思います。普通に考えて、親身に相談に乗ってくれるはずです。

 とはいえこのへんも一般論で、ケースバイケースでいろいろ変わるのもまた事実。
 ヤバいのを我慢しておかしくなったら手遅れなので、原則逃げた方がいいのはいいのですが、とはいえ何でもかんでも逃げていれば、働く場所もなくなります。
 若いうちはいろいろ気付かないことも多いもの。「オレの方が正しいのに、なんでこんな不当な目にあうんだ!」と思うことがあっても、実は自分の方が間違っていたということは、往々にしてあります。
 ある程度キャリアを積んでみると、若いころは腹が立って仕方のなかったことが、割とどうでもいいことだったと気付いたりもします。「本質は別のところにあった」「いまなら課長が言っていたことの意味が分かる」「若かった自分を張り飛ばして、生意気な口をきいても笑って許してくれていた課長に謝りたい」そんな話がいたるところに転がっています。

 なのでまあ、「どうしても許せない」とか、ホントにヤバい場合は我慢すべきではないと思いますが、そこまででもないのであれば、「食う浴びる寝る」といった自分なりのストレスコントロール法で上手にストレスをなだめすかしながら、楽しい仕事に邁進するのが、まずは上手に人生を送るコツではないかと思います。

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