贈与経済のNFT

贈与経済という言葉をどこかで聞いた気がする。
通常というか今まで、モノやサービスは売買されてきた。しかしそれが相手に見返り、すなわちお金を求めずに提供する経済が存在するのではという話である。
贈与経済というからには、それで経済が成立するのではないかという話のもと進んでいく。
まず身近に思いつくのは、バレンタインデーや誕生日プレゼントを筆頭とするプレゼントである。本来は見返りを求めない贈与の意味合いを持っているはずだが、バレンタインデーは3倍返しが当たり前になっているし、誕生日は返さないと人手なしと扱われる。
しかし普通の商売とは違い、金銭を介するわけでもその時にモノやサービスを要求されるわけでもない。
これは贈与経済の一種と言えるだろう。

実際問題、贈与というには相手からの見返りを期待するケースが多いが、期待して求めていないというところに実態があるのだろう。
贈与における経済とはプレゼントを渡す文化やお土産等の文化が元になっていると思われる。確かに通常自分では買わないものを購入して、人に渡すことによって経済が回るのだから面白い。
しかも返報性の原理もあって先に渡せば、リターンは渡したものよりも大きいことが多いため、投資的な意味合いでも贈り物をする理由になる。

贈与というのは本当に何も介在していないのか?というとそんなことはない。実際には評価を介在している。
これが評価経済と絡み合うことで、金銭的なリターンも社会的評価も得られるのではないか?

今回贈与経済としてNFTプロジェクトを考えてみた。
NFTは資産として扱われることもあれば、コミュニティの会員権として扱われることもある。
ブロックチェーン上にある絵ではなく、ただただ個体識別が可能なFTである。それもあって、色んなことに使うこともできる。
今回のプロジェクトでやってみたいのは、贈り物として扱われるものが贈与(気持ち)における部分が大きいのか資産なのか?
またそれをどう扱うのかに注目して経済を動かしてみたい

贈与経済のNFT(企画)
贈与として扱われることの多いアクセサリー、お酒、財布、花とか他にも色んなものをNFTにしてみる。
またNFTにはランクを付けておく。銀のリング→金のリング→ダイヤのリングのように扱う。
これをトランスファー回数をカウントすることによって、進むごとにランクを上げるように設計する。全部オンチェーンである必要はない。
そしてある時点でスナップショットを取り、その時点での所有者にNFTをバーンして現物に変えるかそのままにするかを問う。
現物に変える場合には手数料を取り、その時点での価格を参考にして送り届ける。

これで贈与される側が資産として持つことにすれば、その人からの贈与を換金したということだし、現物に変えれば素直に贈与を受け取ったことになる。
これが最初に話した贈与では、渡した側が評価経済において評価される側になるが、今度は受け取る側が評価を問われることになる。
贈与経済が回ればその手数料でプロジェクトは回るし、資産にすれば評価経済では評価されない。
つまりこのNFTを持っている人は人に渡すか現物に変えなければ、評価を落としてしまう。しかもその情報がブロックチェーン上に残ってしまう。
強制的にNFTを回すことができて、さらに数も減る、そうして経済を回すことでチェーンにも利益を生み出せる。

誰か一緒にプロジェクトをやってくれませんか?
https://x.com/Meta_siro_mg


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