ガラケー生活で人間らしさを取り戻す②〜Instagramとの向き合い方、ガラケー生活で変わったこと〜
この記事は前編のつづきです。
◯前編(Punkt.MP02について、迎えた経緯など)はこちら↓
Punkt.MP02のある生活
iPhoneアプリの断捨離
ここからは、プンクトを生活の中でどう使っているかをお話したいと思います。
先にもお話しましたが、地図や乗り換え案内、またLINEも場合によっては見ることがあるため、iPhoneは完全には手放してはいません。ただ、このまま使っていてはプンクトを買った意味がないので、入っていたアプリを抜本的に整理しました。
整理する前は3ページくらいあったのですが、必要なもの以外は取り除いてすっきり。主な機能は、音楽とカメラです。音楽もよく聴くものはダウンロードしておくので、基本的にテザリングは不要です。おかえり、iPod touch。
厳密には、ホーム画面の裏に決済アプリや画像加工アプリなど、取り扱いを検討中のもの、使用頻度の低いものが隠れています。本当によく使うアプリだけを見える状態にしておくことで、操作も迷いにくいかんじがします。
「Appを削除」から「ホーム画面から取り除く」を選ぶことで、ダウンロードされた状態のまま見た目だけすっきりさせておくことができるので、ガラケーでない人にもおすすめです(ホーム画面で右スクロールすれば全アプリを見ることができます)。
端末ごとの棲み分け
今までiPhoneで行っていたことは別端末に振り分け、極力スマホを見ないで過ごせるような分担にしました。
特に家ではWi-Fiが繋がっているので、iPhoneを見てしまわないよう機能が最下辺になるように設定しています。なのでほぼいらなくなり、引き出しに入れてしまったり、遠くに置いておいて気付いたら充電が切れていたりします。今まででは考えられないことです。
気になるのは連絡手段をどうしているか、というところだと思いますが、家族や親しい友人には、ガラケーにしたので緊急連絡は電話かショートメッセージで、という旨を伝えました。LINEは、家ではパソコンで気が向いたら程度に見ています。外出時は、基本的にネット接続がない状態で過ごしているので、待ち合わせ前だとか、本当に必要なときだけテザリングして見ています。また、ちょっとした散歩や旦那さんとのお出かけにはプンクトだけ持ってでかけることが多いです。
一番の依存要因、Instagram
付き合い方、模索中
前編でもお話したとおり、私はLINE以外のSNSの中だと特にInstagramを多く使っています。
プンクトが来てはじめのほうは、それまでiPhoneで使っていたのInstagramアプリをアンインストールし、代わりにiPadにインストールしました。Instagramの取り扱いについてはずっと迷っていて、ひとまず端末を大きめのiPadにすることで使用ハードルを上げて、見に行く頻度を減らす作戦をとることにしたのです。
でも、動作として、ワンタップで見れてしまうのはiPhoneでやっていたことと変わりません。生活が変わったばかりの今はiPadでInstagramを見ること自体が慣れないことで、意識的に見すぎないようにできますが、慣れてきたらまた元に戻ってしまうんじゃないか、と思いました。
アカウントを消すという選択もありますが、あくまで私が避けたいと思っているのは、流れてきたものを見て時間をとられてしまうこと。イラストレーターとしてのアカウントは実績報告や作品を見てもらうポートフォリオのような役割もありますし、他にも日常や料理の写真を投稿しているアカウントを持っています。そういった記録としての側面は、今後もうまく生活に取り入れて行きたいのです。
ストーリーズ問題
InstagramはWebからもアクセスができ、写真や動画の投稿も可能です。ただ、ストーリーズの更新はアプリでないとできません。
Instagramユーザーならおなじみ、ストーリーズは、24時間で消える仕様のため、気軽に更新しやすいのが特徴です。投稿は過去のことを記録するのに対し、ストーリーズは現在を共有する性質があります。
イラストレーターかりそめのアカウントの場合、ストーリーズは、自分にメンションがあった投稿を共有したり、逆に自分がメンションしてコミュニケーションをとったり、新しい投稿をしたときにお知らせしたりするのに使っていました。
仕事のツールとしてInstagramを使っている人は特に、ストーリーズを活用している人が多いと思います。フォロワーに思い出してもらいやすくなるし、その分アクセス数も増えるからです。私もまだまだひよっこなので、ちょこちょこ更新したほうがいいのかな、という気持ちがありました(それにしては全然更新してなかったのですが)。なので、ストーリーズ更新できないならアプリを使うしかないかな…と思い込み。
しかし、ストーリーズの存在が悩みのタネになっている一面もありました。気軽に更新しやすい反面、更新される量が多くなり、情報が錯綜していて、個人間のやりとりさえも公開されている。見ていて疲れてしまったり、嬉しいはずのメンションも、全体に向けて返すことにたまに違和感を感じたり…。基本的に考えすぎてしまうタイプなので、「見せる」という性質のストーリーズが合ってないのかもしれません。
アプリをやめて、Webから見ることに
試しに、思い切ってパソコンのWebからのみの利用でしばらく様子をみることにしました。
まず、Instagram自体を見る頻度ですが、アプリで見ていたときより格段に減りました。その理由のひとつとして、目に入る場所に「アイコン」がないことが大きいのかなと思っています。アイコンが目に入ると、ぼーっとしていても、無意識にそれと認識してタップしてしまうからです。SNSのような中毒性のあるものは、脳がその快感とアイコンを結びつけて、自然と反応してしまうようになるのかもしれません。
また、動作がより複雑になることも影響してそうです。パソコンだと、「見よう」と思って自分から検索エンジンに「Instagram」と入れて検索しなければたどり着けません。親指一本ですぐにアクセスできることと比べると、タイピングで両手の指を使って、さらに腕でマウスを動かしてたどり着くことは、動作がだいぶ複雑になっています。
スマホだとすべて指一本でヌルヌルとスムーズに操作ができる反面、自分が今何をしているのかという認識も薄くなるようなかんじがします。パソコンでわざわざ見に行っていると、「さっきも見たからいいか」という思考になりやすいです。
あと、意外な発見。投稿する文章を打ち込むのが、パソコンのほうがやりやすいと感じました。前々からiPhoneのアプリでせまっこいスペースに打ち込むのがストレスで(あれって改善されないんですかね…)、別でメモアプリなどで文章をつくってからコピペしてたのですが、パソコンだとスペースも広くてそのまま打ち込んでも良さそうです。
問題のストーリーズについては、意外と今のところ支障はないです。更新できないとなれば悩む必要もなく、投稿には自力で気付いてもらえばいいか、と気持ちが楽になりました。ただ、noteの告知についてはどうしてもストーリーズを利用したほうが便宜上よさそうなので、そのときだけiPadにアプリを入れるようにしようかなあ。いろいろ試してみようと思います。
Punkt.MP02がきて変わったこと
プンクトがきて、スマホを徹底的にいじらないこの生活になって一週間。
プンクトの着信が鳴ることはほとんどないです。緊急の連絡なんてそうそうこない、ということですね。せっかくこだわって選んだ着信音をあまり聞けないのは寂しいですが。笑 LINEはパソコンで見ているので気が付くのは遅れますが、ほとんど支障はないです。
外出したときは特に、完全にネットと切り離された状態になるので、なんだか解放されたような、心穏やかな状態でいられます。テザリングするのが面倒なので、電車や地図も事前に調べて覚えようと努力するようになりました。今まで本当にスマホに頼りすぎていたんだな、と痛感。
何より、まわりの景色をよく見るようになりました。これはスマホを手放した人が口を揃えて言っていたことですが、私も例に漏れず実感しています。これまでも、外出したときに関してはわりと意識してスマホを見ないように、景色を見るようにと意識していましたが、それでも格段にその機会が増えました。電車の中では基本的に読書をして、それ以外は寝るか、まわりを見回しています。今まで、スマホをいじる人ばかりでちょっと寂しいな〜と思っていましたが、気にしてみるとぼーっとしている人も結構いるのですね。なんだか嬉しくなります。
家の中にいても、片付いてないところや、ホコリが気になって掃除をよくするようになりました。ずっと見て見ぬふりをしていたクローゼット収納も、抜本的に整理。長座布団のカバーも付けなきゃなあ、といった具合に、やることは山ほど出てきます。でもそれは確実に自分の生活を良くすることなので、やっていて楽しいです。しあわせってこういうところにあるな、と思います。小さくて、実感のあること。
ただの想像なのですが、昔の人の家のほうが今の人の家よりもきれいなんじゃないかな、とふと思いました。もちろん共働きが多くなって家族の形が変わったっていう社会的な要因もあると思うけれど、ネットの世界が身近になって、現実世界が置き去りにされたこともあるんじゃないか。少なくとも私は、見てみぬふりをしているうちに忘れていたことがいくつもあったな、と感じています。
よく見えるようになったのは、自分のからだも。変化に気付きやすくなったし、そこにかける時間も生まれました。マッサージしてあげよう、とか、ちゃんと湯船に浸かろう、とか。
うんうん、なんだか人間らしくなってきてる。
これが、脱スマホして取り戻したかったものです。
最後に
まだ生活を変えてから全然経っていませんが、今のところは良い方向へと変わっていっています。プンクトを迎えて、スマホの利用を本当の最小限にしたことで、時間と心に余白が生まれました。
ていねいに暮らしている面ばかりを書いてしまいましたが、毎日掃除したり体をいたわっているわけではありません。Youtubeでダラダラゲーム実況を見るし、プライムビデオでバチェラーも見ます。アプリで漫画も読みます。でも、ついダラダラしてしまうのと、「ダラダラしよう!」と思ってするのでは、似て非なり。私は、自分で選び取った、能動的で質の良いダラダラをしたいのです。
ガラケーを買えばスムーズにスマホ断ちできるかというとそうではなく、いろいろな障害がありました。私の場合は、テザリング機能のある機種を買うことで一部の不便を補うことにしましたが、それは今までどおり普通にスマホを使えることにもなります。なので、自分でいかに機能を棲み分けてスマホを見ないようにできるか、が鍵になってきます。
今回は脱スマホするためにPunkt.MP02を生活に取り入れた、私の体験談についてお話しました。「スマホに依存してしまっているな」「ガラケー生活、ちょっと気になるな」という方に、少しでも参考になったら嬉しいです。
きっとあっという間の短い生涯なので、やりたいことが少しでもたくさんできるように過ごしていきたいなと思います。
また、ガラケー生活について変化やハプニング(避けたいけど)があったらお話させてください!読んでいただきありがとうございました。
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