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テレワークをうまくいかせる

前回に引き続き、テレワークに関する考察を述べていきたいと思います。

いま、コンサルタントの方々が口をそろえて言っていることに「テレワーク」は「本人の実力が出てくる」、「やる人とやらない人の差が明確に出てくる」といったことです。つまり、良い意味で普段は管理職の方々や周囲のメンバーに見られていることから、みな真面目に仕事していますが、テレワークになるとサボる人はサボるといったことですね。仕事をサボるのは良くないのですが、もっと重要なことは、普段であればちょっとやり方を聞くとか、他のメンバーのやっていることをヒントに仕事を進めるということがテレワークではほとんど不可能であるということです。

つまり、メンバーはみんな自分の力で仕事を進めなくてはならないということです。ここで問題になるのはもともとハイパフォーマーは主体的に考え、どんどん仕事を進めていきますが、ミドルパフォーマー以下のメンバーは自分にできることや、言われたこと、ルーチンワークで終わってしまうかもしれません。

さて、ここで管理者として重要なことは、このミドルパフォーマー以下のメンバーの実力をいかに高めるかにあるわけです。実力差があるなあ・・・と納得していてもしょうがなく、こいういったメンバーがいかに成長し、実力を高めてもらえるかということが重要になります。

そこで試してもらいたいのが「行動」です。

まずは、ハイパフォーマーのメンバーが、実際にどのような行動をとっているのかを分解します。単にお客さまにアポをとるということではなく、アポを取るときにどのような手順を踏んでいるのかを細かく分けていくことが肝要です。そのうえで、ミドルパフォーマー以下の実際の行動を分解し、足りないものは何か、どのようにするのかということを一人ひとりと話し合ったうえで、現実に足りない行動をとってもらうのです。さらに、週に1回ぐらいは、実際に行ったのかをチェックしてください。やってみてどうだったのか、その行動は定着したか、やりづらいことは何か、どうすればそれが習慣化するかということを話し合ってください。

ミドルパフォーマー以下のメンバーは、どうやったら自分のパフォーマンスを上げられるのかがあまり分かっていないのが現状です。さらに悪いことに、自分のやり方で何とかなるだろうと思っていることです。

「同じやり方で違う結果を出そうとすることほど愚かなことはない」と言います。

このテレワークの時代、さらに部下の実力を高めるためにも、ぜひ考えてみてください。もちろん、管理者の皆さんがやってきた方法を行動分解してみることもお勧めします。

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