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アメリカの教育システム

私たちの住むワシントン州プルマンの公立学校はPullman Public Schools (プルマンパブリックスクールズ)によって運営されています。プレスクールがひとつ、小学校が3つ、中学校と高校が各一つずつあります。義務教育は5才から18歳才までの13年間が義務教育期間となります。ちなみに2024年1月現在、きんちゃんはKindergarden、るるは3年生、ロッキーは7年生です。

公立小学校のほとんどは、就学前クラスであるKindergarten(キンダガーデン)を併設しています。日本でいう幼稚園年長さんにあたります。小学校はKindergartenから5年生の6年間、中学校は6年生~8年生の3年間、そして高校が9年生~12年生の4年間ということになります。この義務教育期間を略してK-12とよんでいるわけです。私のもっているライセンスはK-12 School Counselor なので小中高等学校どこでも働けることになります。

さてまずきんちゃんとるるの通う小学校の様子ですが、日本と同じようにクラス担任がいます。日本と違うところといえば、Specials (体育、アート、音楽、ライブラリー)のクラスには専門の先生がいて、各クラス毎日40分間の特別クラスの時間が設けられています。

中学校と高校は日本と同じように教科によって先生が変わります。日本と違うところは、生徒が各教科のクラスに行って授業を受けることです。先生方ひとりひとりが自分の教室を持っています。例えば中学校に通うロッキーのスケジュールはこんな感じです。

8:00~8:25 登校
Period 1 (8:25~9:10) Social Studies 
Period 2 (9:15~10:00) Science 
Period 3 (10:05~10:55) Coding/Electronic
Period 4 (11:00~11:45) FMS/Health
Lunch & Break (11:45~12:25)
Period 5 (12:25~1:10) English
Period 6 (1:15~2:00) English
Period 7 (2:05~2:50) Math
2:50 下校

ご存じかと思いますが、制服はありません。髪の色も自由、着る服も自由、ともかく個性豊かです。肌の色も違えば、出身国も様々、宗教だってちがいます。LGBTQ+*も個人の権利として受け入れられています。生徒間でなにか問題が起きた場合、差別とみなされれば厳しく罰せられます。ここで新たにMulticulturaism の意味と大切さが伝わってくるかと思います。日本の学校には自分と違った人たちを受け入れる準備はできているでしょうか?

*LGBTQ+ とはLesbian(レズビアン)Gay(ゲイ) Bisexual(バイセクシュアル) Transgender(トランスジェンダー)の頭文字をとった性的マイノリティを表す言葉に加え、男女どちらにも恋愛感情がない人や自分の性をきめられない、また分からないという人も加えてQ⁺(クエスチョ二ングプラス)としたもの。


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