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モラハラ・DV夫との離婚手順ーその7「別居後の状況と弁護士依頼」

前回は物件の契約と荷物の搬入などについてお伝えしました。今回は別居後の精神状態や経過、法テラスへの連絡と弁護士への依頼、調停申し立ての詳細、子どもの学校への対応についてお話しします。

別居直後の状態

夜間に突発的に家を出たので、最低限の住環境を整える間、友人宅にお世話になっていましたが、1日目は本当に一睡もできませんでした。疲れているのに眠くならずお腹も空かない状態で、友人と一緒の食卓では少しは食べ物を口にしましたが、それ以外は食欲も全くありません。

翌日もほぼ同じ状態で、3日目になってから、友人の送り迎えで以前から相談していたところに報告と相談に行ったり、別の友人と一緒にホームセンターに行き必要なものを買いそろえるなど外出、睡眠も食欲もほんの少しは回復しましたが思考が停止状態で、それは自分の住居に住んでからも続きました。

Wi-Fiの契約や電力会社への連絡や手続きなど、事務的なことを処理するのが非常に困難で、書類を読んでも理解できない、情報が頭の中に入ってこない状態で、無理に取り掛かっても異常に時間がかかり、一旦諦めて放置するしかありませんでした。

通常の処理能力が戻ったと思えたのは、別居後10日以上過ぎてからでした。

ダメージの大きさに気づく

共存している間は、長年の暴言や暴力に悪い意味で慣れてしまったところがあり、過ぎてしまえば何事もなかったかのように振舞えていました。自分の感情をずっと麻痺させていて、自分自身でも自分のダメージに気づかなくなっていたのです。

しかし安全な場所でひとりになってみると、抑える必要が無いので時にはそれが一気に出てきてしまい、ちょっとしたことで泣いたり気持ちが乱れることが多く、夜は電気を消して眠れなくなり、静かすぎるとそれも不安になるので、しばらくは明るい部屋でテレビやラジオを付けたまま眠ることが続きました。

私は自営業の仕事も手放して家を出ていたので、副業だったライティング業のみを自宅で続けていました。自分ひとりの仕事なので休む時間は十分取れましたが、外に出たり人と会うことがないので仕事で気を紛らわすことができません。

そのため、毎日意識的に誰かに会いに行ったり、電話で話すようにしていましたし、そうしなければ自分を保てない状態でした。

怖れや不安

私が家を出た後、3か月弱は子どもと離れて住んでいました。(その頃から最近までの子どもの状態や面前DVの影響については、後からまとめて書こうと思っています)

その間、子どもが泊りに来ることは何度かありましたが、ある日そのまま元の家に帰らず、一緒に住むようになったところ、夫から頻繁に長文のメールが届き始めました。

私の電話番号は知られていませんでしたが、以前から使っていたメールアドレスは、子どものことで何か緊急の連絡があるときのために、と唯一の連絡手段としてそのまま残していたからです。

メールは、私が子どもを連れ去ったとして被害届や捜索願を出すという見当違いの文章で、すでに私はその警察に何度もDVの相談をし、経過も報告しているので何の心配もないのですが、その時は脅すような独特の文面に恐怖を感じました。

今考えれば笑ってしまいますが、相手の意に反したことをすると、ひどい目に遭う、という条件反射のような怖れや、従わなければならないという思い込みなど、DVによる長年のコントロールの強い影響がありました。

法テラスに電話する

頻繁な長文メールに動揺し疲弊した私は、自力での離婚交渉は無理と考え、離婚調停を申し立てる前提で初めて法テラスに電話をしてみました。

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