現代ネットの楽園を見つけた話

皆さんにとって、インターネットとは何だろうか。

生活必需品と答える人が大半だろうが、人が多いと、それだけ荒れやすくなるのだ。これは、人間が人間である以上避けようがない話だと思う。実際、政治界隈などの「荒れている界隈」を覗いてみると分かるだろう。荒らしは日常茶飯事、対立意見を持つ人を攻撃するのは当たり前と言う地獄絵図だ。その他にも、Twitterを見れば分かると思うが、他にも荒れている界隈は多々ある。これについて、私はある程度納得していた。人が大勢いる以上、意見の対立や喧嘩は避けられないからだ。一方、その中で、確かに雰囲気の良い界隈を求める気持ちもあったのだ。しかし、それと同時に、そんな界隈は見つからないだろうと言うことも、理解していたつもりである。と思っていたら、ある日、現代のネットでは稀な、平和な界隈、「辻野あかり(ユニ募)界隈」にどう言うわけかたどり着いてしまったので、記録程度に書き残そうと思う。(注意としては、私はネットを始めたばかりで、あかりについてもあまり詳しくない。なので、解釈違い等あることは念頭に置いた上でこのNoteを読んでいただけると嬉しい。)

話は変わるが、「たべるんごのうた」を知っているだろうか?何なのかというと、デレステの「辻野あかり」と言うアイドルが、彼女の故郷、山形のりんごをマスコットの「りんごろう」と共にPRする動画である。ググればすぐに出てくるし、動画の長さ自体も短いので是非見て欲しい。そして、彼女はそれをきっかけに大ムーブメントを引き起こし、デレステにおいて重要とされる「ボイス」を獲得した。大ムーブメントを引き起こして一気に拡大した界隈と言うと、荒れているのではと思うかもしれないが、あかり界隈はそんな私の認識を覆してしまったのだ。あかり、そして彼女のユニット「#ユニット名募集中」のメンバー(砂塚あきら、夢見りあむ)に公式から何かの供給があるとはしゃぎ、そして供給の多さに耐えかねて昇天するのだ。(これはユニット名募集中の略称、ユニ募になぞらえて「ユニ墓(ゆにぼ)」と呼ばれているとか。)うまく伝えられていないが、今まで私が生息してきた界隈とは段違いでほんわかとして良い雰囲気と言う事である。そして、それを象徴するのが「辻野あかりニコニコ大百科掲示板」だ。辻野あかり界隈は、驚くべき事に他のSNSや掲示板サイトに埋もれている(と感じる)ニコニコ大百科掲示板が柱として存在しているのだ。もともと、あかり自身がニコニコ発のミームで有名になったと言うのもあるのだろう。そして、この掲示板、ものすごく雰囲気が良い。荒らしはスルーするし、あかりだけではなく彼女の出身地、山形県や、デレステ全体についての話題もOKと言うフリーっぷり。こんなフリーダムっぷりで荒れないのかと不安になるが、先ほども言ったように、殆ど荒れないゆるい雰囲気だ。(覗いてみると、住人が「んご」と語尾につけているが、これはあかりが都会で流行っていると勘違いしていた「んご」と言う言葉に由来する。なので、あかり掲示板の住民がなんJ民と言う事ではない。そして、「んご」は確かに女子高生に流行っていたと言う衝撃の事実もあるため、あかりとあかりを推す人は、なんJとは一切関係ない)私自身、ネット歴はもうすぐで10年に達しようとしているが、ここまで雰囲気の良い場所は初めてだ。居心地ははっきり言って最高である。そこで私は、「なぜここまであかり(ユニ募)界隈はここまで空気感がいいのか」と言う根本的な問いについては、はっきり言ってよくわからない。(もっとユニ募やあかり、あきら、りあむの歴史を勉強すれば、理解できるかもしれないが)たまたまの偶然でこんなことになったのか、それともなるべくしてなったのかは、私自身この界隈に入ったのは最近なので、いまいち掴みかねている。

昨今、ネットはコロナ関連でステイホームが推奨された事で荒れに荒れていると言うのは、何となく感じる事だろう。正直、ネットで楽しく、ほのぼのと過ごすのは不可能だと私は思っていた。しかし、ユニ募界隈と言う現代ネットの楽園は、確かに存在したのだ。雰囲気は良く、特に荒れたりもしていない。こんな良い雰囲気の場所は実在したのだ。ただ、TwitterでデレステPの活動を見ていると、こう言うムードは他のアイドルの界隈でも存在しているので、アイマス全体がこんな感じなのかもしれないのかもしれないと思った。(勘違いさせないために行っておくと、私はステマ業者でも何でもない。ただのガジェオタ兼駆け出しプロデューサーだ。)

アイドルものに抵抗がなければ、一度Twitterで「#ユニ募」などと検索してたりニコニコ大百科の辻野あかりスレを覗いて見てほしいと私は思う。そこには、確かに現代ネットではあまり見かけられないくて独特だが、どこかほのぼのとしていて居心地の良い空間が広がっていたのだ。

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