0612-0617

島と島の間には何がある?
溝があって、そこに水が流れる。その上を船が走る。

船は人や物を運ぶ。運べないものは一体何なんだろう。

文化や暮らし、それに纏わるあれやこれやが、大地の成り立ちから説明できてしまうなら。それは、ちょっとやそっとじゃこの問題は解決できないということを証明してしまう。
それじゃ仕方ないか、なんて気持ちでいることは決して良いことではないだろう。

何千年、何万年単位で語られる物語がある。
私はその最後の一瞬しか実際には知らない。
私は何も出来ない。何も。


幸せでいてほしい人がいる。
できることなら私の手で幸せにしたいと思う。

そんな人をいとも容易く傷つける人もいる。
私の大切な人を傷つけないでと強く思うけれど、手に力が入らない。ぎゅっと力を込めて拳を握っても、そこからパンチが繰り出されることは無い。
守りたい人をちゃんと守れるだけの強さがほしい。

やっぱり私は弱者の味方でいたい。
子育て中の親鳥が巣の下を通る人間を必死に追い払うように、時には多少の攻撃性を持つことも恐れたくない。
敵に立ち向かうのは、倒すことが最終的な目的ではなく、弱い者を守るため。武器を手にして戦場に出向いたとて、その戦いの意味を忘れたくない。


好きな人たちが悲しそうな顔をしてるのは見たくない。
そうさせてる人や物や事が、どうしても許せない。

どうしてこんな気持ちがずーっと腹の真ん中あたりをぐるぐるして、ぐつぐつしてるのか分からない。
冷静でいなきゃと思う私と、こんな時くらい熱く居てもいいかなと思う私がいる。

私が全ての人から愛されることは無いように、私が全ての人を愛さねばならないことも無いのかもしれない。
今は愛したいと思う人を全力で愛すだけ。