0317 またいつか

離れてしまったんだなと、ひとりになって思う。

別れの挨拶は「またいつか」。
「いつか」としか呼べない約束に、この上なく寂しさを感じる。
それでも叶うことを固く信じて改札を通る姿に、「どうか元気で」と心から願う。


皆から教わったもので特に大きいのは、「人それぞれ」ということ。

「価値観が違う」とはこういうことなのかと。今まで色んな人がいるんだと思って生きてきたけれど、身をもって経験したのは初めてで、自分のそれまでが大きく揺さぶられた。

いつかの研修の怒り。楽しい、で終わらせてしまったことのちょっとした後悔。顔は笑っていたとしても、心の中はそうじゃない人がいるかもしれないということを、この後何度も考えることになる。だから、あんな研修をつくったんだ。

その時の状況や想いや悩みは、人それぞれ。苦しみや悲しみを隠してあの場にいた人もいるかもしれない。
それでもひとつの部屋に集まって、食事をし、語り合い、歌う。

それぞれが違うものを抱えながら、同じ時と空間を共有しようとする。
その光景があまりにも美しくて、温かくて、涙がポロポロと零れてしまう。
「みんなで楽しむこと!」を掲げたあの日の私の願いを、皆が叶えてくれたんだと、そう思う。


皆が再び交わる日を夢見る。
「いつか」を明確な数字にできるように。
この感情を忘れることなく、必死になりたい。