0430

4月も終わり、5月に入る。

最近気づいたこと。
2週間で人は変わる。2週間あれば大体慣れる。

免許合宿がちょうど2週間だった。車の運転やホテル生活はなかなか慣れなくて、漸く大丈夫か~と思い始めたのが卒検間際。
あるいは精神のバランスを崩してネットで検索をかけると、「こんな症状が2週間以上続いていたら~」なんて書かれてたりする。

この感情を新鮮なまま抱き続けられるのも、2週間が限界なのだと思う。
感情の賞味期限は2週間。だから腐る前に調理をして食べて、自分の身体の一部にする。それがまだできないなら、冷凍保存をして暫く経ってから少しずつ解凍する。
どっちにしたって元のままではいられない。時間が経てば変わってしまうのだ、どうせ。だから食する際には、この舌でちゃんと味わいたい。

仕事が始まって2週間が過ぎて、ようやく落ち着いてきた。やることは沢山あるけれど、一息つくくらいの余裕はある。
不安で不安定だったのも抜け出した。今日の仕事楽しかったんだよって言えるくらいにはなった。

本当に楽しいのは、きっとここから。


一年後の自分は何をしているんだろう。
私は一年後を思い描くのが、こうして語るのが、少しだけ怖い。

一年で帰る約束をした。
誰に何を言われようとも、一年後の私はここにはいない。それがひっくり返ることは決してない。
そう思えば、残るか帰るかをあれだけ悩めたあの頃の私は幸せ者だった。

未来が決まっていないことが歓迎される。
島の未来を語りたいと思っているけれど、自分の未来だって堂々と語りたい。

地元を離れる時、「行ってこい」って言ってくれるのも「行かないで」って言ってくれるのも両方嬉しかった。

頑張れよって背中を押してもらって船に乗ること。
その人の幸せをただ願うこと。
それが例え自分たちにとって不利益であったとしても。

そんなこと、あるのだろうか。
何が正しいのか未だ分からないけれど。


道端に花が咲いて、心地よい風が吹く。
私は今この春を全身で楽しんでいるけれど、それも一度きりかもしれない。

島にとって私という存在は、と何度も考える。