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桃の節句のアレンジメント

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ひな祭りのアレンジメント

レッスンの概要
今回は、少し早いですが季節のお花を使って、ひな祭りのアレンジメントを作って楽しんで頂きたいと思います。

レッスンの流れ
・挨拶
・自己紹介
・今日のレッスンの説明
・レッスンのポイント
・花材の説明
・お花を活ける順番
・桃の枝の活け方
・二本のチューリップバランスの取り方
・足元のお花はラウンドタイプに凹凸をつけて
・最後はメラリューカで全体のバランスを整える

レッスンの流れ
・挨拶
本日は、うれしやTOME本舗さんのランチレッスンにご参加頂きありがとうございます。
限られた時間ですが、楽しんで頂けるように、進めて行きたいと思います。

・自己紹介
昨年に引き続き
今回もレッスンを担当させて頂く○○です。
初めての方にも、少しお花を続けて来られた方にも、うれしやTOME本舗さんのレッスンでは、楽しんで頂けるような内容を考えて準備しています。
今回も、その先もよろしくお願いします。

・今日のレッスンの説明
今回は、少し早いですが季節のお花を使って、ひな祭りのアレンジメントを作って楽しんで頂きたいと思います。
※補充説明
ひな祭りの由来は中国から伝わった「5節句」という行事のひとつで「上巳」で『桃の節句』になります。
このひな祭りの元となっている上巳の節句では、元来は女の子のための日という概念ではなく、男女共通の行事として厄払いや邪気祓いが行われていました。
しかし江戸幕府の時代に、それまで日付が変動していた上巳の節句を三月三日と定め、さらにひな人形を飾ることから、この日を女の子の日と決め、ひな祭りとは単なるお祭りではなく、女の子の健やかな成長や幸せを願う日と変化していき、今のひな祭りの風習に繋がっています。
ひな祭りの起源は、季節の節目や変わり目に災難や厄から身を守り、よりよい幕開けを願うための節句が始まりとされています。
桃の花には元々「魔除け」や「長寿」のパワーがあるとされていました。
中国では上巳の節句には、桃の花を愛で、桃の花を漬けたお酒を飲み、桃の葉が入ったお風呂に入って邪気祓いを行っており、また旧暦の3月3日はちょうど桃の花が咲くころだったことから、ひな祭りに桃の花が飾られるようになったそうです。
ひな祭りを別に「桃の節句」と呼ぶのも、こうした背景があるからです。
こういった背景があって、やっぱりひな祭りのアレンジには桃の花が欠かせないので、今日もメイン花材にさせてもらっています。

《五節句》
・1月7日の「人日(七草がゆ)」
・3月3日の「上巳(桃の節句)」
・5月5日の「端午(菖蒲の節句)」
・7月7日の「七夕(星祭)」
・9月9日の「重陽(菊の節句)」

・レッスンのポイント
今回のレッスンのポイントは3つです。
ひとつは、桃の枝の活け方
ひとつは、二本のチューリップの向き
ひとつは、凹凸を付けた活け方

・花材の説明
桃の花
チューリップ
アルストロメリア
カーネ
ヒペリカム
トルコキキョウ
菜の花
メラリューカ


・お花を活ける順番
最初に全体の形を整える、輪郭の軸として、今日は桃の枝から活けて行きます。
活ける順番に絶対的な順番はないので、お花を活けるのに慣れて来たら、自分の思う順番で進めて行って頂いて大丈夫です。
今日は
桃の花
チューリップ
カーネ
菜の花
アルストロメリア
トルコキキョウ
メラリューカ

サンプルを作りながら、こんな感じの順番で活けて行くのが、今回は作りやすいかと進めて行きます。

基本的には、茎、枝が固く、花芽に触れても痛み難いお花から活けて行くのが一般的になります。お花を活けて行く途中過程で手先が触れてお花が痛み易くなるので、繊細なお花は後に活けて行きます。
今日のお花では、トルコキキョウや、アルストロのお花が茎が細く折れやすいです。


・桃の枝の活け方
桃の枝の活け方で、全体の外形が決まります。
全体のイメージをどんなタイプにまとめたいかで、枝もの活け方が変わって来ます。
大きく仕上げたい場合には、長さを残して高く活けますし、小さく可愛らしくまとめたい場合には、短く切り分けてあげます。
今日は、メイン花材のチューリップの高さよりも、少し高く活けてあげるサンプルにしてあります。
デザインとして、短くして使うのも良いのですが、サンプルのイメージで進めて行きたいと思います。

・二本のチューリップバランスの取り方
今回のアレンジメントは、桃の花とチューリップで大体のカタチが決まります。二本のチューリップのバランスの取り方は今日一番のポイントになります。
チューリップは、切花として飾っていると、重力に垂直にお花が上向いて行きます。
真っすぐに垂直に伸びて行きます。
日々成長して変化して行く花材なのですが、今の曲線を活かして、二本のバランスを整える説明をさせて頂きます。
単純には、内向き、外向き、揃えた向きの3パターンがあります。
特別難しく説明すると
X脚、O脚って表現したりしますが、今日は内向き、外向きって表現で進めて行きます。
今回は、テーマがひな祭りということがあって、二本のチューリップをお内裏様とお雛様に見立てて、二本にしています。
せっかく、お内裏様とお雛様に見立てているので、今日は内向きに寄り添うイメージでチューリップを傾けて欲しいと思います。

高さに決まりがあるわけではないですが、少し上下した方が男女の身長差も表現出来るかと、高さを分けています。
今日のデザインでは、短くしたチューリップを手前に出してあげる方が、バランスは取りやすいです。
少し高度な手法ですが、敢えて奥に短いお花を活けることで、奥行感を出すことも出来ます。
その場合は、その後のお花の活け方のバランスが難しくもなってくるので、サンプルは手前のチューリップの背を低くしています

・足元のお花はラウンドタイプに凹凸をつけて

桃の枝と、チューリップで高さを出したデザインにしています。
足元のお花は、通常面で揃えるラウンドタイプのように仕上げると、一体感がズレて行きます。
イメージとしては、自然の春の野に咲くお花畑の中にチューリップがちょっと背丈を出していて、その背景に桃の花がある
そんなデザインで作っています。
自然をイメージした時には、キッチリと面で揃ってしまうと、やはり飛び出したお花が不自然にもなって行きます。
(実際に面で揃えて作って見せるのもあり)
実は自然を、意図的に活けるってかなり難しいのですが、あまり考えず何となく活けた方が、自然な感じになったりもします。
考えすぎる時は、何となく、何となく思うがままに活けてもらって大丈夫です。
結局これだけでは適当な説明で終わってしまいます。
少し説明すると上下左右で、バランスをとって行くので、手前にちょっと多めにお花がまとまったとなれば、後ろにお花を足してあげて、右にボリュームが多いと思えば、左に足してあげて、簡単すぎる説明ですが、その繰り返しで、上下左右でお花を活けて行きます。
今日のお花では、アルストロメリアが大きなボリュームのお花なので、その対照的な位置に、カーネションなどの大き目なお花を足してあげる。
すごく簡単な繰り返しですが、凹凸を付けたアレンジメントは、一本一本この繰り返しが基本になります。

・最後はメラリューカで全体のバランスを整える
今日の花材でちょっと珍しいのですが、メラリューカの枝物があります。
このやわらかい茎の葉先は、全体の中でもあまり主張しない枝物になるので、
お花のバランスが傾いているとしても、最後のメラリューカのバランスで、調整が出来ます。
他のデザインの場合にも毎回使えるのですが、枝物だったり、葉物だったり、線が細くやわらかい種類の花材は、最後に全体のバランスを整えるのに活用出来ます。
言葉の説明では中々難しいので、空いているスペースには、こんな感じで高さ、ボリュームを考えて活けてあげます。
(実際に活けて見せると伝わりやすいです)

最後の調整に活用するメラリューカは、入れすぎるとボウボウと生えた雑草みたくもなるので、全部使い切らなくてもいいんです。
お花の花材は、もったいないなぁって、全て使い切ってしまいたくもなりますが、適度なところを探して行くのも大切です。
そこが一番難しいのですが、今日は好きなバランスで活けてみてもらえたらと思います。

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