君が教えてくれたこと

最近私の中にずっと住み着いてた君、(今もどこかに隠れてるかもしれない)
そんな君が教えてくれたこと。
私の中に住み着いてた、「貝になりたい」って名前を持った君。


君が私に住んでたことは今まで何度もあったけど、こんなに長く住み着いて、そして君の存在を、輪郭を、声を、匂いを、あんなにはっきり確認したのは初めてだった。
君がいたから私はずっと苦しかった。本当に毎日毎日苦しかった。

だけど、君がいてくれたから学んだこと、気づいたこと沢山あった。今日はそれを忘れないように、そしてまた同じように、君を心に住まわせてしまってる誰かが君と笑顔でお別れできるヒントになれば、そんな思いで今日はこのnoteを書いてみる。


まず最初に気づいたのは、「自分を大切にする」「自分を大事にしましょう」の本当の意味。

これは以前にも書いたけれど、自分を大事にするということを私はずっと出来ていなかった。なんだか気持ち悪くて、自分のことは好きではないから大事にしたいと思えなくてずっと難しいと思っていた。
だけど、自分を大切にしていないから、君に苦しめられてから、もう本当に貝になってやる、そんな考えが出てきてしまった。

そして、周りの人に心配をかけ、迷惑をかけた。
そこで初めて気づいた。自分を大事にするということは、結果的に周りに迷惑をかけないためなんだと。

自分を大事にできていれば、君の存在を確認しても、自分で自分をいたわって、徐々に君が苦しむことなく私の中から出ていける。出ていってくれなくても、君と上手く付き合えるのかな、そう思った。自分のためだけじゃなく、人のためにも自分を大事にしないといけない。それが自分を大切にする、本当の意味なんだと。

次に、「人に相談すること」、「日頃から小さな悩みを聞いてもらうこと」がどんなに大切な事なのか。

君に苦しめられてから苦しくて苦しくて、本当に苦しくて、親に初めて君の存在を打ち明けた。今ここで親に話さなければもう私は、今すぐ貝になるしか苦しみから逃れられる方法がないと思ったから。
話を聞いてもらってからうんと心が軽くなって、君が少し私から離れてくれた。それを確かに感じた。
そこで初めてわかった。誰かに苦しみをきちんと話す、聞いてもらう、それがどんなに心を軽くするのか。どんなに大事な事なのか。
さっきあげた話とも通じるが、自分を大事にしていれば苦しむ前に、君の存在があまりハッキリしないうちに周りに相談していれば親にこんな話をしなくて済んだんだと。

そしてもうひとつ、「私を大切に思ってくれる人が周りに沢山いること」

君の存在を周囲にうちあけてから、色んな人が心配をしてくれた。親、友人、親の職場の人。そんな人達に私は救われて、みんな私に優しくしてくれていること。
本当にそんな人たちの存在があったから、私は貝にならずにすんでいる。あえて包み隠さず言うけど、私があの時話すことじゃなく死ぬことを選んだら、この人たちみんなを悲しませ、大いに迷惑を掛けていただろう。
そうすれば、多分私を大切に思ってくれた人達の心を君が蝕んだかもしれない。私はそれを望んではいない。



そうなるくらいなら、自分を大事にして、小さなことでも少し勇気を出して周囲に話をして、君が私の中に住み着いて私に依存しなくても良くなる。そのことを今回沢山学んだ。
君がずっと住み着いてなきゃ私はきっと気づかなかった。気づいても、見逃してしまっていた。

これが死にたいという気持ちから教えられた大切なこと。


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