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ガガショー38

38話。前から言っていた通り今回で生徒会関係は終わり、第一部完になった。今回の話は最終回と言っても問題ないくらいのつもりで、今描けるものを全部ぶち込もうと思って描いた。ここまで込み入った話は当分描かないと思う。


〇悪人

・14話から始まった生徒会とオサムの話。おおまかな筋は決めつつも実際に描いてみると思うような展開にならなかったりで細かい所は当初の予定からだいぶ変わっている。

・オサムが生徒会を抜けられない理由とか加入を尻込む理由をしっかり描いておけばもう少し深い話になったとは思うんだけど、1回8Pでそこまで描くのは無理だと思い、周囲からは受け入れられつつもオサムが自責の念で加入を戸惑うという形になった。「一人暮らしで生活が厳しく奨学金が欲しいオサムは、内申の為に生徒会を抜けられず会長はそれを知っていてあえてオサムを利用しようとする~」とか「ラー同の致命的な弱点を見つけたオサムは嬉々としてそれを会長に報告するも、ラー同の面子の優しさに触れ次第に後ろめたくなってくる~」みたいなのも考えてたけど誰もガガショーでそんな重たい話を見たくないでしょ…?あと一番の理由として誰かを悪者にしたくないってのもあった。

・少し前にこういうツイートがバズっていたけど、これは私もすごく共感出来て、キャラクターのかつて行った悪事を根に持ち続けてしまうタイプなので、これから向き合っていく自分のキャラクターにもそういう事はさせたくなかった。好感度のコントロールが上手な人ならその辺をうまく扱えるんだろうけど…。

・創作に向いてないマインドだとは思っているけど、誰かを一度でもガチガチの悪人にはしたくなかった。生徒会編を終えていっそう愛着の沸いたキャラクター達になってしまったので、話のアラはあれど今はそれでよかったんだと思っている。


〇今後の展開とキャラクターについて

・オサムが出てきたのは15話、現実の9月半ばくらいからで、ガガショー自体が始まったのは8月半ば。コメント欄で言われていた通りオサムがいる状態の方がすっかり長くなってしまった。思ったよりもずっと長い時間をかけてオサムは正式にラー同に加入し、愛と瞳の関係もようやく出すことが出来た。これで自分にとって物語上の後ろめたい部分は解消され、制約なく自由に描けるようになった。…反面、物語を動かす推進力を失ったともいえる。

・推進力なんて言い方をしたけど結局は自分のモチベーションの話で、要するに「これ以上は続けなくてもいいか」となってガガショーを描かなくなるおそれがあるという事である。だから描かなければいけない要素を2部以降に残しておくことにした。

・ここに詳しく記すとそれだけで満足してしまうので深くは書かないけど、会長と瞳の詳しい関係を始めアカリの家庭訪問の話とかオサムの機械いじりが好きな設定とか。他にも拾ってない布石はある(筋には一歳関係ないけど)

・出来の悪い子ほど可愛いというけど、ラー同に比べいろいろ悩みながら描いてきた分オサムや生徒会の面々には特別強い愛着が湧いている。特に百合ヶ咲がここまでいいキャラクターになるとは想定してなかった。

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・このシーンは当初入れる予定はなかったんだけど、オサムが生徒会に籍を置き続ける理由を考えた時に、彼女との関係が理由の一つになってくれたのも予想外だった。いつもオサムと喧嘩しててくれてありがとう百合ヶ咲…。


・にしても生徒会長が主人公側の兄弟とか、一緒にいて恥ずかしい学生の家族とか、描いている時は意識してなかったけどなんか既存のジャンプ作品の影響を強く受けてるな…。

・あと今ふと調べて知ったんだけど、「瞳」と「愛」ってキャッツアイにも同じ名前の姉妹がいるんだね…。


・ちなみに瞳と愛の関係とか、38話までのちょっとした伏線?みたいなのは別記事にまとめてます。


この間から置いてたお題箱。次回答えます。まだまだ投稿OKでげすよ(ギリギリに送られたらお返事が雑になるかもだけど)。









〇ひと昔前のSSのあとがきみたいで少し恥ずかしいんだけど、38話を終えてキャラクターへ思った事を書いておく。恥ずかしくなったら消す。

・アカリ・・・最後らへんだいぶ影が薄かった。ぼんやり考えているガガショーのラストをもし描くことがあれば大活躍する予定だから待っててほしい。あとなんとなくだけど4人の中でオサムが生徒会ってことに一番気付きそうではある。32話冒頭のセリフがカマかけだったりしたら怖すぎる。

・すず・・・オサムが出てきてからはツッコミ役という常識人のフリから解放されのびのびしていた。オサムばっかりにスポットが当たっていたけど、今回は間違いなくすずの話でもあったと思う。しかしそれはそれとしてもう少し落ち着いてほしい。

・トルネード・・・ラー同の中では一番わかりやすいカリスマ性?を持っている。彼女が序盤を引っ張ってくれたおかげで今こうやって長めな話もできたんだと思う。それはそれとして犯罪はやめよう。

・瞳・・・最後の最後にいいとこ持ってった。彼女の持つ牽引力で半ば強引に話を畳むことができた。あと会長が悪者として叩かれずにむしろ同情の声が多いという事は、すなわち瞳の日ごろのメチャクチャっぷりが読んでいる方にも伝わってるという事なのでよかった。

・百合ヶ咲・・・会長への性欲というまっすぐで歪んだ芯を持っているおかげで、ギャグから対決までよく動けるキャラクターになってくれた。きっと第2部以降もバタバタ動き回るんだと思う。×会長かと思いきや×オサムなのかもしれない(自分でこういう事言う)。

・地味子・・・一番いいところがなかった。しかし全体的にキャラクターの落ち着きがない中、穏やかに生徒会に「いて」くれただけで充分だった。これからは彼女がメインの話もいっぱい描きたい。

・ソーサリー・・・画面の端でいつもニコニコしている。ラー同の解体に反対したりトルネードと私的に交流したりと、「生徒会(敵役)も皆が題目に沿って動くコマではなく一人一人が意思を持っている」と考えさせてくれる存在だった。瞳を生徒会室に連れてきたのは多分わざと。この人にはきっと全てが見えているんだと思う。

・会長・・・前述のように「瞳をラー同から追い出す」っていう、ともすれば今後の枷になりそうな、読み手から反感を買いそうな題目を掲げ続けてくれた。なんのかんの言って受け入れられるキャラクターになってくれたようで嬉しい。瞳と接点を持ってしまったためにこれからが大変だ…。

・オサム・・・26話くらいで仲間になる予定だったのに気付いたら随分長い事体験入部していた。悩みぬいた分一番の愛着がある。反面ここまで話数を使うならもっとオサム自身の掘り下げを丁寧にしてあげればよかったとも思う。ラー同に入るのを渋っていた事とか、友達を作らない理由とか、第2部以降で補完したい。一人で突っ走らないでこれからは何かあったらまず友達に相談しよう。

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