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ガガショー32

32話。21話ぶり2度目の野球回。けいおんだって1クールで2回海で合宿してたしセーフです。ラー同と生徒会が相対するのは初めてになる。


〇キャラクター

・ダメなのは再三言っているけど、久々に今回は話を詰め込んでみた。やりたい事が多すぎるし、そもそもの登場人物も多いし…。トルネードと会長が出てこないのは例によって今後の布石などではなく、ただ人数を減らすための策である…。キリがいい所まではこのまま8Pで行かせてね(毎回言っている)。

・29.5話(プレゼント交換)を描いてる時に思ったんだけど、「こういったテーマが与えられて、それに対しこの人物はどういうレスポンスをするか」っていうのがキャラものの漫画の基本パターンなんじゃなかろうか。

・キャラクターというのはいわば式を与えた時に処理結果を返してくれる演算機のようなもので、式(テーマ)を与えた時に計算処理をどれだけ的確に行ってくれるかっていうのがキャラが立ってるとか解像度が高いとかって事なんじゃないのかしら。どんな問題にも答えられるスパコンを作る気持ちでキャラクターを考えていこう。

・まぁそれはともかく描いてる方としては全員分の反応を描いてやりたいもので、そうするとページはいくらあっても足りないわけで…。


〇こだわり絵

・前回絵はウリにしてないとかのたまったが、今回の話はいつもより作画に力を入れていて放射ブラー(7Pのすずとか瞳がストライクを取られるシーンとか)や境界ぼかし(会長の妄想)なんかを使ってみたりしてる。2か所ほどトーンも使っているので探してみよう(誰に言っている?)。

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・運動するので髪を結んでいる瞳。だけど今回のこだわりはそこじゃなくて足元。踏ん張りがきくようにクロックスの動くところをかかと側につけている。普段足元を写さないから違いもクソもないんだけど。



〇小ネタ

・新年だしホームランダービー・・・かつてプーさんのホームランダービーというキッズ向けとは思えない理不尽な難易度のフラッシュゲームがあり、一部界隈では正月のたびにそれをやり込んでは休みを棒に振るという遊びが流行していた。キッズ向けなのにホームラン以外は無価値という世界観がすごい。


・ライトウイング、オレゴラッソ・・・どちらもジャンプで短期で終わったサッカー漫画。「ライトウイング」は個人的に大好きで、師匠の荒木飛呂彦ゆずりのトンデモ演出や終盤の密度には目を見張るものがあるので興味がある方は是非見て欲しい。これらをさらに進化させた次作「SOUL CATCCHER(S)」もオススメ。

・せっかくなので第一話のリンクを貼っておく。今見ても1話の完成度が凄すぎる。少年漫画としてハッタリを効かせるために本来なら目に見えない音をスタンド攻撃のように可視化しており、とにかく絵力がすごい。ちなみに今回の「ドバン」って効果音もこの漫画をリスペクトしている。真面目なシーンでビンタをされた時の効果音だったはず。


・今回の話は8話のセミ回との対比になっていて、どちらも話のシメに青空すずというファクターがある。8話では1人わびしく夏とセミ太郎を惜しみながら見ていた空に、今話では仲間に囲まれながら彼女らの為にホームランをぶっ放すすず。話数を重ねて仲間達との信頼が深まったゆえのちょっとした描写である。

・いや今でっちあげた嘘なんだけど。


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・今回の誤植。実はオサムは以前も山川のことを山木と言ったりしているので、もしかしたらだいぶおっちょこちょいなのかもしれない(転嫁)。





〇【物好き用】ガチ反省

・面白いっていってくれた方に不誠実な気がするし読み手にフィルターをかけてしまいそうだからこういうのはあまり書きたくないんだけど、個人的にはイマイチな出来の回になった。逆によくできた回ってのも別にうかばないんだけど…。5話とか?

・今回微妙と思った点は【話に一本線が通ってないこと】と前述の通り【詰め込み過ぎたせいで起伏にかけていたこと】かなぁ。

・線が通ってないことっていうのは誰を中心に物語を進めていくかってことで、今回だとオサムがそうなるのかな。ラストをオサムが締めているので、それまでに彼女の視点による導入や問題提起をいれなきゃいけなかったんけど、それがないせいで話全体が漠然としている印象を受けた。例えば前回の酒飲み会だと、「アカリが一番まともかも→まともじゃなかった、ガックリ」という心境の変化の流れがあったのでまだ形になっていた。こういうのを意識したい。

・詰め込み過ぎってのは見ての通りで、本来1つのギャグをするためには2コマぐらいの間をとるのが理想的な感じがする。すずのドアップで1P使うのはやりすぎたか…。

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