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夏目友人帳はカードキャプターさくらのリメイク??


先日初めて夏目友人帳の一話を見ました。

これを見た時に、今まで自分の中でよく理解ができていなかった『カードキャプターさくら』の話が少しわかったような気がしました。

今まで、カードキャプターさくらには、ご都合主義という印象と、物語が展開しないという箱庭感を抱いていました。しかし、アレだけの熱量と技術と労力をかけた作品がそんな意味の薄いものであるはずがない。だってあんなに人気が出るんですから、と思っていました。

だから、なかなか納得のいく説明が自分の中で作る事が出来ずにモヤモヤしていました。

そして、今回の夏目友人帳を見て気付いた事がありました。それは、どちらの話も自分の前の世代の人がつくった繋がりを紐解いて、自分との関係につなぎ直す話だったんですね。

それから、さくらも夏目も孤独感を抱いているという共通点がありました。

夏目は見えない存在が見えるために、わかりやすく疎まれていました。疎外された孤立感が際立っているのですが、さくらはイケメン男子家族に囲まれていますので、見逃してしまっていました。さくらは、母親がいないんですね。

底抜けな明るいキャラクターで描かれているので、母親不在の寂しさを感じさせないし、視聴者にわかるように描いていないので仕方ないと思います。でも、その不自然な明るさに違和感を抱くべきでした。

他にもヒントはありました。母親のルーツを知るエピソードであったり、不自然なくらいに家族が必死にさくらを守ろうとしていたりとか。

あのアニメが放送されていた当時、1990年代後半、震災やオウム事件、人々が不安や傷つきに敏感になり始めたころです。家庭崩壊、父権の喪失、母性が失われた時代が叫ばれていた頃に、母親を失った少女がそれでも明るく生きている事が描かれていました。その事を思うと、そんなさくらに共感が集まっていたのではないかと思うようになりました。

なぜ、さくらがクロウカードを集める役割をになったのか、その理由がようやくわかったような気がしました。

寂しさを感じている主人公だったからこそ、人との関係を大切にし、悪循環に陥って綻んでいる関係をつなぎ直す役割をになったのだろうと。

そんなふうに考えると自分の中で納得がいくなーなど思っていました。夏目友人帳は一話しか見ていないので、全くの想像でしかありませんが。

この考えに至ったきっかけは、カードキャプターさくらでは、クロウ・リードが作り上げてきたクロウカードの眷族たちとの関係が、夏目友人帳では、夏目の祖母と友人帳に書かれた妖怪たちとの関係にあたると直感で思ったからなんですよね。

有能すぎるために孤独だったクロウは、眷族たちとの関わりに安らぎを感じていました。そして、未来に予期される出来事に対象する担い手として、同じような孤独を抱えたさくらを選びました。カード集めという役割と、魔法の力を与えられました。それらは、さくらを救うためのプレゼントにもなり得るし、負の遺産でもあるわけです。

さくらは降りかかってきた前の世代の負の遺産に対して、問題を紐解き、理解して、自分の問題として扱う覚悟を決めたからこそ新しい関係を結ぶ事が出来たのですね。たぶん。

リサーチしておらずにわかのうろ覚えで書いてます。詳細について間違いなどありましたら、お手数ですが教えていただけるとありがたいです。

と言いつつ居直りになってしまうのですが、どう理解するのが正しいかという視点よりも、こう考えたら自分が納得できたという話なので、そこを面白がって貰えたら幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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