バランス

連絡をできるだけ取らないことで保たれていた平穏、それにちょっとだけ不気味さを感じて、連絡を取ってみた。取ってみたけれど、やっぱり小さなことで考えの違いがあって、大きな争いに至ってしまった。

医者は、そのように攻撃的になるのは、典型的な病状であって、決して真正面から受け止めてはいけない、クレーム対応のように受け流すべしと言うから、そのつもりでいた。

だけれど、この状況において、自分は今後、この関係をマネージしていかなければならないのに、どうするんだ、という気持ちがある。それが未来に対する希望だった、それをあまり考えないようにして、ただただ日々を無為に、時が過ぎるのを待って生きていた。きっと時間が解決してくれるという思いから。

人間は考える葦であるとパスカルは言ったが、今の自分は、考えない葦である。ただただ運命という大きなものに翻弄されて、日々を生きる、というより、やり過ごす、小さな、か弱い存在に過ぎない。

お先真っ暗。
なかなか世の中うまく行かないものね。


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