【創作】「その一本になりたくて」
一輪草:イチリンソウ(一輪草、学名:Anemone nikoensis Maximam.)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。花言葉は「追憶」。(ウィキペディアより参照)
<出会いについて>
配信アプリであなたを見つけて、少し時間が過ぎましたね。あなたと過ごす時間は大層楽しいもので、心躍るものばかりでした。ヨルシカについてあなたが語る姿、あなたの声色、あなたの熱意、そのどれもが私には眩しかったのを今でも鮮明に覚えています。
<百日 紅という存在について>
あなたを、まるで広いバーチャルの海を漂い、流れるような存在に感じることもあれば、
共に現実世界の桜の樹の下を歩んでくれる存在のように感じたり、
時にベンチの隣に座って休息を取ってくれるような心休まる存在であったり、はたまた大胆な企画や行動の数々に高揚感を覚えさせてくれる存在でもありました。
<あなたの声について>
あなたの声は砂浜の足跡を消す波のように穏やかで緩やかな、しかしながら芯のある声です。そうかと思えば、ヨルシカについて語るときには情熱的に、また花束に目を輝かせる少女のような明るさで私たちを物語の内側に連れて行ってくれる時もありましたね。幼い子に手を引かれ、こちらも表情が柔らかくなる感覚をあなたにも分かってもらえるでしょうか。声のみで新しい世界を知るというのはなかなかどうして巡り合える体験ではなく、すごく新鮮なんですよ。
<私にとってあなたは>
配信内で多くの視聴者を相手に話しをするあなたの姿は私の憧れです。ヨルシカという大きな本棚から一冊一冊を出してきて、一ページ一ページめくりながら、一文字一文字を抜き出して私たちに道を示しながら解釈の選択肢を作る様子は、いつ見ても感心の一言に尽きます。
そんなあなたとも二人で話す機会もありました。その時間は、学校の先生と放課後に教室で外の部活の音を聞きながら日が暮れるまで他愛もない話をしているような感覚になっていたんです。みんなが大好きな先生との時間を独り占めしているような気分でいろんな話をしていました。
<一輪草について>
2023/4/10にVtuberとして、ヨル紛イの百日 紅としてデビューするあなたのファンネームが「一輪草」に決定したようで。ヨルシカの物語に沿った素敵なファンネームですね。しかしながら、自分がその名前を付けるには、私は何も知らなさすぎると思ってしまうのです。ヨルシカについても、あなた自身についても、私にはなにも
<追憶について>
「追憶」という言葉には過去を思い返すことの他に、思いを馳せるという行為も含まれているそうですよ。
過去を振り返る瞬間が来た時に、私たちに懐かしさを覚えて思い出をなぞる日が来るのでしょうか。
あるいはあなたがサルスベリの木の下で生まれた時のようになにも、、、
<私は>
そこまで考えすぎなくても気負わなくてもよい、とあなたなら言ってくれるでしょうか。
考えれば考えるほどに私が求める言葉は、元の思い描いていたあなたではなく、私に都合のいいあなたに塗り替えられてしまっているように感じてしまうのです。
私はただの一視聴者で
私はただの配信アプリユーザーで
私はあなたの眩しさへ少しだけ近づいてみたくて
本当のあなたの心に少しでも残ってみたくて
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