見出し画像

鈍感なフリをやめる

昔、鈍感力っていう本があったが、

世の中でスーパーナチュラルに鈍感な人っていうのは

本当はごくわずかなのではないかと思う。

むしろ、鈍感なフリをしている人の方が圧倒的に多いのではないか。

そもそも、人間の鈍さというのは尺度があいまいだ。

自分では鋭いと思っていても、

他人からしてみたら鈍いと思われているかもしれない。

つまり、あの人は鈍感だ。は、

その人が相手を鈍いという印象をもっているだけの話。


そして、自称『私、鈍感だから』っていう人ほど、

実はものすごく周囲を観察している。

これ、子供の頃に身についたくせのようなものかもしれない。

たとえば、家族に問題があったり、

喧嘩ばかりしているような環境で育った場合、

あえて、そこに入り込まずに

『何もわかっていないフリ』をしていた方が

生きやすかったという体験があったのではないか。

鈍感なフリをした方が

その場をやり過ごせることができる子供ながらの戦術だったのかもしれない。

子供時代はみんな敏感なので

そうでもしないと生き残ることができなかったとも言えるだろう。

ただ、大人になってからもこれをやっていると、

「こいつ鈍感だから」

と相手に見くびられてしまうことがあるので気をつけたい。

夫が浮気をしているかもと薄々感じていたのに

鈍感なフリをしていたら、

目も当てられない現実を突きつけられたなんて

話はその辺にゴロゴロ転がっている。

なので、

鈍感なフリはやめる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?