「ダークパターン」の落とし穴
最近では多くの人が、インターネット上での買い物や音楽・動画の配信サービスなどのサブスクリプションを利用している。
そんななかで
「知らないうちに多額の利用料金を払っていた」
「無料会員だったのにいつのまにか有料会員になっていた」
などの声が多く挙がっている。
こういったWEBサイトの表記やデザインを利用し、ユーザーにとって不利な決定に誘導する手法のことを「ダークパターン」という。
ダークパターンの7つの分類
1.Sneaking(こっそり)
ユーザーの同意なしに別の商品が紛れ込んでいたり、無料の試供品と見 せかけて実際は定期契約であることを隠す手法。
2.Urgency(緊急)
事実と異なる期間を設定してユーザーに購入の意思決定を焦らす手法。
3.Misdirection(誘導)
文章やデザイン、感情などを利用してユーザーに特定の選択肢を選ばせたり、選ばせないようにしたりする手法。
4.Social proof(社会的証明)
他人の行動を根拠としてその商品に人気があるように見せかけて、ユーザーの購入の意思決定に影響を与える手法。
5. Scarcity (希少性)
商品の希少性をアピールし、ユーザーに購入を急がせる手法。
6.Obstruction(障害物)
登録解除やキャンセルなどの行動を取りたい場合に、過度な障害を設けてユーザーが希望する行動を取らせない手法。
7.Forced action(強制)
ユーザーが希望の行動を行うために、関係のない行為を強要する手法。
海外でのダークパターンに対する規制
欧米では徐々にダークパターンを規制する動きが出てきている。アメリカのカリフォルニア州では2021年3月に「消費者プライバシー法」を見直すことで解約手続きに関する規制を強化した。
日本でも、2021年6月に「特定商取引に関する法律」の改正が行われた。
ダークパターンに騙されないために
1.ダークパターンの存在をよく知ること
2.最終確認画面を確認する
3.サイトの評判を確認する
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