夏のてんやわんやと富士山の話

いきなり宣伝だが、9月25日ごろに角川文庫より『猫目荘のまかないごはん』が刊行予定です(発売日は25日と聞いてるけど、搬入は22日で、Amazonはそれを発売日としているっぽい?)


新刊の話はまた今度するとして、今回は山の話。

「猫目荘」が予想外のスピードで本になることになり、この夏は仕事に忙殺されることになってしまった。

原稿を上げたあと、7月半ばにいよいよ北アルプスにテント泊山行へ!と考え、準備を進めていたものの、それも無期延期となってしまい……
まだ雪山には登れないし、夏場しかバスが出てなかったりで、登山初心者にとってアルプスのシーズンは意外と短いので、ちょっと残念ではあるんだけどこればかりは仕方ない。

忙しくはあるものの、一ヵ月、二ヵ月と山から離れるのはまずいし、この夏は日帰りを中心に組立てることになった。それくらいならなんとか時間は取れそうだし。

7月には高尾山、そして先日は丹沢(鍋割山)へ。
このときの動画も公開したので、もしよかったら。クマっぽい動物にも遭遇してる(遭遇場面はわりと序盤)

現地ではシカだと思ってたんだけど、撮った映像を見返すと明らかにシカではない。クマっぽくは思えるんだが、イノシシの可能性も? どうなんだろう。
遠かったので大きさもはっきりとはわからない。ただ、現地で見た感覚だとクマだとやや小さめ、イノシシだと大きめ、くらいの感じだったような。


さて、泊まりが難しいのはしょうがないとして、なにかひとつくらい日帰りでも目玉が欲しいなと考えた。そこで思いついたのが日帰りでの富士登山。未明に出発する弾丸登山ではなく、朝登りはじめて夕方に下りる、普通の日帰り登山。

ところが。
調べてみるとこれが意外とハードルが高い。
車持ちなら問題ないかもだが、バスで行こうとすると時間的にかなりハードな山行になってしまう。電車だとある程度融通が利くものの、余計なお金がかかってしまう。貧乏人にはキツい。

動画のラストでも富士登山に触れてるけど、今年は見送りかなー、というのが現状である。


大変ありがたいことに次の仕事もなるはやでの原稿を望まれていて。作家として2回目の売れ期が来てる感。
原稿が望まれるのは本当に本当にありがたいこと。プロの小説家でも原稿を急がれるのは本当にひと握りの人間だけだから。99%の小説家は「原稿は完成したら送ってくださいねー」ってなもんで、締切なんてものはない。締切があったり、進捗を聞かれるのは売れっ子だけ。(締切がないからといって書かなければ静かに消えていくだけ)
プロとして13年間地べたを這って(ときどき浮上して)きた人間だからそのありがたさは骨身に染みてわかっている。

でも同時に、超のつく売れっ子作家が仕事に忙殺されてるのを見ると「違くね?」とも感じてて。そういう人こそワークライフバランスを大事にしてほしいし、売れたら思いきり趣味や娯楽に没頭できる姿を見せてほしい。
ヨーロッパの人間とかふつうに、まるまる一ヵ月バケーション取ったりするやん。売れてる作家ほどそういうのやらなきゃ。


テント泊ができる山域はすぐに雪が積もるので、この夏を棒に振ることはつらいんだが、なんとか仕事の隙間を見つけて、なんとか自分がわくわくできる山行プランを考えだして、って感じですかね。

自慢なのか愚痴なのかわからんくなってきた。

仕事、がんばります。

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