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エースリングを買いました

久しぶりの更新となりました。

先日notoを初めて1年が経ったとお知らせが来ました。
自分のアセクシャルという性質を、
初めて外に向けてから1年ということになります。
なんだか早いような、そうでないような。


さて今回はタイトル通り。
1年記念というわけではありませんが、
エースリングを買いました。

写真の通り右手の中指につける黒い指輪です。
太さや形状や材質に指定はなく、アセクシャルを示すシンボルのひとつに当たるそうです。

アセクシャルに関して色々目にするようになって
情報が目に留まりやすくなったのもあって、
私も知ったのは割と最近です。

エースというのはアセクシャル(asexual)の略称です。
そう考えるとエースリングってシンプルな名前ですね。
見た目の通りにブラックリングと呼んだり、
アロマンティックのシンボルとして左手中指のホワイトリングもあるそうです。

とりあえず今回は、
アセクシャルのエースリングの話を進めたいと思います。

(私は細かく言うとアロマンティックアセクシャルに当たると思いますが、
周りの人への説明は、他者への性的欲求に加えて恋愛感情を抱かないのも含めてアセクシャルと言っています。

同じ立場の人だと気になるかもしれませんが、
そうでなければ耳馴染みのない横文字って頭に入ってこなかったりするだろうな〜と思いますので、悪しからず。)


エースリングを知った私が実際指輪をしようとした経緯ですが、
何かのきっかけになればいいなが半分、
自己満足が半分と言ったところでしょうか。

アセクシャルは全人口1%のだとだと言われていますが、
私の20数年の普段の生活の中で、アセクシャルを自認している人に会ったことがまだありません。
アセクシャルという単語自体も知らない人の方が圧倒的です。

もちろん人に言いたくない人もたくさんいると思います。

相手に悪意が無くても、相手とどんなに親しくても、
ただ自分の当たり前を話して苦しい思いをしたことは1度や2度じゃありません。


なので、私の指輪を見て同じ立場の人が近くにいるというのが分かって、少しだけ安心できたり、話ができたり。
指輪や言葉に興味を持って知ってもらえたら、苦しい思いをする人が減るといいな。というのが半分。

自分の当たり前を、自分で大切にできたらいいなと言う自己満足が半分です。

私はこのnotoに自認からの今までを、
ドラマの感想なんかを自分の視点で少しずつ外に出せるようになりました。
隠したい訳ではないけど、言えないことは多々。
その場の空気とか、相手の考え方とか。
わからないことはたくさんあります。

マイノリティへの関心が高くなったとはいえ、
中でも認知度の高いと感じるゲイセクシャル、レズビアン、バイセクシャルなんかも恋愛感情ありきかと思います。
だから、恋愛感情がないなんて考えられない人はすごく多いと思います。

同じ立場の人が近くにいないのは不安ですし、
自分を欠陥品のように思ったことも
言われたこともない言葉を不安に思うこともたくさんあります。
例えば役者をしている自分が、「アセクシャルだからこの役はできないだろ」なんて言われてしまうんじゃないか、とか。
殺人鬼の役は人を殺さなくてもできるのに。

そんな不安の多い私だから、アセクシャルをアピールする気も、啓蒙運動する気もありません。
自分の視界に当たり前が入って来ればいいなと思います。


そもそも、黒い指輪を右手の中指にしてるからと言って、
その人がアセクシャルとも限りませんからね。
薬指以外に意味があると思ってくれる人が多いとも、そんなに思いません。
自認のある私も、最近まで知らなかったので。笑


ただ、なんとなくでも知っていてくれたらきっとそこで救われる人がいます。


今回も最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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