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【映画感想】『クワイエット・プレイス:DAY 1』世界が終わるとき、どうやって人生を全うするか

公開初日(24/06/28)の夜にT・ジョイ PRINCE 品川のIMAXで鑑賞。
定員が約300人の広い場内にお客さんは20人くらいと初日にしてはややさみしい入りだった。ひとりで仕事帰りに来たんだろうとなという人が多い。

1作目・2作目と楽しく観ていたのと、地球が滅亡する映画を大スクリーンで観られるなら無条件で行くことにしているので予告編が出たときから絶対に行こうと決めていた。
「金曜の仕事終わりに観てちょうどいい映画」のど真ん中かつ、おつりがくるような映画でした。

「音を頼りにしながら、とにかく地球の生き物全滅させる」モンスターが大量に地球にやってきた!さぁ大変という状況を俯瞰ではなく、個人の目線で描く作品。1~2作目ではある家族が主人公だったが今作はスピンオフという位置づけで設定は同じ以外は大きなつながりはほとんどない。

「どうやって生き延びるか」ではなく「どうやって人生を全うするか」についての作品でした。

物語終盤の、願いは叶わないけれど、人と人が関わることで確かに人生は素晴らしいものにできるという儚い(からこそ)美しいシーンでは直前までの仕事のストレスも相まって号泣していた。

地球滅亡レベルの出来事のDAY1ということもありニューヨークが地獄絵図になっていく様子も堪能できたし(5分と生きられる気がしない)、影の主人公である猫のフロドがとにかくかわいい・神々しい。

事前のこんな映画かな、という予想をしっかり裏切ってくれたうえにたくさんお土産を持たせて帰してくれる、劇場を出た後ちょっと背筋が伸びる良い映画でした。
『クワイエット・プレイス:DAY1』公式


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