見出し画像

2018.11.15日記「倫理観が異なる世界の漫画が面白い(ナノハザード感想)」

朝:朝バナナ

昼:シーチキンサラダとサラダチキン

夜:肉ニラ定食

超絶時空自壊人(すーぱーせいかつしゅうかんぶっこわれにんげん)なので日の出と共に寝て日の出と共に起きた。起きた瞬間関節がズキズキ痛みひぎぃ、と嬌声を上げてしまった。あまりにも喉が痛すぎて思わず笑ってしまう。

いい加減「またかよ」と思っている人も多いかもしれないし、私も正直飽き飽きしている。それでも言います。相も変わらず体調が悪い。体が痛すぎるし、鼻水が止まらない。この日、一日中「頼む・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」と得体の知れない何かに何らかの何かを願いながら過ごしていたレベル。

諸々の事情で今年はほぼ全ての有給休暇を使い果たしてしまったので休暇を取ることすらできない。故にできることは"祈り"一択である。ギーグも消滅するレベルで祈りまくった後に退社。

がたがた震えながらおうちに帰り、布団にくるまり日の入りと同時に眠る。超絶時空自壊人なので当然のように深夜に目が覚めてしまう。多少体調も良くなっていたので日記を書くことに。たぶん素直に寝ていた方が絶対良い気もするんだけど、何故私はこうも頑なに毎日日記を書くのか……?それは私にも分からない。

深夜、やることがなくなったので漫画を読んだりした。「ナノハザード」という漫画が面白い。

『盗まれた医療用のナノロボットが周囲に拡散し、ナノロボットを取り込んで死ななかった人に超常的な力が発現する』

という大筋から「おっ、これは能力もののサスペンス漫画かな?」と思い読み進めていたら全く違う方向で面白かった。この漫画、兎にも角にも登場人物の倫理観が私達と違いすぎるのだ。

※ナノハザード14話5p〜6pより引用

クラスメイトが自殺したのを聞いた人達が「ええーっ」って言ったりしている。軽すぎる。主人公である円城周兎(左下)に関しては、いきなり事件の背景を疑っているのがもう面白い。円城周兎は以前この自殺した人達に刺され、特殊能力で生き返っているのだが「おいおいおいおい これは陰謀の臭いがするぜ」という発言は、とても殺されかけた当事者のものとは思えない。どちらかというとゲームプレイヤーとかその辺りの視点に近い。

※ナノハザード14話7pより引用

「タイミングよく死ぬかフツー?」というのも完全にかまいたちの夜とかをプレイしている時の私の感想である。どう考えても視点が神的なところにある。

※ナノハザード8話16pより引用

声により人を操る力を持つ、何故か多目的トイレに女の子を連れ込みたがる敵キャラの一人、砂村君。ヒロインの愛利に対して催眠をかけようとするも失敗し…

※ナノハザード8話18pより引用

後ろ回し蹴りをくらうのが最高過ぎた。

この「ウザいことを言ってくる奴に後ろ回し蹴りをする」という対応を頭のおかしなキャラがやっているのであればまだ「そういう狂ったキャラね、分かった分かった」となるんだけど、先程の2人は主人公とヒロインであり(比較的)常識人ポジションである。主人公である円城周兎なんか、いじめられっ子の砂村君を助けたり、一話では警察官である父を殺した犯人に対して義憤に駆られている。愛利はそんなちょっと危なっかしい周兎を気にかけている。普通であれば常識人のはずである。

それなのに私の知っている"常識的な行動"と全く異なる行為をしまくるのだ。そうなるともう訳が分からなくなってくる。当然登場人物の行動が全く読めないので毎ページ微細な予想とのズレがあり、そのズレが癖になってくる。

特にそのズレが顕著に出るのが11話、炎の能力者であるOLとの戦いである。

※ナノハザード11話10pより引用

「思春期のガキを一瞬で金縛りにさせる術…」からの……

※ナノハザード11話11pより引用

「ボヨーン 時よ止まれ!!」「ピタッ」「止まった!!」

面白すぎる。このページ、一個も想定通りの内容が無い。

全てが全て想定より半歩ずれ、その修正が追いつかなくなり、最終的に登場人物が私達にとっては全く意味の分からないが、当人間では"理に適った"行動をしている。

※ナノハザード11話16pより引用

その後、相手の力を抑えるためスプリンクラーを作動させるまではある程度想像できるものの「やはりな!!火は水に弱い」と地球が丸いのと同じくらい当たり前の事を言う周兎くんに対し「上手い」「ピンチをチャンスに変えるとは戦いのセンスがありますね」と褒めまくる周囲の人達。想定外に優しい世界でほっこりする。

この作品、サスペンスとしては物足りないかもしれないけど、シュールギャグとして読むとかなり面白く、何よりあまり深く考えずに読めるのも良いところだ。

今調べたら原作者は「怨み屋本舗」の人らしい。あの作品も倫理観が普通と違う人達が沢山でてくるので納得である。

愛利に回し蹴りを喰らった砂村君を含め、敵キャラの倫理観は主人公達よりも更に狂っているのでホールケーキに砂糖と練乳をぶっかけたような"濃さ"がある。色々と癖になるナノハザードという漫画、今ならジャンプ+にて全話無料で読めるのでお勧めします。

そして今日はナノハザードを読みながら眠り、結構な悪夢を見た。体調が死んでいる時に明け方まで漫画を読んではいけない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?