尼崎に住み始めて1年が経ちました。尼崎を愛しているという話。


尼崎に引っ越してきて1年がたったので
記念に想いをつづっておこうと思います。


今の自分を変えたい

理解できないことに寛容でありたい

そして優しい人間になりたい

そんなような想いを抱きながら約4年間働いた職場を辞めて
せかせかと尼崎に引っ越してきたような気がします。

尼崎での日々たち・・・

・来てすぐの尼崎ツアーはamareとhinataのオープンの日で
東京からの人たちにたくさん会いました

・鹿児島で開催されたサイバー南無南無に行って
鹿児島別院でおつとめさせていただきました

・自分で理解して納得いく形で進めたいと
勉強不足の頭をフル活用して「株式会社」を立ち上げました
なんの蓄積もないけれど、関わったものに大して愛着がわきがちな唐溪なので、とても想い入れのある「株式会社」です

・たくさんたくさん迷惑かけたけど
おもろいやん、やろうといってレトルトカリー寺が開催できました
ここで繋がってくださったお寺の行脚は死ぬまでに絶対したいなあ

・はじめて開催した「尼僧酒場」
知り合いが駆けつけてくれたり、おもしろがってくれたり
反省も多いし、何かが残せているのか、残せていないのかわからないけど
やってみるということで「自分がなにをやっていきたいのか」が
だんだんわかるようになりました

2019年を駆け抜けて2020年もがんばるぞと意気込んだ矢先のコロナウイルスでした。
いろいろな人が試行錯誤して、悩んで、挑戦して
それを見ているだけの、無力感を抱えながらそれでも通常に発生する業務をこなしながら、なんとか保っていた気がします。

・オンライン数珠つなぎ読経
出会いに優先順位はつけられないけれど
お誘いにこころよく承諾してくれた方々
そして拡散、招待してくださった方々
どれだけこの時期のわたしにありがたかったか…なにが生み出せたのかは分からないけれど、活かすということをとても考えた時期でした

・たくさんメディアに取り上げていただきました
だからこそもっと深めたいと思いました

・大好きな杭瀬で写真を撮ってもらいました
撮られる、表現する、肯定していく
このあたりはまだまだ実験中です


すべてではないけれど尼崎での一年間を振り返りながら
なんだ、わりとよくやっていたじゃないかと思う(笑)

もちろん満足しているわけではないし
反省点など山積みだけど
適正な評価はできていなかったかもしれないと。


今のままの自分じゃダメだ

なにかを生み出さなければいけない

自分の価値観や常識を覆さねば、理解できない他者を尊重できない


こんなことばかりを考え続けて
アップデートしようと自分の感情を麻痺させて
持っていないと思われるすべてのことを取り込もうと必死でした

だけどもてる量には限界がある
そして麻痺させている感情はかならず戻ってくる

アップデートってそもそも今あるものよりもさらによくであって
今を否定する言葉ではないんですよね

わたしは自分のもっている今あるもののすばらしさを見出せないままに
よくわからないままもがいていたのだなあ
と思います


それに気づかせてくれたのは尼崎の人たちでした。
なにも聞かないし、なにも言わないけれど
ただただ「そのままで素敵だし、いてくれてありがとう」と
言い続けてくれた人たちがいてくれたからこそ今の私があります。


正直、とてもとてもつらい時期がたくさんありました。
なんど自分の人生の責任を放棄したいと思ったかわかりません。
だけどそんな想いを抱かなければ気づけなかったこともたくさんあって

出会ったときのままとはいかなくとも
うつりかわってきたものたちの延長戦上にわたしというものが存在しているということは、すべてのものがかけがえのないものだなと思います。


自分がわくわくすることや
逆にいやだなと思うこと
そして自分にとってどうあることが生きやすいのか
なにを大切に生きていきたいのか

とても大切なことを尼崎に住まう人たちから教えてもらいました。


尼崎は都会でありながら
ローカルのような情や団結力があって
だけどローカルのような縛りみたいなものはなくて
一歩踏み出した人を全力で応援してくれる
そんなあたたかでやわらかなまちです

尼崎に住んでるんですよねー。というと
「尼崎はおもしろい人たちが多いよね!」「尼崎遊びに行くね!」
という言葉をいただくことがあります。
きっと前までは気後れしていました。

自信をもって「そうでしょ!」と言えるようになったのは
わたしが変わったというよりも
紹介したくなる素敵な人と場所に出会えたからだろうなあ。


尼崎をとてもとても愛しているというお話でした。

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