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『北海道をかし菓伝』 十二頁/子どもの頃の夏休みを思い出す洋風せんべい

子どもの頃は毎年、夏休みを北海道の祖父母宅で過ごしていました。叔母家族も合流してワイワイ楽しい日々。なので、帰る日が近づくにつれて、だんだん物悲しい気持ちになって。そのピークがやってくるのが前日の夕方くらいです。ちょうど、母と一緒に荷造りを終えたくらいの時間帯。洋服など宅配便で送ってもらう荷物の中には決まってこのお菓子がありました――みんなで囲む最後の晩ごはん前の、ちょっと涙が出そうなあの夏の夕暮れ時。このお菓子を食べるたびに、その光景がふと思い浮かぶのです。

※『北海道をかし菓伝』は、私が独自に設定した選定基準(食用加工油脂や人工甘味料を使っていないなど)を満たしている、後世に残したい北海道のお菓子について綴った読み物です。詳細は「はじめに」をご覧ください。

洋風せんべいのつづきはこちらから 

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