物語において母親というものは

だいたいが死ぬのが役割みたいな感じさえします。
少なくともあんま主人公にはなれないのかなと。

数年前に「リトルフット」をNetflixかなんかでみました。そのときも母親恐竜は、子供を守って死にました。それを見て私は、私は子供を守って死ぬポジションのキャラになったんだなあ、新天地を目指して旅するんじゃなくて……って思ったものです。

私は読書習慣はあるものの、ノンフィクションのほうが好きで、あんま小説を読まないのですが、最近はまた少し読むようになりました。以前は月に5冊はフィクションを読んでたのですが、最近は月に1冊くらいは少し意識して選んでいます。
特に最近は、昔好きだった本を再読しよう年間を始めたこともあり、北杜夫の『幽霊』という本を読んでおります。この本のように幼い頃に死んだ母親の思い出が幻想的に描かれている物語とかも多いよなーと思いました。そう思ってこの記事を書きました。

あと母親の今まで意識したことがなかった「女」な側面とか。

よくもわるくも主人公に大きな影響を与えるサブキャラとして扱われてるのが母親というキャラなのかなーと思います。

それとも私が女性向けの成熟した作品にあんまり触れてこなかったからなのか。
最近読んだ『侍女の物語』は、母親が主人公だった。
まあ、あんまりいい扱いは受けてなかったし、明るい話じゃないけど、少なくとも、あの話は、母親の冒険物語ではある。
3/20追記: この物語の主人公の母親のことを思い出した。この主人公の母親は死んでいないのだった。消息不明ではあるけれど、スラム街みたいなところに押し込められていることがわかるシーンがあり、つまり死んではいない。命さえあれば、思い出にはならない。生きていられる。

「サイレントヒル」は、父親が主人公だった。
守らなければいけない弱い存在がいることは、物語に緊張感を与える。そして主人公に深みを与えると思います。

『花の子ども』という、父親とはあんま言いたくない父親が主人公の話もちょっと前に読んだんでした。しかしこれは、父親たることとはなんなのか……みたいなのが話の主軸になっており、私の言いたいこととは違う気がします。
2/23 追記: 大切なことを忘れていました。そもそもこのお話は母親が死んだ話でした。😂

若い人たちに感情移入されにくいというのはありそうです。
あと、物語を作る立場の人というのは、私のイメージでは、あらゆる理由から、子供を持ってる率が低いような気がします。

とりあえずもう少しいろんな作品に触れてみて、考えが変わるかどうか試してみたいと思います。
とりあえず、また母親が死んでるんか……みたいにはあんま思いたくないですね🥹

子供を抱えて旅をする物語は、ノンフィクションのほうがむしろ多い。そちらのほうがリアルなのかもしれない。リアルだからわざわざ書かないのかもね。

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